帽子の一種。ケピ(フランス語:Képi)。
19世紀初め、アルジェリア駐留のフランス軍は現地の厳しい暑さに対応するため、シャコー帽を簡略化したケピ帽を考案し、採用した。
構造は、芯が入った円筒形の胴を持ち、天頂部は水平にまっすぐ張られる。庇は水平。
使用者
本国フランスでは、現在でもフランス軍の制帽として使用されている。
フランス軍の外人部隊の白い帽子は同部隊の象徴的存在で、外人部隊を暗喩するアイテムの一つとして挙げられるものである。
日本では
日本では「官帽」に押され気味だが、シンプルながらお洒落な雰囲気があるこの帽子もそこそこ人気である。
現在では主に京阪電気鉄道、叡山電鉄、京都市交通局(地下鉄及びバス)、九州旅客鉄道。東急電鉄や京浜急行電鉄の女性乗務員や、JR東日本のSL列車の車掌(高崎地区)の制服にケピ帽が採用されている。
かつては、昭和期の婦人警官、営団地下鉄、近畿日本鉄道の制服として用いられていたのでご覧になった方は多いと思う。
関東では鉄道事業者の制服としては少数派であるものの、ホテルのドアマンや警備員などでもシックな雰囲気が好まれるため使用する業者は少なくない。
戦後の日本に於いては、フランス大統領 シャルル・ド・ゴールが被っていたことから「ド・ゴール帽」という渾名が付いた。