―――天が許すのはえんとちゃう?
―――地が許すのもまあ、そんなもんなんやろうなぁ?
―――人が許すのなんてどうでもええわぁ。
せやけど、ねえ。 鬼が許すかは鬼次第。
―――うちは護法。護法はうち―――
護 法 少 女 ・ 推 参 や !
プロフィール
ソレが、平安の世に在ったのかは定かではない。
21世紀の現代の隙間を生きる鬼たちの間で言い伝えるモノかも分からない。
それでも彼女は語るのだ。
護法の鬼の伝説を。
人の世を救う英雄が英霊となり、鬼の世を救うモノは護法となる。
鬼を諭し、鬼を糾し、鬼を殺しーーーーそれらによって一切の鬼を救うモノこそが護法の鬼であると。
「とまぁ、夢のある話やさかい、そないなコトにしとかんとな?」
概要
『Fate/GrandOrder』に登場するキャスタークラスで現界した酒呑童子。レアリティは☆4。
期間限定イベント『神秘の国のONILAND!!〜鬼の王とカムイの黄金〜』の看板サーヴァントを担当。
同イベント内のメインシナリオを進める事で期間限定加入、メインシナリオ完全クリアで正式加入する。
人物
そもそもの発端は、茨木が朝テレビでやっている魔法少女アニメにハマったことから。
茨木は魔法少女たちの凛々しい活躍を酒呑のようだと語っていたが、酒呑は彼女たちは自分のように男を取って食ったりはしないと否定し、茨木もそれに納得して落ち込んでしまった。
そのあまりの落ち込みっぷり見ていられなくなった酒呑が、咄嗟に語ったのが鬼たちに伝わる『護法少女』という話である。
そして特異点出現に伴い、酒呑は変装…もといコスプレでオニランドを訪れたのだが、その際に千歳周辺で小魔獣『ハク』を捕まえて同行させるようになると、霊基が(一時的に)変化してキャスタークラスになった。
以降謎の護法少女として、茨木と主人公たちの前に現れて危機を救っては去っていき、彼女の大ファンになった茨木のハートを鷲掴みしている。
勿論主人公とマシュやダ・ヴィンチちゃんたちにはバレバレだが、茨木とパライソたちは何故か気付いていない。
また同イベントの主役サーヴァントだが、当の酒呑は終始気楽に振舞っており、戦闘時以外の交流は控えめであった。
能力
ステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|
C+ | B | B | A+ | B | C |
保有スキル
護法の鬼・心握殺(A) | ハートブレイク。宝具『百花繚乱・我愛称(ボーンコレクター)』がクラス変化に伴ってスキルへと変化したもの。抵抗判定に失敗した対象の体内に手を突き入れて、心臓などの臓器を握り潰す。鬼を制するために付与された護法少女の能力だという触れ込みだが、そもそも心臓潰されたら大体の生物は生きていられないというツッコミに、本人はころころと笑うだけで何も答えないらしい |
---|---|
護法の鬼・殴殺棒(A) | ブレイクロッド。てれびとかいう箱の中のお姫様たちが使っていたキラキラした棒が欲しいと、ハクにねだった結果与えられたもの |
鬼種の魔(護) (A) | 魔性を現すスキル。天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出等との混合スキル。真性の鬼である証左。いわゆる混血や眷属でない混じり気のない“純血の鬼”。今回は「護法少女」として霊基を変化させたため、本来の効果から若干の変化を起こしている。 |
陣地作成(B) | 魔術師として自らに有利な陣地「工房」を作成可能 |
道具作成(C) | 魔力を帯びた道具を作り上げる能力 |
神性(C) | 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。酒呑童子は龍神の血を引いているとされ、神性に加え、竜属性も保有している。だが、彼女は鬼として零落しているためランクは低い |
宝具
護法少女・九頭竜鏖殺(ごほうしょうじょ・くずりゅうおうさつ)
- ランク:C++
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~10
- 最大捕捉:1人
鬼種としての強靭な体躯と運動性能、生来のしなやかさと残虐性、それらを併せることで繰り出される、変幻自在の乱打。その性質上、本来の霊基であるアサシンやバーサーカー時で振るえてもおかしくは無い業である。
具体的には、瞬間移動と見紛う超高速移動を経てからの殴る蹴る。射程は短いが、回避はほぼ不可能。神性の加護さえ打ち破って殴りつける。大概の相手はここで死亡する。
殴りに蹴った後、大ヒョウタンから宝具「千紫万紅・神便鬼毒」で用いるものと同じ毒酒を撃ち込んだりもするが―――これは酒呑としては「ついで」「景気づけ」であり、攻撃の主体はあくまでも乱打である。
大ヒョウタンから豪快に酒を煽り、エネルギーをチャージしてからの怒涛の乱舞劇。
上述の通り本命は高速殺法の方で、毒酒による追い打ちにダメージ判定は入っていない。ただこの猛撃から生存できたとしても、追い打ちの毒酒をたっぷりお見舞いされるため、毒への耐性がない場合は酒の毒気に苦しめられることになる。
……時折、黄色い鬼少女がちゃっかり紛れてきたり、その鬼ごと大ヒョウタンをぶん投げて爆散させたりしても、気にしてはいけない。
見た目は完全にコメディだが、攻撃演出が変化する宝具は配布サーヴァントとしては初となる。
