2CV:小野友樹
概要
肉体派霊能力者として修業を積んだ施設育ちの少年。
生来の霊感体質で、幼少から様々な霊障に見舞われ、周囲から厄介者扱いされながら施設をたらい回しにされてきた。
挙句、一時期デイトレーダーの亡霊に憑りつかれて株に手を出し大失敗、莫大な借金を背負いホームレス生活に追い込まれてしまう。
二度と悪霊に振り回されない強さを掴むべく、憑依して来たとある霊能力者の霊を師匠兼仮想敵として厳しい修業を重ね、本編開始時点に至る。
安い住まいを求め訪れた温泉街で、心霊現象に悩むゆらぎ荘の現オーナーと知り合い、「除霊できたら家賃は永久無料」という条件に入居を決意。そこで成仏できずにいる湯ノ花幽奈やゆらぎ荘の住人達と出会う。
三白眼で、前髪が片目を隠すほど伸ばしっぱなしの髪を後ろで縛っている。
顔立ちについてはあまり言及されていないが、ナンパから助けた中学生には「かっこよくなかった?」という趣旨の発言をされている。
学生服の袖とズボンの裾をまくっており、前腕部と脛には包帯が巻かれ、田舎の不良のようなヘンな恰好と言われている。貧乏なので普段もこの出で立ちだが、バイト時の制服は正しく着用する。
現在は高校に通いつつ(作中で進級して二年生になった)、
借金返済と生活費のため、後述の霊障で培った様々な経験を活かしバイトに励んでいる。
性格
一言で言えば『漢』。
硬派な性格でありつつ気遣いも忘れない「気は優しくて力持ち」を地で行く快男児。
上記の通り(多くの場合ギャグで流されるが)悲惨な過去を持つため一般的な学生生活などに憧れている一方で、霊能力者であることは隠そうとしていない。
特に、幽霊ゆえに一般人からは認識されない幽奈の事も一個人として尊重しており、ペアチケットで彼女のことを申請したり、フォークダンスを共にしたりしている(当然、傍からは男一人でやっているように見える羞恥プレイである)。
そのため、心霊現象を信じない人からは変人扱いされているが、己の霊感体質にも胸を張り、嘘や見栄で自分を飾ろうともしないタイプ。
過去の境遇には思うところもあり、昔は憑依して来た霊達を疎んでいたものの、
今では「今の自分があるのは彼らのおかげでもある」と、被った災難を嘆いても恨んではいない。
後述の「伝授された技能」についても彼らへの感謝の証として積極的に活かしていくスタンスをとっている。
そのため、多才かつ努力の人なのだが、それをひけらかそうともしていない。
振りかかる災難にも悪意がないなら注意するに留め、無駄な争いを好まない等、非常に器が大きい。
一方で他人のために危険に飛び込んでいく度胸があり、自分が通すべき筋は必ず通す男気の持ち主。
お約束のラッキースケベについても、
ヒロイン達のエッチなハプニングに遭遇しても、見ないようにする、布団や上着を掛ける、それでも駄目なら心を無にする、そして何は無くとも恥ずかしい思いをさせてしまったことを謝る等の紳士的対応に徹している。
尤もバレンタインにチョコをもらって年相応に照れる等、枯れている訳ではなく、ひとえに鋼の自制心によるものであり、エロい女から迫られる幻術にかかった際は危うく耐えられなくなっている。
当初はヒロイン達から制裁をくらうことも多かったが、信頼を得てからは比較的少なくなり、むしろ何らかの事態に巻き込まれたのだろうと気にかけられることも増えた。
恋愛についてはまだよくわからないと言いつつこちらも紳士的であり、
朧から子作りを迫られた際には、『ガチで惚れ合った女としかそういうことをする気にはなれねぇ!』ときっぱり断っている。
明確に好意を示したかるらに対しては、ストーカー、拉致監禁に対してさすがにひいており、また、そのやり方が気に食わないとフッてはいるが、好意自体は受け止めている。
更生して再び好意を示してきた時には、再度受け入れたものの、その態度のせいで彼女に無理をさせ苦しませていると思ったために再度振ろうとした(このときは返事を拒否されている)。
もはや男から見ても惚れそうになる人物である。
能力
とにかく身体能力が高いことがあげられる。
肉体派を自負する通り、除霊や結界等の術の類は使えないが、霊や妖怪を殴ることはできる。
ただし女性は殴れない。朧が女だと気付いていなかった際には普通に倒そうとしたため、何かの制限というよりは、ポリシーと思われる。
その攻撃力は神霊級の龍をワンパンでKOし、勢いで城壁をぶち抜いて100mほど上空まで吹っ飛ばすなど作中でもトップクラス。
物理的にも人一人を抱えて垂直な壁を登ったり、水深300mまで素潜りしたり、金属バットを片手で紙のように握り潰したりと、人間離れしている。
