「いいねぇ、生身の奴らをいたぶるのも」
演:中島健
概要
『RIDER TIME 龍騎』の登場人物で、仮面ライダーシザースの変身者。スカジャンを着た若い不良風の青年。
謎の女性・サラにミラーワールドに集められた際に「目覚めなさい、かつての戦士達」と告げられている事から、かつては彼も神崎士郎が繰り返したライダーバトルに参加していたと思われる。
劇中では芝浦淳(ガイ)、戸塚(タイガ)の2人とチームを組み、城戸真司(龍騎)のチームと敵対している。
芝浦同様に生意気かつ軽薄な物言いが目立ち、強い者に媚びへつらう典型的な腰巾着のような性格らしく、後述の罠にはまった真司や木村(ベルデ)、石田(インペラー)を小馬鹿にしている。デッキを奪われた真司や木村について上述の台詞を悠々と語るなど残忍さも見せている。
EPISODE1終盤、裏で組んでいた手塚海之(ライア)と共に仕掛けた罠で石田を殺害し、残る真司と木村も始末しようとした……が、そこに突如乱入して来た王蛇のベノクラッシュでタイガが死亡。そこに王蛇に付き従っているゾルダまで現れ、混戦状態となる。
EPISODE2ではゾルダのエンドオブワールドから何とか逃走し、彼等の拠点と思われる場所で芝浦や手塚と共に食事を楽しんでいた。
しかし手塚に胡椒を取って貰おうとしたところ、胡椒を取るフリをした手塚にいきなりミートナイフで刺されてしまう。
突然の事態に混乱しながら芝浦に助けを求めるも、芝浦からも「触るなよ!」と拒絶されながら追い打ちをかけるかのようにミートナイフで刺される羽目になり、椅子から地面に倒れて呆気なく死亡・消滅してしまった。
(芝浦はその後、石橋の返り血が付いたナイフでそのままステーキを切って食べていた)
彼が何故いきなり殺されなければならなかったのか、はっきりとした理由は劇中では明かされていないが、その後に明かされた芝浦と手塚の衝撃的な関係からして、先に死亡した戸塚共々、端から一時の戦力集めの為に味方に組み入れられていただけで、(王蛇一行の横槍が入ったとはいえ)敵対者の頭数を減らす目的を果たした芝浦・手塚の2人からは最早邪魔な存在にしか思われていなかった事が伺える。その証拠に2人は彼が消滅する横で、顔色一つ変えずに食事を続けていた。
余談
演じている中島健氏は、モデルやダンスボーカルユニットの経験もある若手俳優。早くも役に愛着を持ち始めてくれているようで、ライドウォッチの「大投票タイム」キャンペーンによってシザースライドウォッチが誕生したことに対して嬉しそうなコメントを寄せている。
原典の変身者の須藤は刑事の権力を笠に着てコソコソと狡猾に立ち回り、敵対者にも敬語を使う慇懃無礼な人物として描写されている一方、石橋は比べていかにもわかりやすい小悪党として描かれている。性格としては原作よりもディケイド版のシザースやドラゴンナイト版のインサイザーに近い。
なお、演ずる中島氏は1997年生まれと非常に若い(本作の追加キャスト全員に言える事だが、最年長の山口氏さえも当時なら中学生となる)為、2002年当時に中島氏と同年代と思われる石橋本人が以前のライダーバトルに参加していたという設定には疑問符が湧くが、原作のOPには小学生らしき男児がデッキを持っている描写があった事から子供時分にライダーバトルに参加していた可能性もなきにしもあらずである。
関連タグ
RIDER_TIME_龍騎 仮面ライダーシザース 腰巾着 誰このイケメン
須藤雅史:原典におけるシザースの変身者。彼の末路は石橋とは真逆(戦闘中にデッキを破壊された事で自分の契約していたモンスターに捕食される)なものであったが、直前まで味方であった筈の存在に裏切られる形で死ぬという哀れな最期であるのは共通している。仮面ライダーとしての戦った末に悲惨な形で死んでいった須藤と、戦いとは無縁の場所で仲間と思っていた身内から見放され、変身すらできぬまま死んでいった石橋…果たしてどちらがまだマシな末路といえるだろうか…?