ゲーム概要
悪魔城ドラキュラシリーズで有名なIGAこと五十嵐孝司氏制作のアクションゲーム。
音楽プロデューサーは悪魔城ドラキュラシリーズと関わりの深い、山根ミチル。
開発にはインティ・クリエイツが関わっている。
五十嵐氏がコナミを退社後、クラウドファンディングサイト「キックスターター」で資金を集めることで制作が実現された。
2015年5月29日にキックスターターで制作資金を募集し、最終的には目標であった50万ドルを大きく上回る550万ドルが集まった。
ちなみにキックスターターで最も多く資金を集めたゲーム作品である。
『Bloodstained: Ritual of the Night(ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト)』は本編であり、「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」のようなサイドビューの探索型アクションゲーム。
『Bloodstained: Curse of the Moon(ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン)』はスピンオフ作品であり、FC版「悪魔城ドラキュラ」や「悪魔城伝説」のようなステージクリア型のアクションゲーム。
以下、発売順(『Curse of the Moon』→『Ritual of the Night』)に作品解説する。
Bloodstained: Curse of the Moon
2018年5月24日に本編に先駆けて発売された前日譚/外伝。
『Bloodstained: Ritual of the Night』の10年前が舞台。
本編の主人公はミリアムだが、前日談では東洋の侍「斬月」が主人公となっている。
また、本作について五十嵐氏は本編に繋がる正史になるかは曖昧な表現もしており、ゲーム内にも本編に繋がらないであろう結末も存在する。
キックスターターでのクラウドファンディングの際にストレッチゴール(大雑把に言えば追加特典)の一つとして設定されていたもので、探索型アクションの本編とは異なり、レトロ感あふれるステージクリア型の8bit風アクションゲーム。
対応プラットフォームはPlayStation 4、PlayStation Vita、Nintendo Switch、Nintendo 3DS、Xbox One、PC(Steam)。
価格は980円(税込)、Xbox One版は1,080円(税込)。
ストーリー
かつて悪魔によって、月の呪いを受けた男がいた。
その男 -斬月-
紅蓮の衣を身にまとい、燃えるような目をしたその男は、
自身に呪いをかけた 悪魔を討ち、全ての悪魔を斬り滅ぼすため闇から闇へと旅をしていた…
ある夜、男は大いなる悪魔の気配を感じ取る。
全ての悪魔を滅せよ…
抜いた刀は 月に照らされ、悪を食らえとむせび泣く。
今宵、男が斬るのは 月か 悪魔か。
関連動画
余談だが、Curse of the Moonも「ホァイ!」な移動方法が見つかっている。
ちなみに、本作の「ホァイ!」によるフリーズや強制終了といった情報が見られないため8bitゲーム機時代のバグ技をオマージュして「意図的」に実装したイースターエッグ的なものと思われる。ただし、場所によっては「バグ画面」からの脱出が不可能(※)になったり、「ホァイ!」した先が落とし穴の真上だったりするためその点注意が必要。
その様子(最初のホァイは1:04近辺)⇒youtubeへの外部リンク
※・・・この場合、PAUSE画面内メニューのCURSE OF THE MOONでそのステージの進行前に戻るか、同じくEXIT GAMEでタイトル画面に一旦戻ってからやり直す必要がある。
Bloodstained: Ritual of the Night
対応プラットフォームはPlayStation 4、Nintendo Switch、Nintendo 3DS、Xbox One、PC(Steam)。
Wii U、PlayStation Vita版の発売も予定されていたが、WiiUとPSVitaの生産終了により、開発中止を発表した。
シングルプレイヤーストーリーに加えて、発売後にはオンラインおよびローカル協力(Co-op)モード、対戦モード、ローグライクモード、ボスラッシュ、カオスモード、ナイトメア難易度など、多数のDLCが無料アップデート・リリース予定。
発売日
2019年6月18日からPC版(SteamおよびGOG)全世界リリースを始め、
