水野愛
みずのあい
プロフィール
概要
ゾンビィ3号。フランシュシュのメンバー。
生前は2000年代を代表する人気アイドルグループ「アイアンフリル」で不動のセンターを誇っていたが、鳥栖スタジアムで雷雨の中敢行された野外ライブの最中に雷の直撃を受け、大勢のファンの目の前で黒焦げになるという壮絶な死を遂げた。
この「平成期の人気女性アイドルグループ」で「不動のセンター」と形容される立ち位置からAKB48の前田敦子をキャラ造形のモデルとして連想する者は少なくないだろう。
第1話冒頭で源さくらが見ていたパソコン画面の動画に映っていたことから、さくらと同年代と思われる。実際はさくらが1991年の4月生まれなのに対し、愛は早生まれの1992年3月であり、仮に同じ学校だった場合同級生であっても愛の方が一歳年下である(享年も同様)。
さくらは生前の記憶をほとんど失っており、自分がかつて愛に憧れて、(厳密にはデビューすらしていないが)アイドル活動の目標にしていたことも忘れている。
愛の方は生前の記憶を取り戻しており、当初はうさんくさいご当地アイドル活動に見向きもせず、脱走して東京に帰ろうとまでしていた。
容姿
藍色がかった黒髪のショートヘアに花の形をした髪留めを散りばめて付けており、服装はブレザーとミニスカート。
ゾンビになってからは目と鼻の周りを除く、全身の口元に及ぶまで包帯を巻いている。これは先述の通り、雷で全身を焼かれて死亡した際にできた火傷を隠すためのものと思われる(これでも美化されてる方であり、本人の記憶および死亡記事では本来露になってる目元含めて全身が黒焦げになっていたとのことで、青肌が残ること自体有り得ないのだが)。
また、包帯は後頭部にはカブっていない (どういうことなの…)。単純に、火傷の自主規制的な表現の可能性もある。なお、容姿が容姿なので、就寝時の重症患者感はメンバー随一である。
第2話でナンパしに寄って来た素人ラッパーたちにこのような自身の落ちぶれた姿を見られ「これはムリって!」と拒絶された際には女性として非常に傷つけられた様子。
ちなみに、髪留めはステージなどのパフォーマンス時には増える。
アイドルの決めポーズとして「右手で作ったピストルを空高く掲げる」というものがあり、このポーズが皮肉にも避雷針となり落雷事故を引き起こしたものと思われる。
この死に様からサンダーブレークを連想した視聴者もいる。本人や間近で彼女の死を見たファンにとっては笑えない話だが…文字通りの「電撃引退」を飾ったとして一部の視聴者からは大ウケであった。
寝るときにはオーソドックスなパジャマに着替えるが、その柄が上下とも青のストライプであるため、ネットでは「某コンビニの店員のようだ」というコメントが多数挙がっている→ローソン水野
また、練習時にはヨッチ族(外部リンク)に似たキャラクターの描かれたスカイブルーのTシャツにクリーム色の短パンを着用する。おそらく彼女の趣味である「キモカワマスコットグッズ収集」に合わせて幸太郎がチョイスしてあげたものと思われる。
人物
言いたいことははっきり言うタイプ。押しの強い巽幸太郎の発言やウザ絡みに対しても臆せず反駁することが多い。
元々彼女はトップアイドルとして活動していたため、アイドル活動の難しさを誰よりも知っていると思われる。それゆえに当初は急ごしらえのフランシュシュに対して「上手くいくわけがない」と反発しており、根は非常に真面目な性格であることが取れる((趣味もアイドル研究であり、そのため昭和と平成のアイドル像の違いについても明確に説明できるほど精通している)。
また、幸太郎の信条やマネージメント方針そのものについてはプロとして理解してもおり、彼の「アイドルの需要が限られる中、無茶な営業であっても数少ないチャンスを逃さないためには、無茶しても死なないゾンビであることを活かさない手は無い」という主張にも首肯している。
自我が戻った当初は死亡した瞬間の記憶はないものの「自分たちのユニットのCDが初の日本一を記録し、これからって時に死亡」したことに納得がいかず、幸太郎のご当地アイドル計画に対しても懐疑的で、活動に一切の参加意欲を示さなかった。
しかし、源さくらがラップで自分の思いをぶちまけたことにより、同じく反発していた紺野純子と共に彼女のアイドルへの真摯さを目の当たりにする。
その後もゲリラライブに向けて練習に打ち込むメンバーたちを見て心を動かされ、かつての栄光を捨て一からスタートするのも悪くないと思い直した結果、フランシュシュの活動に徐々に加わっていくことになる。
基本的に斜に構えた態度でいるが、ステージに上がっている間は手を抜かず全力でパフォーマンスを魅せるなど、プロ意識は高い。
以上、グループ活動モノ、戦隊モノ等におけるシンボルカラー「青」のキャラクターが意識されたであろう性格設定である。
メンバーの中ではダンスが最も上手いため、メンバーへのダンスレッスンの指導は彼女が担当している。ただし、身体能力といった彼女本来のスペックは至って平凡であり、それを補うために自身にはオーバーワーク気味な練習を課してしまうこともしばしば。
生前においても元々は特に傑出した才能が無かったと評されており、そこからトップアイドルにまで這い上がっていった努力と根性の人でもある。
彼女がかつて在籍していたアイアンフリルは現在もメンバーを入れ替えながら活動しており、それもその筈彼女の死をダシにして「悲運を乗り越えたアイドルグループ」として神格化させたからこそ活動を継続させられているのである。
一方、愛自身は「過去の伝説」としてではなく「フランシュシュ」という新しいグループのメンバーとして一から自身の努力で栄光を取り戻そうとしており、そんな矢先でかつて自分自身が在籍していたグループがライバルとなるという皮肉な構造が出来上がってしまっている。
大の怖がり
斜に構えたハッキリとした性格とは裏腹にかなりの怖がりで、一般市民がゾンビモードの自分たちを見た叫び声に自分も驚き、その絶叫に更に一般市民が驚くという連鎖が序盤のお約束になっていた。
自身の死因でもある雷は特に苦手で、落雷の音はおろかカメラのフラッシュも怖がるほどだった。
サガロックのライブ中に二度目の落雷を受けた(しかも今回はステージが破壊されメンバー全員に被雷するほどの大規模) が、ゾンビ化したために無害であると気づいてからのパフォーマンスにぎこちなさがなくなり、克服したものと思われる。
ただし、これでトラウマが何一つなくなったかというとそうではなく、序盤で意識を取り戻す前に頭に突き立てられた火掻き棒が新たなトラウマになっていることが判明した (メイン画像)。なぜただの死体だった頃の後継がトラウマになるんだろうか……と思う方もいるかも知れないが、さくらの例(生前の記憶がフラッシュバック)があるのでそれと似たようなものだろうか……。
なお、この際、歯茎が見えるほどに引きつった顔になっており、感想まとめサイトなどではネタにされまくっていた……まさかの元・アイドルが顔芸枠にノミネートされるとは……もっとも、第5話でもアイドルがしちゃいけない顔をしているわけだが。
第2話にて純子やさくら共々警察官Aに銃撃されたため、第5話のサガリンピックにて警察官Aが出た際には純子と共に顔が引きつっていた。