CV:加隈亜衣
概要
スーパーロボット大戦Tのヒロインで、巨大複合企業『VTXユニオン』に就職した新入社員の女性。20歳。
父ヒロスケ・アマサキが統括する特務三課へと配属される。
主人公と共に試作機ティラネードのコ・パイロットとして搭乗。
人物像
軍事大学を飛び級で卒業した才媛な一方、入社早々戦闘に巻き込まれ、個性派ぞろいの上司や同僚に振り回されるなど気苦労が絶えない。
また、真面目で温厚な性格だが、戦闘では恐怖のあまりパニックになってしまったり逃げ越しになりがちで気弱な面も多く、苦しみや悩みを一人で抱え込みやすい。
才媛だけあって科学技術についても博識なのかティラネードに関してはメカニック以上に詳しい節があり、宇宙進出が頓挫してしまった閉塞的な世界情勢でありながら外宇宙に棲息する宇宙怪獣の存在も知っている。
関連イラスト
関連タグ
スーパーロボット大戦T サイゾウ・トキトウ サギリ・サクライ
ミスト・レックス:ある共通点を持つが、往年のシリーズファンからは「彼と完全に正反対」という意見も多い
余談
- 担当声優の加隈亜衣氏は、ラミィ役によってスパロボシリーズ初出演。
- ラミィの精神コマンドの最後が加隈氏の名前を意識してか『愛』(『加速』『必中』『閃き』『熱血』『気合』『努力』『幸運』が同時にかかる)になっている。
- 女性主人公サギリ・サクライを選んだルートの場合、彼女に対し本気で恋愛感情を抱くようになる(もっとも、サギリは無自覚で同性を陥落させる天然の女たらしなので、ラミィに限った話ではない)。他の同僚女性と親しげにしていると嫉妬したり、寿退社にとても乗り気だったり、戦闘面だけでなくプライベートでのパートナーにも立候補も考えたりと、シリーズ屈指なほどに濃厚な百合を堪能できるともっぱらの評判。ラミィ自身は禁断の愛に苦悩している様子は全くなく、元々そうした性癖を備えているのか、故郷がそういった習俗にも寛容な文化だったのかは不明。
- 愛の力でガチで世界を救ったガンダム・ザ・ガンダムの活躍には掛け値なしに本気で感動したらしい。
- 一度は人類の未来と希望を託し手を取り合えた宿敵と再び激突してしまう、一家破滅の元凶に騙されいいように利用されていた、正しいと信じてきた道を根底から覆される、恩師こそ仇敵を招いた張本人であった、貫いてきた勇気と正義を蠢く巨大な悪の影によって創作劇の一環だと存在ごと否定されるなど、何故か共演するメンバーは人物や思想・理念・組織を問わず信じていたものに裏切られるケースが多い。果たしてラミィの場合は…?
以下ネタバレ注意
その正体は、"兵器星"と呼ばれるほど軍事科学が発展していた惑星ダーブネス出身の異星人。
本当は水色の髪と紫色の瞳をしており、普段はナノマシンを用いて色を変え、地球人であるよう偽装している。
父が開発した革新的テクノロジーの結晶である機構クォーク・ドライブを託され、戦火に包まれ滅びゆく故郷から命からがら逃れ、ただ一人地球に漂着した。その為、母星の最期すら見届けられていないが、事情をある程度把握しているソルダートJに言われなくても既に諦観を抱いている。
地球に流れ着いた後はVTXユニオン社長ダイマ・ゴードウィンに保護され、子供のいなかったアマサキ夫妻に引き取られて養子となった。
ヒロスケを本当の父のように「お父さん」と呼び、ダイマは「おじさま」と呼びそれぞれ慕っているが、行き過ぎた科学技術により母星滅亡という惨劇を知るからこそクォーク・ドライブの軍事運用には最後まで反対していた為、彼らを信じて全てを託した結果が『最新鋭機ティラネードに主動力として搭載される』という最も皮肉な結果であったことにはわだかまりが生じて完全には納得しきれていない。
非常に似通った境遇である天海護と戒道幾巳にはシンパシーを感じており、特に戒道に対しては気にかける場面が多く、優しさの裏返しで周囲を遠ざけ壁を作りがちな彼を諭す時も。
常に戦災に瀕していた母星とまるで異なる地球の環境には戸惑うこともあったが、心から信じ合える上司や同僚、何の分け隔てもなく自分に接してくれる数々のヒーローとの交流を経て地球への愛着が強まり、恐怖を捨てきれないまでも心から世界の平和と人々の幸せや自由を願うようになっていく。
数々の死線を潜り抜ける中で戦乱の裏で暗躍する謎の勢力『カンパニー』の狙う"宝"がクォーク・ドライブであることを察し、苦悩の末に最終的には父の遺産であるクォーク・ドライブを受け渡す代わりに地球侵略からは撤退するよう自ら取引を申し出るにまで至る。
しかし、実は(クォーク・ドライブ自体は「それなりに魅力的ではある」と価値を評されているが)とんでもない見当違いをしており、敵が手に入れようとしている本当の"宝"が何かという事や、その恐るべき計画の全貌を知り、命を懸けて護るべき第二の故郷─────地球の為、集結した鋼の救世主達と共に力を合わせ強大な悪へと立ち向かう。
尚、当初は「実は異星人であること」をコンプレックスに感じていたが、自軍部隊には既に成り行きで加入した宇宙人が結構いた上に異世界人までいる程だったので、今更ラミィ一人を異質に感じるような者は誰一人としておらず、拍子抜けする程あっさりと皆に受け入れられたため、これ以降ラミィが自分の正体を気に病むようなことは無くなった。
ただ、ラミィ自身が地球の文化を気に入っていることもあり、髪と瞳の色は以降も変えたままにしている。
また、特務三課内では最年少(且つ、ちょっと子供っぽさの残る性格)なので幼く扱われがちだが、20歳という年齢自体は自軍部隊全体で見るとそんなに年少でもない。