概要
本編最終ボス。声優はSFC、PS、GBA版:塩沢兼人。OVA、PSP版両エディション:森川智之。
デリス・カーラーンの最大国家“エリュシオン”の王。
魔科学兵器によって滅びの道をたどり始めたデリス・カーラーンを救うため、世界樹ユグドラシルが生み出す
“大いなる実り”を求めてクレスたちの住むアセリアにやってきた。
しかしアセリアでも魔科学兵器によりマナが徐々に枯渇しており、大樹ユグドラシルも枯渇の危機に陥っていた。
そのためミッドガルズ王に魔科学兵器の使用停止を進言するも拒絶され、魔物を用いて魔科学に関する勢力や人間に対し、大規模な戦争を仕掛けた。
このことから人間たちに魔王と恐れられ、世界の滅亡が目的だと思われていた。
その後ヴァルハラ戦役を経てアセリア暦4390年ごろ、トリニクス・D・モリスンたちに封印されるも十数年後、マルスを利用し復活を遂げる。その際、クレスたちの故郷を始めとして、多数の犠牲を出した。
ダオス戦役の最後にて、クレスたち時空戦士に敗北し息絶えるも、大樹ユグドラシル、精霊マーテルの慈悲により大いなる実りと共にその亡骸はデリス・カーラーンへと帰着した。
目的のためなら手段を選ばない一方、魔科学などに無関係な人々を極力巻き込まないような考えも持ち合わせていた。
また、なりきりダンジョン、なりきりダンジョンXでは彼の苦悩や葛藤を見ることができ、
『この世に悪と呼べるものがあるとすれば、それは人の心だ』
『そして、最も恐るべきもの。勝たねばならない敵……それが自分の心だ』
という発言に思案した人もいるかと思われる。
ドラマCDではダオスがアセリアに空間転移する際に大勢の術者が犠牲となったが、ダオスは転移術が術者の命を犠牲にすることを知らされておらず、目の前で最愛の女性を失ってしまった。
また、公式外伝『語られざる歴史』では“大いなる実り”を求めてクレスたちが住む世界(惑星)へと初めてやって来た当初のダオスの姿を観ることができ、そこで初めて会ったその世界の住人であるウィノナ・ピックフォードとの交流からはまた違った彼の姿を観ることが出来る(ちなみにこの小説の内容、後のゲーム内容や、スピンオフ作品、外伝小説の内容とかなり矛盾が生じている所もあるが、こちらが本来の時間軸であった出来事で、ゲーム内やその後の外伝小説は度重なる時間旅行のせいで因果律の崩壊が起こったと解釈すれば、説明が付かないことはない…)。
当初はミッドガルズとは平和的に交渉しようとしていたのだが、ダオスの空間転移能力が判明してからは実験体として扱われ、更にウィノナを傷付けられた事から人に絶望し、「魔王」としとの道を歩み始めた。ダオスが過去に時間移動しないのは、過去への移動は歴史の改変を生み出し、ウィノナが消えてしまう可能性もある為である。
ゲーム中の設定
SFC版ではかなり凶悪な設定となっており、ラスボスの強さとしてもテイルズオブシリーズで3指に入ると言われている。
トリニクスの「奴は剣では倒せない」という発言通り、HPがある程度減るまでは物理攻撃によるダメージを全て回復し、無効属性も豊富。四連続攻撃は現代で戦う第2戦以降において石化の追加効果。ダオスレーザー、ダオスコレダーに至っては一発でパーティが壊滅することもあった。
未来で戦う最終戦時においても2形態に別れており、第2形態の序盤はヒドゥンで攻撃するチャンスすらなかなか与えてくれず、HPが減るとラストレイ、トライドを詠唱0で連発してくる他メテオスォームやタイダルウェーブの様な大技も織り交ぜて一気に殺しにかかってくる。
しかし初戦ではインデグニションのダメージが約2倍になる、最終戦の第2形態は動かないので普段の戦闘ではあまり使われない守護方陣がてきめんに有効等救済処置はあった。
PS、PSP、GBA版ではSFC版の石化、物理ダメージ回復はなくなっている。むしろ物理攻撃が弱点だったりする。
しかしダオスレーザー、ダオスコレダーなどの威力は健在で他の敵よりもかなり攻撃的になっている上、テトラスペルというファイアボール、アイスニードル、ライトニング、グレイブを連続で発動する術も、戦うごとに(ライトニングを除く)術の弾数が増えている。
PS版以降、最終戦時に3形態まで変身するようになっている。各形態の名前はPS、PSP版とGBA版で若干異なっている。
またGBA版を除き、最後の戦いの時にはマントや服の色が今までと異なる。
また、戦闘画面時に用意されたグラフィックでは細部まで描写されているせいか身長がクレスらよりも2倍近いサイズになってしまった。
外部出演作
ダオス自身ではなく彼をモチーフとした「時の大晶霊」ゼクンドゥスとして登場。
ボイスはPS版『ファンタジア』の塩沢兼人のものがそのまま流用(当作品発売前に塩沢が急逝した為、ゼクンドゥスのキャラ造形自体に追悼の意を込めていたようである)されている。
