「私の夢を、貴女たちへ…」
人間態・声:松永博史 / 成松慶彦
概要
スパイダー型ロイミュード030が進化して誕生した上級ロイミュードの1人。
モチーフはおそらく蓄音器。
配下として下級ロイミュード085、046、064、095の4体を従えている。
特殊な音波を発信して人間の持つ聴力を鋭敏にして幻覚を見せ洗脳出来るほか、全身の各部分から衝撃波を放って攻撃する能力を持つ。
普段はイベント会社社長・甘城秀の姿で暗躍しており、上記の能力を使って重加速を起こさずに自身の正体を隠蔽しながら、女性たちの好みの男性の幻覚を見せて自身の虜にし、全財産を貢がせるように仕向けるという大規模な詐欺を行っていた女性の敵である。
実は甘城の他にも沢神りんなの元恋人であり、「音声による生物のコントロール」の研究をしていた笹本喜三郎もコピーしており、2人の人間の姿をコピーして暗躍していた。
オリジナルの甘城は、笹本の研究を恋愛ビジネスに利用できないかと考えてスポンサーになっていたが、それに目を付けた030に殺害されてしまう。だが、笹本は「ボイスの力と自分の知識が融合すれば、完全に人間を支配できる声を作れる」と、自ら進んでロイミュードの仲間になったのだった。人間に加担するという点ではスクーパー・ロイミュードなどと似たような部分があるが、進化の為に人間に加担した彼らとは異なり、既に完全に進化している中で人間に協力していた風変わりなロイミュードでもある。
2度の戦闘で一度洗脳した女性たちを利用するという卑劣な方法でドライブとマッハを追い詰めるが、マッハが変身したデッドヒートマッハにより撃破された。
備考
裏モチーフはコピーしていた人間の名前『笹本』と見た目から推測するに『イナズマン』のタケバンバラの可能性がある。(実際、竹は和楽器の素材として利用されることがある。)
第16話では詩島霧子が見た幻覚の姿として、チェイスの姿になっていた(無論チェイス役の上遠野太洸が演じている)が、その立ち居振る舞いは爽やかな笑みを浮かべ親しげに語りかけるという普段のチェイスからは考えられない実にシュールなものであった。ただし霧子がチェイスの名前を出した(予め対策をしていた為、完全には幻覚にかからなかった)事で動揺し、彼女に幻覚を振り払われた。
成松氏は過去に仮面ライダーディケイドで[*菱形サクヤ]]/仮面ライダーギャレンを演じた。松永氏は平成ライダーへの出演は初めてだが、過去の特撮では超星艦隊セイザーXでシャーク隊長/シャークセイザーを演じている。
スーツはシーフ・ロイミュードに改造された。