ゲーム上での性能
配布キャスター初の単体宝具アタッカー。
実装時点で☆4キャスター最大のATK値を誇る前のめりなステータスを有する。
《Quick:1/Arts:3/Buster:1》のカード配分でキャスターらしい構成だが、Bの2ヒット以外はすべて4ヒット以上する上に、Aは「陣地作成」の恩恵で高いNP獲得量を有している。Aの高性能の反動でQ性能は控え目だが、これを引っ掛けたスター稼ぎも苦手ではなく、キャスターの英雄王の「王の帰還(A)」等ので高性能スター発生バフを伴えば、自力で大量のスターを賄える。
スキルは、敵単体に1ターンの宝具封印&3ターンのクリティカル発生ダウンをかける「護法の鬼・心握殺(A+)」、自身に1ターンArts性能&Buster性能&スター集中率アップの「護法の鬼・殴殺棒(B)」、3ターン味方全体の攻撃力アップ&自身に〔魔性〕特攻状態を付与する「鬼種の魔(護)(A)」。
バフとデバフのバランスの良さに加え、味方を巻き込んで強化可能なカリスマ系スキルも含むなど、攻撃的でありながら何かと潰しが効くスキルが揃っている。
宝具は上述のもので、効果は【自身に必中状態を付与(1ターン) + 敵単体に超強力な攻撃(Lv.1~)&毒状態を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>】。
属性はBuster。
仮想敵であるアサシンに多い「回避付与」を無視でき、「語法の鬼・殴殺棒」と「鬼種の魔(護)」の二重バフで威力も上げやすい。さらに高性能Aのお陰でBraveチェイン(カード3枚全てを同サーヴァントで揃えて「Extra Attack」を繰り出すコンボ)でNPの再充填も捗り、スターが集まっていれば怒涛のクリティカル連打に繋げて宝具の即次発装填も狙える。
毒による1,000単位のスリップダメージも付随するので、あと一歩及ばずとも衰弱死を狙うことも可能になる。
総合すると、分かりやいレベルでアサシンクラスキラーの特性を持った攻撃特化型。
2部2章クリア前提だけに、キャスターパーティー構成の際にメインアタッカーとして候補に入ってくる。
特にソウルイーターや巨大ゴーストなど、厄介なボス型アサシン系エネミーに魔性特攻が刺さる点は明確なメリットとして働いてくれる。
課題は無敵回避や防御バフを含め、低めの耐久性をどう補うかがネックとなる。
相変わらず「女性」「魔性」「神性」「竜」「地」と引っかかるものは多いので、特攻持ちには要注意。
またスキル育成では、1スキルに「凶骨」36本が必要な本家アサシン版にも劣らない極悪な「骨食い」サーヴァントでもあり、終盤で「鳳凰の羽根」と「オーロラ鋼」も20前後ずつ必要と、素材のやりくりが難しい。
とりあえず腐らない「鬼種の魔(護)」を最優先にしつつ、地道に素材を収集して育てていこう。
関連人物
ハク
千歳周辺で捕まえた喋る小魔獣。魔法少女ものにお供は付き物だとして同行させている。
たまに「ポチ」と呼んでハクがつっこんだり、ハクの調子に乗ったでかい態度を酒呑が時々絞ったりするという、表面上はわりと良さげなコンビだったが…
護法少女誕生の原因。酒呑童子と同一人物であることに全く気付いておらず、護法少女の大ファンになっている。
酒呑も酒呑で気付かない彼女に呆れつつも、イメージを壊さないように努めている。
また、『護法少女・九頭竜鏖殺』の演出のなかに、最後に茨木が巨大ヒョウタンに跨りヒョウタンと一緒に相手に飛んでいく演出がある。
マイルームの会話では茨木と同じく正体に気づいていないらしい。
酒呑は頼光はともかく、金時まで気付いていないことに結構ショックを受けており、拗ねたようにサングラスを外そうとしていた。
関連イラスト
関連タグ
以下『神秘の国のONILAND!!〜鬼の王とカムイの黄金〜』の重大なネタバレあり
酒呑はハクのことを偶然捕まえた魔獣としか思っておらず、その正体を正確に把握していなかった。
だがその正体はシトナイの召喚に引きずられ千歳に出現した『カムイの黄金』から生まれたもの。
魔力と人々の欲望を糧に誕生した黄金の悪竜(ファヴニール)そのものであった。
悪竜はとあるトンチキによって記憶を失い北海道に辿り着いたカルデアのエリザベートに黄金を与えて鬼王に仕立て上げ、彼女の中の強い後悔の念や千歳の人々の欲望、そしてエリザベートを縁に引き寄せたカルデアのサーヴァントたちの魔力を吸い上げ、力を蓄えていった。そして自身は「ハク」という小魔獣の姿になり、酒呑童子に同行して事の成り行きを見守っていたのである。
つまり、魔法少女のお供妖精が全ての黒幕だったのである。
鬼王エリザベートがシトナイの魔術で本来の記憶を取り戻し黄金から解放されると、本性を露わにしシトナイと主人公たちが回収してきた黄金を強奪。
悠長にしていた酒呑も、利用されていたのならと討伐の意思を固め、主人公たちと後を追った結果、待ち構えていたのは欲望を吸い上げて魔力が強まったハクこと黄金の悪竜であった。
圧倒的な力で主人公たちを追い詰めるが、悪竜案件のプロたちを始め、パライソたちが集めたカルデアのサーヴァントたちの猛攻撃に受けるハメになり、色々と足掻くも滅び去った。
その後も当記事の酒呑がカルデアで連れている『ハク』は、酒呑が魔力を割いて組み上げた使い魔であり、喋らない…らしいが、誰もいないところで喋る姿が目撃されているとか。