ザ☆ヘッドマスターズ
かつてセイバートロン星での戦争勃発時に亡命した、フォートレスをリーダーとする科学者集団マスター戦士の一員。本名「スコルポノック」。
トランステクターはサソリ型戦艦と基地モードに変形する。多くのロボットを部品に建造されたという設定があるが、言及されなかった(ビースト星の住民が工場で酷使された時はデストロンの非道さが分かる)。話に出そうになっても、出なかった。
その研究成果を悪用したためにフォートレスにマスター星を追放され、その因縁から彼を激しく憎悪している。 以後、破壊大帝ガルバトロンが指揮を取るデストロン軍団に加入。緻密な策略の元にデストロンヘッドマスターズを影で操り、デストロン軍団の指揮権の掌握を目論む。やがて、当時のリーダーであった破壊大帝ガルバトロンの不在時、及びその死後に実権を握るようになり、自らを「恐怖大帝メガザラック」と名乗る。
作中で悪逆の限りを尽くすものの、最終決戦でフォートレスマキシマスに敗北。スコルポノック自体は生存するものの、次作『超神マスターフォース』の雑誌展開においてブラックザラックとしてのトランステクター再製の際、デビルZに自我のない部品として取りこまれてしまった、とされているが、近年のトランスフォーマーレジェンズWEB漫画37話において、G1の2021年の設定でブラックザラック付属カラーのスコルポノックが再登場しデストロンを指揮しているところから、何らかの形で単体で再生したとみえる(マスターフォース以後とはパラレルの可能性もあるが)。
玩具はフォートレスマキシマスよりも一回り小さめだが、それまでに発売された両軍のヘッドマスターと同様にメガザラックの頭部に変形するスコルポノックをサソリ型戦艦モードの胸部に搭乗させる事が可能で、サソリ型戦艦に変形させて接地させた状態で走行させると脚部が連動して動くギミックがある。基地モードでは、付属の小型メカ・ファストトラックを中央のスロープから発進させる事が出来る。
『超神マスターフォース』が放映された翌1988年には頭部の形状やカラーリングを一新し、手持ち武器のタイラントスピアを追加したブラックザラックも発売されている。顔がスコルポノックを覆い隠してヘッドマスターの意味がないと言われるが、漫画・アニメ共に後に憑代とするデビルZの悪魔性が現れている。
スーパーリンク
※右の方
CV:増谷康紀
アルファQの手下で、サソリ型メカと大型の戦闘機に変形。役職は破壊指揮官。
声の担当は『トランスフォーマープライム』でもノックアウトを演じた増谷康紀。ユニクロンの影響でアルファQの星が消滅した時点で既に故人となっており、現在の彼は死亡したデストロン兵士のスパークを使って生み出されたクローンである。
当初はアルファQに付き従っていたものの、後にガルバトロンによって洗脳され、同時にそれまでの記憶も消去されてしまった。最終決戦では敵ながら一目置いていたロードバスターとの一騎打ちを行うも相打ちとなり、力尽きた。
ロボットモードでは武人然とした性格だが、サソリモードになると豹変して凶暴な性格となり、「そーりゃっさぁ!!」の掛け声と共に攻撃を行うようになる。
玩具は前述の3形態への変形を再現しており、尻尾の部分を動かすと駆動音が鳴るギミックがある。
尻尾の先端部や両腕の武装を展開する事でハイパーモードと呼ばれる形態になる。
しかしながら、肩の接続部分のパーツに構造上の欠陥があり、戦闘機モードに変形させるとこのパーツに多大な負荷がかかって砕けてしまう恐れがある。海外でのTF関連イベントで限定販売されたメガザラック(英名:スコルポノック)の仕様変更品のいくつかは肩部パーツの組み間違いの報告が多々寄せられており、何かといわく付きの製品と言える。
余談
勇者シリーズの『黄金勇者ゴルドラン』に登場した敵役の戦艦「ザゾリガン」は、ヘッドマスターズのメガザラック流用前提でデザインされていたが、発売されることなく終わっている。