海外ではPS4、XboxOne版も同日に販売された。NintendoSwitch版は海外で先行発売、6月25日からNintendo eShop経由で先にリリースされ、パッケージ販売は6月27日から海外主要小売店で発売。
日本では6月18日からPC版Steamで利用可能、
CS版の発売日をPS4、XBone版は6月18日、Switch版は6月25日に予定していたが、予期せぬ物流の問題で日本のみ発売を2019年秋に延期している。
ストーリー
18世紀終わり、急激な科学の進歩は魔術を非科学的なものとして世界は物質的なものに傾倒していった。
科学と魔術を融合させた研究でその地位を確立していた錬金術ギルドは、自分たちだけが持つ利益を失うことを恐れて精神世界を失うことは悪魔を呼ぶことだと流布する。
しかし、それでも止まらない科学の進歩は錬金術師たちを暴走させる。
身よりの無い子供たちを集め、魔力と融合する魔道人間を作りそれらを生贄に地獄をこの世に召喚を試みる。
実験は成功するものの、その1年後ギルドは突如壊滅する。
それから10年の時が流れ、その跡地に巨大な魔力と共にまがまがしい城が現れる。
それと同時に、儀式の生贄として使われる予定だった女性ミリアムが昏睡状態から目を覚ました。 ミリアムは、自らの結晶化の解決と、人類を救うために戦いに身を投じた。
登場キャラクター
- ミリアム
(CV:小清水亜美 / エリカ・リンドベック)
18歳。錬金術師に拾われ、悪魔の力を取り込んだ結晶「シャード」を体に埋め込まれた子供の一人。秘術の影響で10年前に昏睡したため、地獄召喚の生贄には駆り出されなかった。
昏睡期間中、時が止まっていたことと長く眠っていたため記憶が曖昧になっている。
自分の意思を持っている女性で、若さゆえに直情的な部分が見えることもあるが頭は切れる。
孤児でつらい思いをした過去から自分の仲間が人々に不幸をもたらしていることに心を痛めている。
- ジーベル
(CV:白川周作 / レイ・チェイス)
30歳。かつて地獄召喚の生贄とされ、唯一生き残った男。シャードに侵食されており、身体の半分は結晶化している。
仲間と自分の復讐のためギルドを滅亡させる。
復讐は果たされるが、同時に自分が人でないことを理解し、この世に自分の居場所を作る為に地獄から城を呼び出す。城を起点にこの世に地獄を侵食させようとしている。
本当はミリアムの居場所を作る為に城を構築しているのだが、結晶の侵食により当初の目的を忘れている。
人類への復讐とミリアムの同胞化をたくらむ。
- ヨハネス
(CV:興津和幸 / ベン・ディスキン)
30歳。滅んだ錬金術ギルドの錬金術師。ジーベルの親友。
ギルドの中で唯一地獄の召喚に反対しており、地獄召喚の儀式には立ち会わなかった。
自分たちが犯した過ちの懺悔と、ジーベルを止めたい気持ちから、研究を続けている。
出現した城を地獄へ戻すための錬成式と理論を構築している。ミリアムの結晶の進行を止めているのは彼の術式。
このタイミングでミリアムが起きた事が、地獄の城と連動していることを薄々分かっている。
楽天家に見えるが、内心は直情的でおよそ研究家に向かない情に厚い男。
- 斬月
(CV:安元洋貴 / デヴィッド・ヘイター)
東洋の侍。悪魔と錬金術を憎む退魔士。
ドミニクと共にこの地に派遣された。
- ドミニク
(CV:水橋かおり / フライダ・ウォルフ)
悪魔を鎮めるために教会から派遣されたエクソシスト。
- アルフレッド
(CV:楠大典 / クリストファー・スウィンドル)
10年前の悪魔の大召喚を行った老獪な錬金術師で、ヨハネスの師。ギルド復刻のためにロガエスの書を手に入れようと躍起になっている。
- O.D.
(CV:置鮎龍太郎 / ロバート・ベルグレイド)
悪魔の城で司書をつとめている吸血鬼。ミリアムにステータス向上効果のある書物を貸してくれる。ある条件を満たすと最終エリアのある一室で隠しボスとして登場する。
余談
- 本作でも食品系アイテムを使用した際に台詞を喋る(初回使用時のみ※)のだが、ミリアムの好物がどうやら某グルメ魔王様と同じくカレーなのか、ほかの食品が「おいし~い」という台詞なのに対してカレーのときのみ台詞が「ぅんま~い」と異なる台詞になっている。また、明らかに不味そうな禍々しいものを食した時や毒薬を服用した時の台詞もあり、それぞれ「まっずぃ!」「うっげぇっ!」となっている。
補足
※・・・初回のみ回復だけでなく食品に応じたステータスアップもする。