ローラ姫とは、読んで字のごとく、ローラという名の姫のこと。下記のようなキャラクターが存在する。
- 『ドラゴンクエストⅠ』と『剣神ドラゴンクエスト』に登場するお姫様。彼女を救い出すのがDQ1の目標ということに一応なっている。
- 『それいけ!アンパンマン』に登場する、うき雲城のお姫様。
ドラゴンクエストⅠ
『ドラゴンクエストⅠ』及び、そのスピンオフである『剣神ドラゴンクエスト』の登場人物。
ラダトームの王ラルス16世の一人娘で、りゅうおうの手下によって本編開始の
半年ほど前に城から誘拐され沼地の洞窟に幽閉されていた。
魔王によって誘拐された姫や恋人を救出するため、主人公(勇者)は旅立つ…という
典型的な筋書きで始まるものの、同作ではあくまでローラ姫の救出は目標の第一弾となっており、
序盤~中盤は姫の救出を、姫を救出し城に送り届けてからは事態の根本的な原因である
りゅうおうの征伐を目指し再び冒険する事になる。
こうした筋書きになったのは堀井雄二氏の「姫を助ける所までのゲームはよくあるので、その後も冒険が続く話にしよう」という
発案によるらしく、1作目から工夫を凝らしていた事がわかる。
しかし、実際にはDQ1をクリアしたいだけなら別に姫を救出する事は必須でなかったりもする。
ただし、重要アイテムであるロトの印のありかを探すにはラダトームの城から
北に70、西に40いったところにある毒沼を調べないといけないため、
姫を助けると愛の証としてもらえる「おうじょのあい」のラダトーム城からの
距離を教えてくれる機能が無いと初見で探し出すのはかなり困難である。
姫を助けずにクリアした場合、エンディングも一人で旅立つバージョンになる。
ちなみに彼女を救出した後、抱えている状態では復活の呪文を聞く事が出来ないが、
そのままゲームを中断せずに進め、上記のロトの印含む重要アイテムを回収し
そのままりゅうおうの城へと突入、倒すというやりこみプレイも可能である。
FC版ではただのやりこみ・お遊びプレイでしか無かったが、リメイク版等でも
助けずに進行したり、連れたまま進行できるという要素はそのまま残されており
姫を抱えたままりゅうおうの所まで行くと専用の会話があったり、
そのまま倒してエンディングに入ると父親であるラルス16世のセリフも変わるというおまけ要素が追加されている。
エンディングではアレフガルドから海を渡って旅立とうとするロトの勇者に対し
一緒に行きたいと言ってくるが、この選択肢でいくら「いいえ」を選んでも
「そんなひどい」で延々ループするという、以後のドラクエシリーズで
お約束のネタとなる選択肢ループの使い手でもある。
DQ2では、彼女と勇者の間に生まれた3人の子供の更に子孫が
同作3人の主人公たちであり、「ローレシア」という国名自体が彼女の名前から取られたものらしい。
地名として、ローラの門という場所も登場する。
アイテムのひとつ「ふっかつのたま」を使用すると、謎の女性の声がどこからともなく
聞こえるが、そのメッセージの中で3人の主人公を「私と愛しい人の子孫たち」と
呼んでいたり、ここでも「そんなひどい」を持ちネタとして使っており
謎の声=ローラ姫である事を伺わせている。
ちなみにこれもSFC版で小ネタが追加されており、シドーを撃破した後に
ふっかつのたまを使用するとお褒めの言葉を頂けるようになっていたりもする。
DQMの第一作『テリーのワンダーランド』にも登場。こちらでも「待ち人の扉」にて勇者の助けを待っている。ボスのドラゴンを倒すことで救出できるかと思われたが、主人公のテリーはまだ少年であるためまだ彼女を持ち上げることができず、結局次なる勇者を待ち続けることになるという一ネタを見ることができる。
関連イラスト
左(オレンジ髪・ドレスがピンク)が剣神版、右(金髪・ドレスが黄色)がDQ1版。
このうち金髪版の姿で最も良く知られている。
関連タグ
竜王 勇者(DQ1) ゆうべはおたのしみでしたね そんなひどい 王女の愛/おうじょのあい
それいけ!アンパンマン
映画『それいけ!アンパンマン ロールとローラうきぐも城のひみつ』に登場するキャラクター。声優は黒木瞳。うき雲城で一人で暮らしており、世界を美しく保つ「ローラの雨」を降らせている。恐らくアンパンマン作品で最も口調が粗暴なキャラ。ふとしたことから、ロールパンナと友達になり、「ひとりぼっち」である境遇に共感を抱く。アンパンマン作品きっての百合表現が多い(ロルロラ)。