ただし、本人曰く気合を入れてなければ普通の人間と変わりないとのことで、実際、基本的にダメージを受けていないが普通に気絶している描写もある。
霊に取りつかれやすい体質についてはこの能力によって現在は克服している様子。
弱点としては女を殴れないことと、呪いのような遠距離からの防ぎようのない攻撃。
女は殴れないものの一応、取り押さえたり抵抗したりするくらいは行える。
呪いに対しては無力であり、幽奈のポルターガイストやまだ狸としては未熟なこゆずの変化を何度も喰らっている。
一度、ボディーソープに変えられたときは本当に死にかけ、
これらの合わせ技であるえっちな美女に迫られ続ける幻覚では完全に無力化された。
多種多様な達人達の霊にもとりつかれた経緯で少年期の平穏な青春と引き換えに彼らの卓越したスキルを継承した技能の怪物。
料理や卓球、素潜り等のほぼ万事において神がかり的な腕前を発揮。その多才さは連載が進むにつれ増えている。
一方で、上記のデイトレーダーのせいで現在も借金を抱えていたり、卓球の猛特訓のせいで卓球が嫌いになっていたりと負の一面もある。
肉体派霊能力者としての実力も霊に取りつかれたことによるもので、師匠を超える実力を手にしたという。
実はコガラシの師匠は霊的存在の天下統一を狙う御三家と呼ばれる
天狐、宵ノ坂、八咫鋼の内、一子相伝の秘術で神をも超える霊力を有する八咫鋼の末裔であり、
コガラシはその一子相伝の秘術を継いだ、云わば今代の八咫鋼である。
二年前に八咫鋼が滅んだという噂が広まり、
天狐、宵ノ坂が東西の妖怪をまとめ上げ関ヶ原でぶつかろうとしたが、
そのせいで新幹線が止まって皆が楽しみにしてた修学旅行に水を差された事
(と、苦労して貯めた旅行の積立金の事)に怒ったコガラシが
戦場のど真ん中に乱入し、凄まじい一撃で両軍の間にクレーターをぶち開けると共に
「合戦なんざとっとと止めやがれ! やめねぇならてめぇら全員…俺が相手だ!」と
啖呵を切り、その結果たった一人で戦争を止めてしまった。
それが後々のきっかけとなりある事件を起こしてしまう。
119話にて彼が八咫鋼を継いだ経緯が判明。
中学1年の時に、師匠である6代目八咫鋼の魔境院逢牙が悪霊に襲われそうになっていたのを偶然見かけ、それを助けようとしたことが出会いだった。
一度は霊魂を食われて死に掛けるが、師匠がおかげで事なきを得る。その後コガラシの「助ける時に幽霊がどうとかいちいち考えてられっかよ!」という言動に興味を持ったのかしばらく眺めるようになる。そうしているうちに彼がいろいろな霊に好き勝手されている様子に(爆笑しながら)見ていられなくなり、霊に抵抗できるように鍛えることを決心。強制的にコガラシは弟子になった。
師匠との夢の中にまで及ぶ修行の末に霊に触れられるようになった。その後は順調に力を付けていき、裏の武術大会でルール上とはいえ師匠を破った実力者である斬玖狼(巨大な赤い狼のような姿をした妖怪)との死闘の末、勝利を収めるほどの実力を身に付ける。
しかし100年前に師匠を含めた多くの犠牲者を出した蛾爛洞という巨大な悪霊が復活。
コガラシは師匠と斬玖狼、そして超越者と呼ばれる日本の御三家のような規格外な霊力を有する者達と共に月の裏で蛾爛洞討伐への決戦を挑むことになる。
蛾爛洞は100年前よりも遥かに強くなっており、超越者たちも次々と散っていってしまったが、師匠を含め、彼らの残っている霊力をコガラシに注ぎ後を託す。
それを受け取ったコガラシは「霊・剛・絶・覇」という巨大な拳の形のエネルギーを纏った強烈なパンチで見事蛾爛洞を討ち倒し、彼は世界を救ったのだった。
その後は何だかんだ全員消滅を免れ、師匠曰くその後は斬玖狼たちと魔界で邪神を倒したり、並行世界の崩壊を止めたりしていたらしい。
以上のようにとても中学生とは思えないほど壮絶な過去を過ごしていたことが判明した。
能力とは言い難いが、寝相が悪く、近くにいる相手の身体を抱きしめたり揉みしだく。
同居している幽奈も寝相が悪いために、毎晩二人とも自覚せずに、
服がはだける程絡み合う生活を送っている(互いの名前を呼び合っているため寝ぼけながらも相手のことは判断している様子)。
そのせいか、胸をもんだ際に幽奈のものかどうか判別したことがある。
関連タグ
結城リト…ジャンプラブコメ(エロコメ)の大先輩。女子のパンツに変化させられたり、パンツに頭を突っ込むことになったり、寝相の悪さから近くで寝ると身体を揉みしだいていたりとかなりとんでもないラッキースケベ体質も引き継いでいる。女子に対して真摯であろうとする一面ややるときはやるといった男前な一面や、そこから信頼を得ているといったところも共通する。
武吉:経歴ゆえの芸達者さ、折り紙付きの戦闘力の高さなどがよく似ている。