概要(史実)
開戦時
朝潮型の9番艦、10番艦である「霰」と「霞」、朝潮型の後継に当たる陽炎型の1番艦と2番艦である「陽炎」、「不知火」による駆逐隊。第二艦隊第二水雷戦隊に所属。
太平洋戦争開戦の火蓋を切った真珠湾攻撃では、第一航空艦隊の護衛として作戦に参加し、その後もラバウル、ポートダーウィン、ジャワの攻略や、セイロン島制圧のため、インド洋作戦にあたる。1942年5月にサイパンに進出し、ミッドウェー海戦にあたり、別働隊として警戒に当たる。ミッドウェー海戦での作戦失敗後、北方部隊に組み込まれたところから第十八駆逐隊の運命が狂いだす。
解隊
アリューシャン列島・アッツ島・キスカ島の占領支援のために水上機母艦「千代田」を引き連れ北方に向かい、キスカ島への入港を試みるも濃霧のため一時入港を中止、霧が晴れはじめたところで再度入港を試みるが、米潜水艦「グロウラー」(SS-215)の雷撃によって、その直撃を受けた「霰」が戦没、「霞」「不知火」は船首を切断し、可動艦は「陽炎」のみとなる。この責任を負い、司令であった宮坂義登大佐は更迭される(この際宮坂大佐は自決を図ったが未遂。この事もあり一時期「第十八駆逐隊司令は自決し死亡」という誤情報が流れていた事もある)。「陽炎」が第十五駆逐隊に転出後、1942年8月15日、第十八駆逐隊は解隊となる。
再度の編制と解隊
第九駆逐隊に1943年4月に編入された駆逐艦「薄雲」「白雲」、同年9月に編入された「霞」、44年3月に編入された「不知火」のうち、不知火編入後に戦没した「白雲」を除く3艦で44年3月末、第十八駆逐隊と改称し復活するも、その4カ月後に輸送船団の護衛任務中に米潜水艦「スケート」(SS-305)の雷撃により「薄雲」が戦没。二艦態勢となった後、捷一号作戦(レイテ沖海戦に伴う作戦)に第二遊撃部隊(第五艦隊・志摩艦隊)として参戦する。この海戦のさなかに行われていたレイテ島への陸軍部隊の輸送作戦において沈没した軽巡洋艦「鬼怒」の生存者救出を試みた帰途、こんどは座礁していた「早霜」を救援しようとした「不知火」が、米空母機の攻撃で戦没、座乗していた司令・井上良雄大佐も戦死。「霞」は第一水雷戦隊所属となり、1944年10月27日、再度の解隊となる。
「艦隊これくしょん」における第十八駆逐隊
編成・出撃任務こそあるが、他に人気の第六駆逐隊や第八駆逐隊が存在しており、少々影の薄い存在である。どうか、第十八駆逐隊を好きになって下さい。
ノベライズ「陽炎、抜錨します!」では、陽炎(主人公)と不知火、霰が取り上げられている。
また4コマ54話ではAL方面への編成を揃って拒否している。泣き顔の不知火や霞が可愛いとか言わない。
当駆逐隊所属艦娘のうち、先に朝潮型の霰(艦隊これくしょん)・霞(艦隊これくしょん)にそれぞれ、霰改二・霞改二/霞改二乙の改二が実装された。
そして、2018年4月23日の「5周年」に向け、陽炎型の複数の改二を実装するとの予告が入る。
2018年4月10日発売のコンプティーク2018年5月号で陽炎型改二第1号として陽炎に改二が実装される事が確定。晴れて4月23日の艦これ5周年の記念の日に陽炎改二が実装。残る不知火改二も同年5月15日に実装され、第八駆逐隊に続き開戦時編成の全艦改二が実現した。
(但し、旧9駆から名称変更した新18駆僚艦、吹雪型薄雲の実装の声はまだ無い。)
霰改二実装と当時に第十八駆逐隊の編成・出撃任務が実装されたが、出撃先がキスカ島とキスカ島撤退作戦をモデルとした「3-2. キス島沖」。上記にある解隊の原因となったキスカ島への上陸のリベンジ作戦となっている。
関連イラスト
一連の史実をもとにした漫画である。編制⇒霰戦没⇒再度編制⇒不知火戦没、解隊
関連タグ
陽炎型:陽炎(艦隊これくしょん) 不知火(艦隊これくしょん)
かげぬい(陽炎抜錨が起源) しらすみ(史実の第一小隊、浦賀船渠組。再編18駆の中核)
コニシ艦隊:4駆、8駆、15駆(実装済み)共々コニシ氏デザインの艦娘による駆逐隊である。
しらぬい:自衛艦これ。2017年に新あさひ型護衛艦の2番艦として名前が引き継がれた。
関連する駆逐隊
第十五駆逐隊(陽炎) 第九駆逐隊(霞・不知火) 第七駆逐隊・第二一駆逐隊(霞)
(再編成時の未実装艦に関連する駆逐隊):第十二駆逐隊(薄雲)