CV:中村秀利
人物像
ディガルド武国軍総司令官であり、皇帝ララダ三世の義子。
いわゆるラスボスのポジションで搭乗機はバイオティラノ。
元々は古代惑星Zi人であるソラノヒトであり、ディガルドを操るために取引によって地上へと派遣されて来た過去を持つ。
当初はソラノヒトに忠実な配下として活動していたが、それはソラノヒトを油断させるための表向きの顔であり、その本性は「神として人を支配する」という壮大かつ愚鈍な野望を抱く野心家であった。
支配欲が極めて強く自分以外の全ての存在を野望を実現するための道具としか考えておらず、適性の低いバイオゾイドのパイロットを補うため、敵対者はおろかすでにディガルドに支配された国や町、村に対して、たとえそれがディガルドにとって最大級功労国だったとしてもゾイド乗りの適性がない人間を女性や子供、老人や病人問わずその体から魂を引きずり出し、ナンバーと呼ばれる機械兵の動力装置にするという非人道的な行いを平然と行っていた。
またディガルドの状況に関しても退廃的かつ衰退を匂わせるせるような描写がされており、内政に関しても自分の国の人間の事はどうでもいいと考えていた。
ゾイドパイロットとしての腕前も一流であると同時に野望そのものは馬鹿げているように見えるが頭も良く人心掌握術や演技力にも優れており、ソラシティから監視役として送り込まれたフェルミを味方へと引き入れ、ザイリン・ド・ザルツとも偽りではあったが交友関係を結んでおり彼の本性を瞬時に気がついた者は少なかった。
物語の中盤から徐々に野望の片りんを見せ始め、義理の父であるララダ三世の死後は王位を継ぐと同時に元帥の地位に就き、武帝ジーン1世と名乗るようになる。
ソラシティと結んでいた飛行ゾイドの開発を禁止する「天空通商条約」を反故にし、秘密裏に開発していたバイオラプターグイの大群を率いてソラシティを破壊しつくした。
その後、ディガルドを裏切り討伐軍側に合流したザイリンによって衛星放送を通じてナンバーの真実が世界中に公表されてしまい、大量の離反者を出す事となり、唯一自身に忠誠を誓っていたゲオルグ以外はナンバーしかいない状態になってしまう。
しかしそれでもバイオティラノや量産型バイオトリケラやバイオケントロと共に進撃し、進行ルートにある町や村を「神なる者の怒り」と称して神の雷と名付けたバイオティラノのバイオ粒子砲で破壊しつくした。
自由の丘での最終決戦でもバイオティラノの性能を余すことなくフルに活用し、討伐軍側のゾイドを次々と血祭りにあげ、ムラサメライガーをも機能停止の状態に陥れた。
しかしルージ・ファミロンの強い思いに答え、復活を果たしたムラサメライガーや生き残ったゾイド達の攻撃で全戦力を失い、ムゲンライガーのムゲンブレードとムゲンブレイカーの斬撃でバイオティラノを真っ二つに切り裂かれ、神の座に執着する断末魔を上げながら爆死し彼の野望は阻止された。
関連タグ
ギャラガー:ゾイドにおけるラスボス。独裁者然とした極悪人でティラノサウルス型ゾイドに搭乗していた点が共通。ただし、元々の境遇や最終的な結末は大きく異なる。
リボンズ・アルマーク、エンブリヲ:自身を神のような存在(あるいはそれに近い)と信じ、主人公に倒されるまで自身以外の人間を見下し続けていたロボットアニメのラスボス。後者に至っては搭乗機体のカラーリングがバイオティラノに酷似している