「またまた凄いことになっちゃうかも!?」
概要
恐竜のような顔と4本の腕、そして脚部に無数の触手を生やした怪物のような外殻の内部に喜、怒、哀、楽の四つの顔を持った宇宙人で、それぞれの顔に意思を持つ。かつてユニクロンに滅ぼされた故郷の星を復活させるためにユニクロンと星や命を再生させ育むエネルゴンを利用しようと企んだが、復活したガルバトロンによってユニクロンを乗っ取られてしまい、切り離したユニクロンの頭部に乗って逃亡した。
普段は喜、怒、楽の3つの顔で漫才のようなやり取りをしながら話すが、シリアスな場面になると後ろに隠れている哀の顔が正面を向き、哀の顔単体で話す。更に5番目の臆病な子供の人格(CV:前田ゆきえ)を隠し持っており、エンディングテロップ上ではこの人格は「あるふぁQ」とされている。
活躍
故郷が滅ぼされた時に救援を約束したロディマスコンボイ達が間に合わなかった事から、忠臣のメガザラック以外にはほとんど心を開かず、世界の理不尽さに怯えて積極的に動かなかった。
が、キッカーやミーシャと出会い彼らの説得とグランドコンボイ達も協力してくれる事になった事で、未来を手に入れるため戦いに力を貸す事を決意する。
戦いの最中、地球と月のエネルゴンを提供してもらったことで、取り込まれていた星々の解放に成功する。だが、離脱する最中にメガザラックがガルバトロンに追い詰められ、彼を見捨てることができず転進するとユニクロンを破壊するべく突撃をかける。
「少年、お前は我々のことをわかっていない。我々の目的は星の再生。ユニクロンの再生ではない」
「あの恐怖を、決して忘れはしない……再び奴を蘇らせはしない」
次の瞬間、迎え撃つガルバトロンが放った胴体側のエネルゴンと頭部側のエネルゴンが干渉し合い、一帯を強烈な時空振動が襲う。
ウイングコンボイ「……まさか!?」
ロディマスコンボイ「やってしまったのか……!」
アルファQ(楽)「……やっちまった」
ガルバトロン「フハハハハハ……面白くなって来た。まさかこんなことになるとはなぁ……宇宙が裂けたぞ!」
宇宙に裂け目が生じ、その向こうに解放された星々が吸い込まれていくのを見てパニックを起こすが、「もう迷いはしない」と全人格が合意、星々を追って裂け目の向こうへと飛び込んでいった。
哀「あの光の向こうが我らの新たな故郷となる……」
「頼む、少年。我らを追ってこないでくれ。お前は強い。その強さは我らを惑わせる。もう邪魔をしないでほしい」
喜「我らにやらせてくれ」
怒「我らの自由に……」
喜「我らがこの星々を守る!」
キッカー「俺がお節介だってのか!?」
楽「そういうこと!」
哀「さらば、キッカー。さらば、ミーシャ。君たちの故郷の星は、素晴らしい星だ……」
裂け目の先は別の宇宙であり、吸収したエネルゴンを使って再生した星々を成長させるため、ユニクロンの頭部と共にエネルゴンを送り込む太陽と化す。ガルバトロンに強力に洗脳されたメガザラックを心配し戻ってきてほしいと願い続けるも虚しく、デストロンは星々からエネルゴンを強奪しボディ側のユニクロンを再生させてしまう。
さらにガルバトロンが頭部を手に入れるためユニクロンを太陽へと向かわせてきたことを知ると、逃げ切れないと覚悟を決めたアルファQは、最後まで星々を育てるのに専念する事を決める。
自分を最後まで心配し、助けたいと願ったキッカーとミーシャに何か思いを伝えたかったのか、キッカーの幼少期の思い出として見せてもらった草原に似た星を見てもらい頭部を無傷で手に入れさせないと足掻きながら星々を想い守ってきてくれたことを感謝し、力尽きた。
遺体は彼の信念を無駄にはできないと見捨てられなかったキッカー達に連れ出され、草原の星に弔われた。
ユニクロンは辛うじて倒され代わりに太陽は失われるが、ガルバトロンが精神体のユニクロンに取り憑かれ依代とされたけじめとしてプライマスが送り込んだスーパーエネルゴンに特攻し新たな太陽と化す。太陽は再びアルファQの宇宙を照らし彼の希望となった。
次回予告担当でもあり、毎回冒頭の台詞で締め括られている。死してなお予告を行い心だけがナレーションとして役割を果たし続けた。
複数の人格を備えた顔を持つデザインは『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』に登場するクインテッサ星人がモチーフだとか。
玩具について
アメリカではアルファQの玩具がハズブロより発売されており、背中のレバーを押すごとに喜、怒、楽の3つの表情が切り替わる。土台の部分から生えている4本の長い触手は内部に針金が入ったベンダブル構造で、更にアルファQを接地させた状態で走行させると底部の車輪と連動して触手が根元から回転するギミックがある。土台と両腕の計9か所のハードポイントには同シリーズの別売り商品に付属しているエネルゴンスターやエネルゴンウェポン、そしてアルファQの背中に付いたスプリング発射式のランチャーを取り付けられるようになっている。