概要
古生代・中生代・新生代と分かれる地質時代の大きな区分の一つである。超大陸パンゲアが分かれ初め、大陸がぶつかり合い、アルプス、ヒマラヤ山脈等が出来た時代である。初めの頃は中生代白亜紀の延長線上で温暖な気候であったが、中頃以降は寒冷化し氷期と間氷期を数万年ごとに繰り返す「氷河時代」となった。
生物相
新生代は、哺乳類と鳥類、美しい花を咲かせる被子植物が栄えた時代で、「哺乳類の時代」と呼ばれている。
恐竜が滅びたニッチを埋める形で哺乳類の種が増えて大型化し、クジラ類のように海で栄えたり、コウモリ類のように空に進出したものもあった。
以前は、日本も含め大型生物の大量絶滅は気候変動によるとよく言われてきたが、近年は人類のアフリカ大陸外への進出が最たる原因だという説が推されている(参照)。
時代区分
古第三紀には鳥類がいちはやく陸上に進出し、ディアトリマなどが出現。哺乳類はやや遅れて適応放散した。
新第三期には哺乳類のほぼすべてのグループが出そろい、種の数や個体数もピークに達した。大気中の二酸化炭素は地球上に生物が誕生してから最低レベルにまで低下し、低濃度の二酸化炭素を効率よく利用する新しい光合成システムをそなえたC4植物(サトウキビやトウモロコシなど)が出現した。
第四紀には大型動物が大量に絶滅し、生物の多様性や個体数は新第三期より減少している。我々人類が登場した時代でもあり、人類の影響による大量絶滅は続いている。