「俺はゼロであってゼロではない。そうだな……ゼロダークネスとでもしておくか」
身長:49メートル
体重:3万5000t
概要
アーマードダークネスに憑依していたウルトラマンベリアルの魂が、一瞬のスキをついてウルトラマンゼロの体に乗り移り、その体を乗っ取ることで誕生した最強最悪の戦士。
そのため、姿こそゼロのままだが体のラインや体色がベリアルに酷似した禍々しい赤と黒を基調としたものに代わり、ウルティメイトブレスレットも黒く染まってしまっている。
肉体は完全にベリアルが支配しているため、声もベリアルのものへと変わっており、ゼロの意識は残っているものの、身動きが取れずにただ周囲を傍観することしかできない状態に陥っている。
主な必殺技は掌から放つカッター光線デスシウムショット、ゼロツインシュートと似た構えで放つダークゼロツインシュート。
その圧倒的な力でウルティメイトフォースゼロのメンバーをその場からほぼ動かないまま次々に惨殺し、その光景をゼロに見せ付けることにより彼の精神を追い込み、地獄のジャタールを除くダークネスファイブのメンバーとタイラントらと共に全宇宙制覇に乗り出そうとする。
しかしピグモンや仲間達の魂の声に励まされ復活したゼロがシャイニングウルトラマンゼロへと覚醒、その圧倒的な力によりベリアルの魂はゼロの肉体から追い出されてしまい、肉体を失ったことにより実体を維持できなくなり、断末魔の叫びを上げ、消滅していったのだが…(この後の詳細はこちらで)。
ウルトラギャラクシーファイト
本作では、ウルトラダークキラーの作り出した「ダークネス」の一員として登場する。
EPISODE 8にてダークキラーゾーンに囚われているゼロとグリージョを救出すべく駆けつけたロッソとブルを迎え撃ち、追い詰めたダークキラーが「光は闇には勝てない」ことを証明するために、ダメ押しとばかりにゼロから奪ったエネルギーと自身のキラープラズマを使って作り出した。
正式名称はウルトラマンゼロダークネスであり、他のダークネス個体と同じ、ウルトラ戦士の光の力から作られた闇の偽物である。
そのため『ゼロファイト』のゼロダークネスとは姿こそ同じだが全く別の存在。
しかし、同じ姿なことについては説明がされており、公式サイトによれば「ゼロの心の傷を元に具現化されているため、かつてのゼロダークネスと同じ姿をしている」とのことで、方向性的にはエタルダミーにも近いものである。
実際にさすがのゼロも動揺・戦慄していた。
掛け声は別のものになり、戦闘スタイルも自ら積極的に格闘戦を仕掛けにいくなど全く異なるが、トラウマから生み出されたためか「首を回す」「手を払う」といった他のダークネスに見られない行動が見られた。
その闇の力でエネルギーが尽きかけていたゼロを苦戦させるが、奮起したグリージョの力で光のエネルギーを取り戻したロッソとブルが“お兄ちゃん達の反撃”と称してウルトラマンルーブに合体変身したことで形勢が逆転。ワイドゼロショットと思しき光線を放つも片手で弾かれてしまい、ダークキラー共々その力に圧倒され、最期はルーブボルテックバスターの直撃を受けて爆発四散した。
余談
ゼロの父であるウルトラセブンもかつて発泡怪獣ダンカンに操られて街を破壊した事があるほか、『ウルトラマンギンガ』では闇に染まったウルトラセブンダークと化した事がある。
また、このゼロダークネスは公開までの情報統制がとにかく厳重であったことでも知られ、同じくネタバレを極力回避していたカイザーダークネスがamazonなどのネット通販サイトでのソフビ情報からある程度情報が漏れていたのに対し、こちらは放映まで完全に情報が流出することなく、ファンからは「実はカイザーダークネスはあくまで気を逸らすためのおとりでこっちを隠すのが本当の目的だったのでは」と言われている。
かつてゼロは光の国のプラズマスパークの力に魅入られ、コアの力を手に入れようとしたことがある。もし触れようとしたあの時、父であるセブンが止めていなかったか、その前にゼロが触れていたりしていたら、ベリアルがそうだったように彼もコアの強大な力に耐え切れず、ベリアルのように悪に堕ちてしまう可能性を示唆されていた。
ゼロダークネスは、まさにその可能性を現実とした姿ともいえるかもしれない。
関連タグ
サンダーブレスター・・・ある意味後輩?
ベリアル融合獣:玩具のジードライザーではゼロダークネスは怪獣と同じ扱いになっている。なお、ウルトラカプセルで変身する珍しいパターンでもある。
仮面ライダー鎧武・闇・・・同じく敵に操られて姿が変わった正義の戦士。