黄金聖衣
ごーるどくろす
解説
聖衣の中で特に強力なもので、黄道十二宮=[[太陽]の力が蓄積されており、太陽の光が弱点である相手への効果も高い。
神話の時代より多少の破損はあれど完全に破壊されたことは現代までなく、絶対零度でないと凍らせることは出来ない。
十二星座を元にはしているが、「星座絵」(天球図に描かれている星座の絵。プラネタリウムなどで目にするもの)を元にしている訳ではないので、オブジェ形態が星座絵とは乖離しているものも多い(黄金聖衣に限った話ではないが)。また、どう考えても聖衣箱に入らないとしか思えない大きさの聖衣も多い。
射手座(サジタリアス)の聖衣には「黄金の矢」が装備されているものの他に、神話の時代に女神より形状の異なる女神の矢も授けられ、天秤座(ライブラ)の聖衣は分解して武器にもなる(掟により使用には制限がある)。
下位の聖衣は基本的に聖衣箱にいれて持ち運ぶ必要があるが、黄金聖衣は持ち主が呼べば離れた場所からも召喚できる。また過去の装着者の思念が宿っており(※)、後に主人公達が青銅聖衣を破壊されたときには、黄金聖衣が飛んできて装着されピンチを救われる場面が何度かあった。
白銀以下の聖闘士でも一時的に着用すること自体はできるようであるが、十分に力を引き出せるには、小宇宙がセブンセンシズに達している事と、それ相応の高い技量が必要なようである。
例外
相討ちになった後、紫龍の志を認め彼を救うために纏わせた。
※デスマスクは重ねた悪行により聖衣に見放され装着が自動的に解除されたが、アテナ抹殺を図ったサガや、聖域を完全に裏切ってマルスの手下になったイオニアにも着用を許しているというケースもあるので、聖衣の意思の基準がどのあたりにあるのかは不明。まぁ蟹座の聖衣が装着解除されたのもデスマスクが劣勢になってからの話なので、装着者の小宇宙が弱まらないと何もできないのだろう。
実は主役五人の十二星座に対応したものを装着している。
瞬と一輝は物語終盤エリシオンにおいてのみ装着するも、その直後に五つの聖衣は、神族「タナトス」の攻撃で破壊される。タナトスより格上であるポセイドンの攻撃には何とか耐えていたのに粉砕されてしまったのは謎。恐らくアスガルドにおいてグングニルの槍を巡る邪神ロキとの死闘で、黄金聖衣が著しく疲弊していたのが原因ではないかと推測される。
但し、ロキとの闘いは後年の後付け設定なので、当時は「ポセイドンが本気(本調子)でなかった」という説が有力であった(そもそも『ポセイドン編』はカノンが起こした「偽の聖戦」であり、ポセイドンが本気を出すのは200年以上先の予定)。
各聖衣についての解説
装着者についての解説は黄金聖闘士や、各聖闘士の個別記事を参照。なお、以下の文で「初登場/披露」と述べている場合には「聖衣分解装着図」や扉絵で描かれている事などは初登場に含めないものとする。
牡羊座
初登場は十二宮編の最初、星矢たちが第一の宮白羊宮を訪れた時にムウが身に纏っていた。聖衣よりも装着者の方が先に登場していたが、ムウが装着者である事はこの時初めて明らかとなった。オブジェ形態の登場はハーデス編終盤で嘆きの壁を打ち破った後。
双子座
初登場は十二宮編で星矢たちが第三の宮双児宮を訪れた際に無人の宮に鎮座していた事。この時にオブジェ形態と装着状態を披露した(ただしこの時は遠隔操作状態であったため、実際の人物が装着していた訳ではない)。実際の装着状態が披露されたのは星矢が教皇の間にたどり着いた際。
獅子座
初登場は十二宮編の開始前にアイオリアが星矢抹殺のために星矢の入院している病院に装着状態で現れた時。オブジェ形態の披露はハーデス編終盤で嘆きの壁を打ち破った後。
乙女座
初登場はアイオリアが星矢抹殺を断念した後、十二宮編の開始前、シャカが装着して登場した。オブジェ形態の初登場は十二宮編で処女宮での戦闘が終了した後。
天秤座
初登場は十二宮編で天秤宮に鎮座していた事。装着状態の披露はポセイドン編で紫龍が装着した時。
射手座
初登場は序盤の銀河戦争編であるが、この際は城戸光政が細工した偽の姿であり、本来のオブジェ形態は上記の「獅子座」で述べたアイオリア襲来の際、装着状態はその際に星矢が身に纏った時に披露した。
Ωにおいての設定
本作では聖衣が聖衣石の形態になっており黄金聖衣も例外ではない。が少なくとも天秤座、水瓶座、蠍座の聖衣はオブジェ形態の設定は残っている。装着者はオブジェ形態を聖衣石形態に自身の意思で転換する事が出来るようである。
また「聖衣の意思」設定も健在であり、天秤座の聖衣は主人公らの味方に立つ玄武の手へ管理していた紫龍のもとを離れ自ら飛んで行ったが、水瓶座の聖衣はマルス側の選んだ人物に着せられるのを嫌ったらしくメディアが術をかけることで無理に時貞に着せているが、聖衣に選ばれていない時貞は十分な力を発揮しきれず戦闘が少し長引き出すと消耗が激しく、聖衣に選ばれていた玄武に破れている。
また、同じく急遽火星士から任命されたソニアも内心の動揺から小宇宙が乱れたため、技を発動する際に暴発したが、その直前に聖衣が自ら離れている。
黄金魂での設定
嘆きの壁で黄金聖闘士全員が落命するも、その後彼らはアスガルドにて蘇生。
その際、双子座・蟹座・山羊座・水瓶座・魚座・牡牛座はアテナの涙を受け、射手座はかつて赤子のアテナを助け、さらに獅子座はアテナよりアイオロスからの遺品を受け取った事で、不完全ながらも神聖衣に進化する力を得ていたことが判明する。またアテナの加護を受けていない乙女座・蠍座・牡羊座・天秤座も、かつてアテナが自身の喉に突き当てた黄金の短剣の力を借りる事で同じく不完全ながらも神聖衣に進化できる。(但し小宇宙の消耗は半端ではなく、短剣の力で神聖衣を発動させたミロは、その後すぐに力尽き、ユグドラシルの根に囚われてしまった)
またユグドラシルを巡る最終決戦では、エリシオンのアテナより霊血の染み込んだ花びらが届けられ、12体の黄金聖衣は完全な神聖衣へと進化を遂げた。ただ12体の黄金聖衣は、いずれも一度ロキの罠によってユグドラシルの糧に利用され、さらに激戦に次ぐ激戦のために強度が低下し、前述の通りタナトスから容易く破壊されたのではないかとされている。
LoSの設定
大型のレリーフより聖衣が召喚されるシステムに変更されている。(青銅聖衣はドッグタグから召喚される)
かなりメカメカしいデザインになっており、全力で小宇宙を燃やした際にはマスクがフルフェイスモードに変形する。また資格者の心が邪悪に満ちた時は、原作通り資格者を見限って自分の意志で外れる。