概要
2018年10月からTOKYOMX、JCOM、BS11にて放送されている。
「ガイコツ書店員本田さん」とセットで放送されている。
アニメーション制作はバウンスィ。石ダテコー太郎こと石舘光太郎がメガホンを取る。
東京中野にあるシェアハウス、通称「ひもてはうす」に暮らすモテない女子たちの情けない日常を描く。
最初に台詞を収録しておき、それに合わせる形でアニメを作る、と言う方式をとっている。
前半こそちゃんとした台本があり、それに沿って収録するのだが、後半に関しては実は台本がなく、演者の裁量に任せられる部分が大きくなっている・・・・・・・大丈夫なのかそれで!?いいのかそんなんで!?
中野区が舞台である、という設定がある。そのせいか、実際に中野区が制作に協力している。
キャラクター
メインキャラクターは「ひもてはうす」の名前の由来になった紐手家の三姉妹と、学生時代からの友達にして居候2名、そしてペットの白猫の5人と一匹から成る。三姉妹の家族については第1話と第6話でそれぞれ、三姉妹の幼女時代の写真と、こころが生まれた直後(22年前)の写真が登場したが、謎を残すものになっている。
彼女達は基本的に名前に因んだ何かしらの「能力」が使えるという設定を持っているが、使用時の「リスク」があまりにも高すぎる、と言う欠点も抱えている。しかもその点は、主題歌「モテたいのー」でも指摘(と言うよりはネタに)されている。
なお、出演声優は石ダテコー太郎監督の過去作品に出ていた人が殆どで、ダテコー版のアベンジャーズと評されることもある。
本郷たえ
CV:洲崎綾
年齢:22
誕生日:6月30日
血液型:O型
能力:分身
欠点:分身は本体のその時の心情や感覚も受け継いでしまう。
本作の主人公。この春から東京で働く事となり、通勤しやすい場所を探した結果、大学時代の友人である紐手こころの自宅に居候する事になった。
人見知りしない性格で、良くも悪くも(と言うよりは悪い意味で)前向きで脳天気。性格が「ぐいぐい行く」というのは自他共に認めている所である。
こころとの出会いの切っ掛けは、大学の入学式に向かう道中で、スカートが破けてしまったため、その近くを歩いていたこころを無理矢理友達認定し、助けを求めたというものであった。なお、破けたスカートはこころが繕ったものの、結果入学式には揃って遅刻してしまった。第1話ではこれ以外にも、大学時代の回想シーンが流れたが、たえが起こしたトラブルにこころが手を焼くという場面が多かった。しかし第6話において、下宿の誘いを受けた当初は、家族や友人に迷惑をかけてしまうと思い、乗り気ではなかった事が明かされた。
紐手家に下宿を始めてからは、自分も含めて住人たちがモテない現状に苛立ちを覚えており、第2話と第3話では相席ラウンジを、第5話では「実際に体験した方が早い」と言って、皆で野球をやろうと提案した。第3話で放った「こういうのは覚えたらすぐ実践するのがいいんだから!」というのは彼女の信条を良く言い表した台詞だと言える。
能力の欠点だが、『ひもてはうすラジオ』第5話で、監督の口から収録した台本上には「寝ぼけて分身しちゃって、朝起きたらシングルベッドの上に5人も乗ってて窮屈だった。」「5人で別れて仕事して、元に戻ったら5人分疲れて、次の日動けなかった。」というエピソードがあったと明かされた。
設定では弟がいるらしいが、何故か第1話ではいる筈もない「姉さん」に向けて東京での新生活が始まる事を報告していた。また、第6話では ケーキ屋をやっている知り合いがいると明かしている。
紐手こころ
CV:明坂聡美
年齢:22
職業:中野区役所職員
誕生日:10月21日
血液型:A型
能力:他人の心(相手がどんな光景を思い浮かべたかも含む)を読み取れる。
欠点:この能力は本人の意志に関係なく、常時発動状態にある。
紐手三姉妹の末っ子。 本作におけるツッコミ担当にして現状を悟った際の嘆息担当。
