妖怪獣
ようかいじゅう
もしかして→妖怪獣カメゴス
概要
『墓場の鬼太郎(現:ゲゲゲの鬼太郎)』に登場する怪物。週刊少年マガジンに掲載の「妖怪獣編」及び週刊少年サンデー掲載の「妖怪大裁判」、アニメ第1期、第3期の劇場版、第4期、第6期に登場。
四国全土の化け狸の頭目である刑部狸(詳細は該当項目参照)率いる八百八狸たちの切り札であり神と崇める存在で、ゲゲゲの鬼太郎の物語では大ボスの一体を務める大妖怪。
ちなみに第三期の劇場版のみ、ぬらりひょんの手下という設定で登場している。
その正体は70年の年月を得た蛇が蜃気楼の中で卵を産み落とし、その卵が孵って地下へと潜り、さらにそこから数百年育った後に丸くなって天へと昇って生まれ出でる存在とされる。なお、蛟龍の卵の形状は紅い月のような形をしている為、蛟龍の存在を知らない(というよりそもそも妖怪の存在自体を信じていない)目撃した人々はあたかも月が二つあるものと誤認していた。
姿形は伝承で伝えられる姿とは異なっており、ランランと光る巨大な目と鋭い牙のような歯がずらりと並んだ大きく裂けた口を持つデフォルメされた巨体の猿人のような姿という蛇や龍とは似ても似つかない大怪獣のような姿となっている。
能力
その巨体に見合った強大な力を有しており、かつて八百八狸たち蛟龍の力を背景にその幅を利かせて四国を支配下に置いており、最終的にはその力を持ってして日本全土をその支配しようと目論んでいた。
刑部狸の持つ強大な妖力で操られる一種の戦略兵器にして生体兵器のような側面を持っており、両目から蜃気楼を発生させる光線(第三期の劇場版では物質を消滅させてしまう光線という設定)を使って敵を惑わせる事が出来るほか、第6期では全身から強力な衝撃波を発生させての広範囲攻撃をする事が出来る能力や口から火炎弾や炎のブレス(?)のようなものを吐き出す能力を身に付けていた。
劇中では当初は天空高くに浮かぶ卵の中に潜んでいたが、自衛隊の攻撃を受け地上へと落下するのと同時に孵化(ちなみに第2期、4期での詳細は分からないが、第6期での刑部狸も卵を地上に下ろす術を知らなかった為、どうやって地上に下ろそうかと悩んでいたらしく、この事は嬉しい誤算であったようだ)。
刑部狸の妖力で操られ首都・東京を襲撃し、防衛のために出動した自衛隊の攻撃を全くものともせずに暴れ回り逆に返り討ちにしたほか、第6期では衝撃波を発生させて広範囲の建造物を破壊する等、出てくる番組を間違えてるとしか思えない程の活躍ぶりを発揮して八百八狸たちが日本政府から政権を奪い取る所まで漕ぎ着けた。
各個体での特徴
原作漫画
前掲の通り日本にはタヌキ政権が樹立してしまったわけであるが、八百八狸のもう1つの切り札である大鯰を封じる為に富士山へと向かう鬼太郎の前に再び姿を現し襲い掛かり、その巨体を生かして鬼太郎を踏み潰すもそれが仇となり、その際に鬼太郎の胃が破れて周囲に溶けだした“鬼太郎自身の胃袋とその中で飼っている蛇以外のあらゆるものを溶かしてしまう強力な胃液”が体に掛かってドロドロに溶解するという鬼太郎と相打ちに近い形で敗北した。
その後、「妖怪大裁判編」で蘇生(?)したようで百々爺の罠で冤罪を着せられた鬼太郎の裁判に出席していた。なお、再生して間もない為なのか、以前よりも明らかに身長が縮んでおり、刑部狸に操られていない為なのかつぶらな瞳を浮かべている。
関連動画
(本物の蛟)