「オルルルゥ…!」
データ
属性/獣型モンスター
分類/ポイズン目ケルベロス科
身長/181cm
体重/272kg
分布/毒の水飲み場
経験値/109
ステータス/幻獣「ケルベロス」の伝承を司るマイナソー。番犬の鋭い牙で獲物を狙い、“オルルル!”と鳴きながら、噛み付いた者に猛毒を与えて苦しめる。
シークレット/クレオンの指示で、浄水場に自らの毒を蔓延させて被害を広げようとした。なお毒にやられた者は、2日と持たないと言う。
概要
クレオンが捨て犬を保護する女性・柊早苗から生み出した、ケルベロスの伝承を司り、その風貌を得たマイナソー。
大口を開けた犬の口から別の犬の口が2つ、マトリョーシカの如く飛び出した頭部に、犬の胴体骨格が付いた手足が生えた様な不気味な外見を持つ。
「オルルル!」と言う鳴き声をあげ、知性は比較的高くクレオンの指示に犬らしく従順。
思念の元である早苗は、身勝手な理由で犬を捨てる人達へ憤りを感じており、そこをクレオンに付け込まれた物と推測される。
犬らしい高い身体能力で飛び掛かり、鋭い犬歯を備えた大口での噛み付き攻撃で戦う。だが逆にそれしか攻撃手段が無く、一度攻撃を防がれるとすぐに追い詰められてしまう。
しかしそれ以上に恐ろしいのが犬歯より分泌される毒で、噛み付かれた者は瞬く間に昏倒して動けなくなり、2日と持たぬ内に命を落としてしまうほど強力な毒素を持つ(※恐らくケルベロスの涎からトリカブトが生み出されたと言う逸話と狂犬病がモチーフと思われる)。
活躍
既に実体化していた段階であり、タンクジョウと戦うリュウソウレッドに加勢しようとするトワとバンバを妨害する為クレオンが嗾け、不意討ちでトワの右腕へ噛み付いて毒を流し込み、リュウソウジャーを同様させたが、横槍を入れられた事にタンクジョウに叱られてクレオンと共に律儀に謝罪、タンクジョウの後を追うクレオンと撤退する(クレオンの護衛役として物陰に忍んでいた可能性が高いが、真祖は不明)。
その後日を跨ぎ、クレオンの指示で浄水場に出現。そこから自らの毒を生活用水に混入させ、多くの人間を毒の餌食にしようとする。
しかし毒を流す寸前、クンクンソウルで毒の匂いを辿って来たバンバに阻止され、そのまま変身したブラックと戦闘。噛み付き攻撃もカタソウルで防御を固めたブラックには効かず、一方的に攻め立てられた末にリュウソウケンより放たれた『ディーノスラッシュ』を喰らってアッサリと撃破された。
しかし、ケルベロスマイナソーが倒されたのに早苗は復調せず、トワの方も意識を失うまでに毒に蝕まれてしまっていた…。
余談
経験値の合計数の由来はそのまま「毒」の語呂合わせ。
純粋なケルベロスモチーフの戦隊怪人は、獣拳戦隊ゲキレンジャーの幻獣ケルベロス拳 コウ以来、12年ぶり。
ケルベロスモチーフの怪人・怪獣は作品問わずに3つの頭が横に並んでいる姿のものがポピュラーだが、ケルベロスマイナソーは一つの頭の口からもう2つの頭が飛び出しているという斬新なデザインが特徴的。
ただ、戦隊シリーズでは『地獄の番犬』(=ケルベロス)の異名を持つ犬モチーフの司令官が有名過ぎる為、放送前ではそっち方面の話題に沸いていた(※案の定、中の人もTwitterで反応している)。
関連項目
トゲーノ・エイブス:前年の猛毒使い戦隊怪人。こっちは狙撃で遅効性の毒針を標的へ撃ち込み、ジワジワ苦しめながら衰弱死させる。
ケルベーロ・ガンガン:同じく前年の犬モチーフ戦隊怪人。しかし名前や3匹の犬が集まったかの様な外見へ加え、中の人に『地獄の番犬』とわざわざ言わせる等、露骨にパロディへ走ったキャラ造形となっている。また奇縁にも、スーツはトゲーノの改造である。