概要
Steamにて2014年6月27日にYacht Club Gamesより配信された、往年の数々のレトロゲームにインスパイアおよびリスペクトして制作された本作。
日本では2016年6月30日に発売された。販売元は任天堂。
ニンテンドー3DS版とWii U版がニンテンドーeショップにてダウンロード購入が可能。
同日にamiiboも発売され、パッケージ3DS版とamiiboのセットもある。手元にソフトを置きたいという方はそちらも。
3DS版は立体視やすれちがい通信に対応しており、WiiU版は二人プレイができる。
日本語も二種類あり設定で日本語(漢字)・日本語(かな)が選べるようになっている。
勿論、他国の言語にも設定できる。
2017年7月24日にはPlayStation 4・Vitaにも日本語化されたショベルナイトが配信。こちらはYacht Club Games名義となっている。
尚、PC版の日本語ローカライズは遅れたものの2017年10月6日のアップデートにて対応済み。
NintendoSwitch版はおおよそWiiU版と同等である。
バージョンアップにより、番外編「プレイグオブシャドウズ」「スペクターオブトーメント」が本編クリア後に新規で始めると遊べるようになる。
操作や攻撃やレリックがショベルナイトと異なる為、まるで全く別のゲームをプレイしているような感覚となっている。Ver 3.0ではセーブデータスロットが20に増え、単独でゲーム中の曲を全て聴けるサウンドプレイヤー等が追加された。
更新データVer 3.0で「スペクターオブトーメント」を含む新規要素が追加されたが、amiiboを使う「カスタムナイト」において「ショベルオブホープ(本編)」でamiiboを読み込ませるとハングアップしてソフトが強制終了する不具合が(3DS版で確認)発生していたが、「キングオブカード」配信で解決している。
また、変わったオプションも追加され主要登場人物達の性別変更が可能になった。容姿も男女別に変わる。これは様々なジェンダーの指向を汲み取って採り入れたとされる。
例えば、ショベルナイト(女)でシールドナイト(男)という性別反転にする事も可能。全員男、全員女もしかり。
四つのシナリオ
ショベルオブホープ
ショベルナイト本編。「スペクターオブトーメント」追加時に本編にもサブタイトルが付いた。
プレイグオブシャドウ
追加シナリオ。プレイグナイトを主人公とした物語。
スペクターオブトーメント
追加シナリオ。スペクターナイトを主人公としたショベルナイト本編よりも前の物語。
前者二つと異なり、マップでステージセレクトではなくロックマンに近いステージセレクトになっている他にステージの構造が変更されている。
間違えやすいが、スペクターオブトーメントであり、スペクターオブトーナメントではない。
キングオブカード
最終追加シナリオ。キングナイトを主人公とした物語で、これまで通り個性的なアクションでありながら「ジョスタス」と呼ばれるトレーディングアクションカードゲームが用意された。
特別なゲームモード
ショベルナイト ショウダウン
登場したキャラクター同士の最大4人対戦が可能なモード。一人プレイ専用シナリオもある。
ニンテンドー3DS版ショベルナイトには追加されない。
キャラクター
- ショベルナイト
その名の通りショベルを武器とする。昨今のゲームの主人公としては珍しく全身鎧の姿。
相棒のシールドナイトを失ったショックから隠居していたが、エンチャントレスと彼女率いるボクメツ騎士団の野望を阻止するため、再び冒険の旅に出る。
- シールドナイト
盾を武器とする赤い鎧をまとった女性騎士。
ショベルナイトの相棒だが、物語開始時点では消息不明。
- ブラックナイト
ショベルナイトと同じくショベルを武器とする、黒い鎧の騎士。
冒険の邪魔をするが、ボクメツ騎士団のメンバーとは違い、エンチャントレスに忠誠は誓ってないようだ…?
- リンゴマスキング
リンゴとマスのハーフであるリンゴマスの王様。神のような存在として崇めている者もいる。
リンゴマスの聖杯を持っていれば魔法の霊液でショベルナイトを助けてくれる。
- リーズ
2本のブーメランを使う少年。ショベルナイトをボクメツ騎士団のような悪の騎士と勘違いし、勝負を挑んでくる。
ムチを武器とする粗暴な大男。ボクメツ騎士団に入団しようとしている。
- 影の刺客
正体不明の戦士。電撃や風を操る不思議な力を持つ。
- エンチャントレス
平和を乱す元凶である強大な魔力を持った魔女。その正体は…?