乙女系ゲームとキャラクターものと猫が大好き(このため後述するえにしの面倒を見ているのは彼女という設定である。)だが、性格はサバサバしている。
勤務先や通学先が近いからという理由でこの春から腐れ縁二人を誘い、自宅に居候させている。
自らの能力ゆえ、「あいつら常に、女の顔とおっぱいと足とお尻しか見てないからね!」と、男性不信になってしまい、2次元にしか興味を持てなくなってしまったという経緯がある。このため本編で2回行われた相席ラウンジでも全く男性の顔を見ようとせず、終始ゲームで遊んでいるという体たらくであり、第5話では「こころはリアルの男に興味ないオーラが出過ぎているからモテないんだよ!」とたえから指摘されてしまっている。どちらの回でもラウンジから出てきた後には、モテない現状に嘆息していたが、当然の結果としか言いようがない。ただ、こんな状況であるとはいえ、綺麗な恋愛に憧れているらしい。第6話ではサプライズパーティー()の準備を隠し通そうとする友人や家族の心の中の弱音をギクシャクの声と勘違いしたために、自分のせいだと思い込んでしまって苦悩する展開が描かれ、男性相手以外でも苦労してきた事が示唆されている。
写真立てを見る限り幼少期には双子がいたらしいのだが....。
紐手きなみ
CV:三森すずこ
年齢:24
職業:CM制作会社の事務員
誕生日:1月27日
血液型:B型
能力:エネルギー波の放出
欠点:撃つとネイルが剥げるだけでなく、髪も服もボロボロになる。
紐手三姉妹の真ん中。たえからの呼称は「なみちゃん」。こころからの呼称は「なみねえ」。
一番恋愛に対して前のめりであるものの、空回りして失恋ばかりしている。感情の起伏が激しく、血の気にはやり気味。それを常に誤魔化そうとしているが、結局は表に出てしまう。劇中では猫を被っていても、こころに本来の性格や生活状況を指摘され、それに対してブチ切れるというのがお約束になっている。
第2話の相席ラウンジでは、他のメンバーと比べれば相手の男性といい雰囲気に持って行けたのだが、同じスペースにいた妹が本来の生活状況を告げ口した事と、それに対してブチ切れしてしまった事が原因で、雰囲気ぶち壊しになっていた。一方、第3話では特に邪魔こそされなかったものの、「オトコに愛されるオンナ・5か条」の1つ、「男性の言動を否定しない」に従って相手の男性の否定的発言を肯定してしまい、気分を落ち込ませてしまっていた。
因みにインスタグラムのアカウントを持っており、女子力の一環という事で、「盛った写真」を毎日更新している。
紐手ときよ
CV:水原薫
年齢:25
職業:不明
誕生日:9月8日
血液型:AB型
能力:時間停止
欠点:停めた中でも本人は時間が流れるので、その分年齢を重ねるのが早い。
紐手三姉妹で一番上。たえからの呼称は「とっきー」。
落ち着いた性格だが、たまに変なテンションになる。何か不気味な人(水原薫は演じるに当たり、桃井かおりを意識したらしい)。
能力の副作用を克服するためか、諸外国を渡り歩いて「不老不死」を研究しているらしい。この研究で培ったものなのか、第3話では『殺断絶廃必滅術』に倣い、トカゲに似たアルビノのクリーチャーを召喚する、第5話では水晶球を使うというように、オカルト方面の描写が幾つか見られる。趣味がカメラになったのもこの辺の事情だろうか。また、前述の魔道書を始めとして、様々な本を持っている蔵書家という一面もある。
会話の中で世界各国のことわざを引用するのが特徴だが、直後に日本のことわざに直すので、「最初からそう言ってよ!」とこころからツッコミを食らうのがお約束になっている。
恋愛からは疎いようで、第2話の相席ラウンジでは、セネガル相撲とジャワ島のメラビ火山での人々の生活を熱く説いていて、逆にドン引きを食らっていた。