雷属性が弱点。HPを一定以下に減らした状態でインディグネイションを発動すると『ファンタジア』のオープニングと同様の演出と共に秘奥義に変化し、勝利確定となる。この戦闘が作中でキールもしくはメルディのカットインが見られる唯一の機会でもある。
またデュアル・ザ・サン、エタニティスォーム、ブライティストゲート、プリズミックスターズにテトラスペルの詠唱時の音声が使われている。
闘技場にて「時を駆ける男」として登場。ボイスは森川氏。秘奥義は“スーパーダオスレーザー”を使用する。
PS3版では、HPを半分まで減らしてリタがオーバーリミッツLv.4状態でサンダーブレード(使用回数200回以上)を発動すると強制的に秘奥義インディグネイションに変化し、一撃で倒すことができる。この演出と同時にリタが他の戦闘でも第二秘奥義としてインディグネイションを使用可能になる。
テトラスペルで発動する術はファイアボール、ウィンドカッター、ストーンブラスト、デモンズランスに変更されている。
●なりきりダンジョンシリーズ
『テイルズオブファンタジアなりきりダンジョン』では暗黒時空のダンジョンの虹の橋ビフレストの最深部にまちかまえている。
かつて大罪を犯したディオとメルの2人に先述の言葉を言っている。
なりきり服も存在し、石化効果付きのテトラアサルトと新技ダオスビームもあるが、ダオスレーザーは健在である。
リメイクである『なりきりダンジョンX』では森川氏が担当。
かつての大罪を事前に防げなかった事への遺恨などから残存思念となり、ディオとメルの2人がまた同じ罪を繰り返すかも知れないと危機を抱いていて排除しようとしてくる。
追加キャラであるロンドリーネとは、クラース達の時代から更に100年前で彼女が子供の頃出会っていて指輪のネックレス「デリスエリュシオン」を託している。
秘奥義にスーパーダオスレーザーを使ってくるが、まず通常のダオスレーザーを放ちそのエネルギーを増幅させるという技に変更されている。
テトラスペルの術もアイスニードル、ファイアボール、クロスウインド、ストーンブラストに変更されている。
また、かつての最終形態を元にした第二形態もありこちらではアーチェの秘奥義3つであるビッグバン、メテオスウォーム、ブラックホールを使用する。
テトラスペルは使ってこないが、時止めの効果のあるダオスフラッシャーや射撃技のリコールレーザーといった新技がある。
クリア後の隠しボスとして登場。世界樹の守り人。ボイスは森川。森川曰く「セリフが少ない…」
秘奥義こそないが、テトラスペルで発動する術がエクスプロード、タイダルウェイブ、サイクロン、グランドダッシャーという上級呪文に変更されている。
前作同様クリア後に登場。今作では天使であり、ユグドラシルと同志という設定。秘奥義はなりダンから引き続き、スーパーダオスレーザーだが、今作では発動されたら敗北決定。たとえ耐えてもパーティは壊滅状態であるため、間違いなく本作最強のボス。さすがは初代ラスボス。格が違った。
テトラスペルの術は変更なし。
自称世界樹の番人。ボイスは森川氏。秘奥義として真ダオスレーザーを使用するが、エフェクトは『ヴェスペリア』のスーパーダオスレーザーとほぼ同じ。敵として戦うと猛威を振るうダオスだがプレイヤーが使うとなるといまいち使いにくい。
テトラスペルの術はマイソロ2の時と同じ。
アイドルマスターシンデレラガールズ内のテイルズオブコラボイベント。テイルズオブザレイズを下敷きにしている。
東京とティル・ナ・ノーグを融合させた張本人。アニマを生み出すアイドルの力を危険視して殲滅しようとするがあやふやな危険性を理由として歌を奪われる事に憤ったアイドルに押され始めたところで伏兵に一撃を喰らい撤退する。
目的の為の実験だったようだが詳細については明らかにされなかった。
余談だがインディグネイションもメルディの技として持ち込まれており、インディグネイションでダオスを倒す事も可能。
シンデレラ~のキャラも含め全員イベント中にボイス演出はなし。
第2回推しキャラ投票(歴代マザーシップタイトルのボス各1人計16人が対象、1位がプレイアブル実装)ではミトスに次ぐ2位。
その後しばらく音沙汰がなかったが、2019年2月の配信2周年記念のイベント「ダオス攻略戦」で強敵キャラクターとして参戦。
魔鏡技は「ミリオンアサルト」「デストロイ・リジェネレーション」。
なおOVA以前の外部登場は塩沢氏の生前のボイスを使用している。
関連イラスト
関連タグ
テイルズオブシリーズ テイルズオブファンタジア TOP クレス・アルベイン ミント・アドネード チェスター・バークライト クラース・F・レスター アーチェ・クライン