ボクメツ騎士団
エンチャントレス率いる悪の騎士団。
- キングナイト
プライドムーア城を拠点にしている騎士。
自身を王と名乗り傲岸不遜な態度をとるが、「ナルシストが関の山」とショベルナイトからは一蹴されてしまう。
番外編の「キングオブカード」では主人公を務める。
- スペクターナイト
リッチの庭を拠点にしている騎士。
死神のような風貌で、エンチャントレスから新たな命を与えてもらったと豪語する。
番外編の「スペクターオブトーメント」では主人公を務める。
- プレイグナイト
爆発研究所を拠点にしている騎士。
錬金術に精通しており、ステージ内を縦横無尽に跳び回りながら薬品を使った様々な攻撃を仕掛けてくる。
番外編の「プレイグオブシャドウズ」では主人公を務める。
- トレジャーナイト
鉄のクジラ号を拠点にしている騎士。
強欲な性格で、宝物や船だけでなく海そのものすら自身の所有物のようにふるまう。
- モールナイト
古代都市を拠点にしている騎士。
古代都市は大切な歴史遺産らしいが、そんなことはまるでおかまいなしのようだ。
- フロストナイト
難破船を拠点にしている騎士。ショベルナイトと同じく巨大なショベルを武器としている。
会話内容からは、かつてショベルナイトと共に誓いを交わした誇り高き騎士だったことがうかがえる。
- マシンナイト
時計塔を拠点にしている騎士。
騎士というより技師のような姿をしており、戦闘能力も決して高くはないが…
- プロペラナイト
飛行船を拠点にしている騎士。
英語や仏語を交えつつ挑発的な態度をとる。
その他
海外では大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ(『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』)への参戦希望が多かったらしい。しかし、当時は日本ではまだ発売されていなかった為に、参戦への選考が見送られたと思われる。
2018年8月、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』においてアシストフィギュアとして参戦する事となった。インディーゲームからの登場は『for Wii U』で『BIT TRIP』シリーズからコマンダービデオのフィギュアが収録されていたが、乱闘の舞台に登場するのは初である。
『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』とのコラボ登場を果たしており、ガンヴォルト爪でショベルナイトのamiiboを読み込ませると彼と戦う専用モードがあるが、かなりの強敵。
実はBGMにはファミコン(NES)の内蔵音源だけではなく、コナミの『悪魔城伝説』に搭載されたカスタムチップこと「VRC6」の追加音源をも使って奏でている。
つまり、今作品はVRC6の音源を使ったコナミ以外の作品という事になる
また、『ロックマン』・『ロックマン2』※で作曲を担当していた松前真奈美氏も参加しており「アンチモンの華(Flowers of Antimony)」「海底一千里(A Thousand Leagues Below)」の二曲を担当している。
※ 余談だが、2の方は基本別のコンポーザーが作曲しており、松前氏が担当したのはとあるステージ曲の4小節のみである。
どうして担当することになったのかは『みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwiki』によるロックマン2解説ページに詳細記載有り。
ショベルナイトのamiiboを使う場合は「カスタムナイト」としてプレイできる。パワーアップはゴールドを貯める毎にレベルアップされていくタイプであり、ゴールドを経験値としたシステムとなっている。
ただし、レベルが上がる毎にパワーアップする要素はどれを修得するかは体力ゲージ増加含めてランダムであるため、完全にパワーアップさせるには必然的にレベルを上限まで上げ続けていく必要がある。
その為か村での買い物によるパワーアップや功績解除はできない。ただし、通常のショベルナイトでは覚えない技を覚える事ができる。
複数のチートコードも用意されており、ニューゲームで名前入力時にそのコードを入力すると様々な効果が反映されるが、チートコードを使うと功績解除は不可能となる他にチートは解除できない。
任天堂の公式HPでも公開されている。
2018年夏、日本でロケテストが行われる格闘ゲーム『Blade Strangers』でショベルナイトが参戦、ガンヴォルトとの対決はもちろんだが、何と海腹川背やアイザックも参戦している。
関連イラスト
関連タグ
個別
任天堂 ニンテンドー3DS WiiU PlayStation4 PlayStation Vita
誤表記
外部参戦
- 蒼き雷霆ガンヴォルト爪
- バトルトード:国内未発売のXboxOne版、PC(Steam)版ではボスキャラとしてゲスト出演。
- Yooka-Laylee:ショベルナイトがゲスト出演。
- 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
- Blade_Strangers