誘導分岐
- ギリシャ神話に登場する魔神。
- ゲーム『ファイナルファンタジーシリーズ』の登場キャラクター。⇒テュポーン先生
- ゲーム『東京放課後サモナーズ』の登場キャラクター⇒テュポーン(放サモ)
概要
姿に関しては諸説あるが、下半身が大蛇、肩から無数の竜が生えている (生えそろう髭か髪の一本一本全てが毒蛇と言う異形の巨人として描かれる事が多い)。古い美術品には翼を持つ姿も見られる。しばしば、ギリシャ神話の中では最大級・最強級の怪物と称される。
頭が天体を擦り、両腕は世界の端から端まで届く程の体躯を持ち、無限にも思える超絶な怪力、決して疲れない脚、耀く目玉、発声するだけで山々を揺らす声量、全ての種類の声を介し、恐ろしい火焔を吐き暴風をつかさどる超怪物。または暴風そのもの。
- 台風(Typhoon)はの語源でもある。
半人半蛇の女神エキドナの夫で、ケルベロス・オルトロス・パイア・ネメアの獅子・キマイラ・スキュラ・ゴルゴン・ヒドラ・ラドン・羊毛の守護竜、スフィンクスなど、名立たる怪物たちの父親。ティターン神族を迫害し、ギリシアの神々の王座に就いたゼウスに復讐すべく、大地の女神ガイアによって生み出された。竜女デルピュネーもテュポーンに仕えていた。
ゼウスとテュポーンの闘いは、文字通り世界を揺らし焼いた。そのあまりの様相は、冥府のハデスやティターン達も恐れるほどだった。
一度はゼウスの脚の腱を奪って幽閉する事に成功するが、ヘルメス神がゼウスの腱を取り戻し、諸神の助けでゼウスが復活すると形勢が逆転。追い詰められたテュポーンは運命の女神モイライを脅迫して、何事も望みが叶う「希望の果実」を奪って口にするが、実はテュポーンが口にしたのは全ての希望を奪う「絶望の果実」だった。絶望の果実を口にした事で全身の力が抜け、闘う事も動く事も出来なくなったテュポーンはついにゼウスによって捕えられ、シチリア島はエトナ山の下敷きにされ、厳重に封印された。今でもエトナ山に噴火が多いのは、下敷きにされたテュポーンが死に切れずに暴れる為だと言われる。
テュポーンを恐れたギリシアの神々が動物に姿を変えてエジプトに逃げたため、エジプト神話の神々が動物の姿をしているのはそのためだとされる。また、パン神がちぐはぐな姿に化けてしまったことから「パニック」という言葉が生まれた。