写真立てを見る限り、こころとその双子(?)が生まれた当時は一歳だけしか年の離れていないきなみとの身長差は小さかったのだが、どうもその後、能力を乱用したためか、妹2人(3人?)と比べても大きく身長差が開いてしまい、以降は余り使わない方向に落ち着いたようだ。
新井みなも
CV:上坂すみれ
年齢:22
職業:書店のアルバイト
誕生日:10月7日
血液型:O型
能力:他人の能力のコピー
欠点:コピーした能力はオリジナルよりもパワーダウンしたものになる
紐手家の居候。こころとは中学・高校時代に懇意にしてもらっていた。
一人っ子で金持ちの家のお嬢様らしいが、両親が海外赴任になり、本来住んでいた家が娘1人では広く知人家族に貸し出され、この春、紐手家にやって来た。
本来は温和な性格の大和撫子だが、第2話Aパートでは通学路のバス停に生えていた苔と会話していた事を明かす、続くBパートの相席ラウンジでは小説を書く取材という事で、相手の男性に対し「あなたにはどういった汚い部分があるんですか?」、「今までに行った最も悪い事って何ですか?」「どういった特殊性癖があるんですか?」と質問をするという様に、発言の中に闇深さを感じさせることもある。しかも後者はノリノリで迫っていた。
文学部の大学院生で小説家を目指していて、能力については小説を書く上では役立っているらしい。ひもてはうす住民が悩む恋愛については女子校生活が長かったために男性との接し方が分からないと第5話で言っている。
第1話でのこころの能力のコピーを見る限り、1度コピーした能力を再度使うには、相手に触れる必要があると思しい。また、コピーはインターフェースに使用できる能力の一覧が表示され(能力に名前が付けてある人は能力名、そうでない場合は能力の説明)て、それを選択して使用できる。欠点ゆえか、きなみからコピーしたエネルギー波を打っても、髪や服がボロボロになる事は無かった。
えにし
CV:西明日香
誕生日:不明
能力:人間を始めとして色々な動物と喋れる、特に人間の場合は関西弁混じりになる。日本語の文章を読む事が出来る。
紐手家の飼い猫である白猫。人懐っこい性格。首から下げた赤のお守りがトレードマーク。何故か猫であるのに猫アレルギーに冒されている。本編では言及されていないものの、こころとのカップリング曲「なまえ」の歌詞を踏まえると、元は野良猫だったらしい。
語尾に「にゃ」を点けることもあるが、これは自発的につけているもので忘れることもある。ネットスラング使いという設定もあるのだが、西明日香はこれを嫌がっていた。
劇中ではひもてはうす住民の会話に混じって相槌を売ったり、突っ込んだりするに留まっており、モテるために彼女達の行う各回の「チャレンジ」には直接交わろうとはしない。例外的に第4話の野球体験では実況として参加、第5話の日常パートでは月刊の女性雑誌を持って来ている。
第2話では2本足で立ったり、みなもの言っている考えを当てたりする場面があったが、前者については特に説明はなく(しかもこの描写は『ひもてはうすラジオ』第7回でこころ役の明坂聡美からも突っ込まれていた。)、後者は本人が読心能力は無いと否定している。なお、『ひもてはうすラジオ』第5回では監督の口から「えにしは運命を感じる事が出来る能力を持っており、このメンバーが集まって来たのもえにしが見た未来だったりする。」という裏設定が明かされた。
第6話の写真立て中にえにしに相当すると思しき白猫が確認できるが、こちらの方は普通の白猫に近いデザインをしている。同一の個体かは不明。
※三姉妹の両親は本編の時点で不在という扱い。父親は美術品収集が趣味であり、家には下の絵画や甲冑を始めとして、「変なもの」(こころ談)が大量に置いてある。この絵画は居間に飾られているが、第1話の日常パート以外は、カーテンが掛けられている。少なくとも22年前の時点では、まだカーテンは掛けられていなかった。
母親については彼女と思しき人物が第6話の写真立て中の写真に写っているのが確認でき、そちらでは茶髪のお下げの女性というものだった。