「覚えておけ。仕事は『やってみます』じゃない。『やる』んだ。」
CV:草尾毅
概要
株式会社VTXユニオンの第二試験課でテストパイロットをしているサラリーマン。
ゲーム本編開始時に特務三課の主任に抜擢され、一癖も二癖もある仲間たちと共に社運を賭けたプロジェクトと戦いに臨んでいく……
……が、いざゲームを始めてみると実際に一番曲者なのはむしろ主人公たる彼なのであった。
彼自身は仕事に生命を賭ける、文字通りの意味での「企業戦士」で、サラリーマンであることに強い誇りを持つ。
「必ずやってみせる」という戦闘台詞や、(デフォルトの誕生日設定&サブ主人公の場合)序盤から精神コマンド「努力」を覚えるあたりなどに彼の意気込みがよく現れている。
一方で仕事以外の事柄には無頓着で、良い言い方だとワイルド、悪い言い方だと傍若無人。
操縦テストを担当した試験機体をしょっちゅうズダボロに半壊させていた荒っぽさから、ついたあだ名は「野獣ネクタイ」。どっかのゴリラではない。
自軍部隊の面々が形や方向性はどうあれ大体それぞれの正義感の下に戦いに臨む中、サイゾウは「サラリーマンの正義は会社の利益の追求(=自社製品である自分達の搭乗機体で戦果を上げること)」と断言する様は、ややもすると社畜にすら見えるかもしれない。
スパロボの過去作の登場人物で例えるなら、この人の「武士の魂」をそのまんま「サラリーマンの商魂」に置き換えたような感じとでも言うか。
しかし単なる傍若無人ではなく案外フランクな所もあり、貰ったボーナスを部隊に奢ったり、某小学生が社長している会社のサラリーマンとは友だちだったりする。
また「昼食を取らずに仕事をするなど言語道断」「いくら仕事に命を賭けると言っても会社に殺されるようなことはあってはならない」といった台詞もあり、本質はちゃんと良識的。
色々訳アリの仲間には何かと気遣う場面も多く、他にも戦闘途中で仲間が敵にさらわれるイベントが起こった際には、急いで目の前の戦いを片付けて救出に向かうことを考える(本人曰く残業)など、仲間への情も厚い。
……裏を返すと、そういう美点が吹っ飛ぶぐらい普段のゴリ押し気質が酷いということかもしれないが。
イベント戦闘で撃墜されて負傷してしまった時も、たったの1マップまたいだだけで根性で復帰してくれるのだが、「これしきの傷は労災を申請するまでもない」「でも傷病休暇中なのに思わず出撃してしまったので、このまま戦ったらタダ働きになる。どうしよう(要約)」などと言い出す様には最早ツッコミが追いつかないこと請け合いである。
そのあまりに熱すぎるサラリーマン魂で特務三課の仲間たちを散々振り回すことになり、最初は課長以外の三人娘にはほぼドン引きされていたが、何だかんだで相手が言ってほしい・結果を出してほしい事をやっているうちに次第に好意を寄せられるようになってくる天然タラシ。(三人娘がサイゾウに感化されていくとも言う)
昔はエアレーサーをしていたらしく、当時のファンも多いが本人は基本蒸し返さない。
その頃のサイゾウは一匹狼然とした人物でそれ故に早々に壁にぶつかることとなり、そこをアマサキ係長(現課長)に拾われて入社に至る。入社当初はその経緯や性分から孤立気味であり、一度は会社を辞めることも考えたが、アマサキから「まだサラリーマンがなんであるか分かっていない」と諭されてからチームワークを学んでいくようになり、自分の居場所を見出していった過去がある。
容姿
暗めの茶髪の茶色の目、黒いシャツに暗い青いジャケットが特徴。
搭乗機
実はサギリと比べた場合ゲシュペンストとは相性が悪かったりする。
関連タグ
特務三課ヒロスケ・アマサキ ラミィ・アマサキ メリル・スパンナ エイミス・アーネスト
ランド・トラビス 同じくバンプレオリジナル主人公で27歳。