概要
オロチは2001年の東京モーターショーにて、コンセプトモデルとして初登場した。
光岡自動車にとってはこれが初出展で、その記念としてコンセプトモデルを出すこととなり、ホンダ・NSXを用いたコンセプトカーを出品したところそれが大変な反響を呼び、実車化するに至った。400台の完全受注生産で、2006年10月3日に予約を開始し、2007年4月23日に納車を開始、2014年9月末に生産を終了した。
光岡はこの車を「ファッションスーパーカー」というカテゴリーに分類している。
デザイン
「オロチ」という名前が示す通り、デザインは日本神話のヤマタノオロチからインスパイアされており、それ以前の日本車では類を見ない有機的なデザインとなっている。
スペック
駆動方式はMRで、心臓部にはトヨタ・ハリアーハイブリッドに搭載される3MZ-FEエンジンが搭載されている。トランスミッションは5速ATのみである。
1580㎏に対し233馬力と比較的おとなしめ(参考までに、トヨタ・GRスープラRZは1520㎏、340馬力)で、スポーツ走行を特別的に重視したものではない。
※なおスープラはオロチと違いFRであり、エンジンもオロチがV型6気筒エンジンであるのに対し、スープラが直列6気筒エンジンであるなどと根本的な違いもいくつか存在する。
特別・限定車
大蛇・零
2008年1月30日に「自動車人気復興大作戦」の一環として特別限定車「大蛇・零(オロチ・ゼロ)」を発表。内外装を簡略化した廉価モデルとなっており、新車価格は934万5000円(因みにオロチのベースグレードは1,197万円)。
大蛇・兜
2008年9月に「大蛇・兜(オロチ・カブト)」を5台限定で発表。鎧兜をモチーフにエアロパーツにカーボンファイバーを使用し、より攻撃的な見た目となった。
オロチ・リッケンバッカー
2009年12月、アメリカのギターメーカー、リッケンバッカーが光岡自動車とコラボレーションし、5台限定で予約販売した。また、この時オロチだけでなく「ヒミコ」も同様にリッケンバッカーの特別モデルが5台限定で販売された。
オロチ ゴールドプレミアム
2010年6月4日、「オロチ Gold Premium(ゴールド プレミアム)」を20台限定で販売。内外装に専用品を用いた特別仕様車。
ファイナル オロチ
2014年4月16日、光岡自動車はオロチの販売を終了することを発表した。その最終モデルとして「ファイナル オロチ」を5台限定、新着順で販売した。内訳は『不夜王』と名付けられたパープル2台とゴールドパールの3台。いずれも同年5月12日に完売。
エヴァンゲリオン オロチ
2014年11月、セブン-イレブンとの共同企画でエヴァンゲリオンとのコラボモデルの受付を開始。限定1台の抽籤販売で、全国各地のセブンイレブンから応募が殺到した。翌年5月末には厳正な審査のもと選ばれた一般の個人に納車が完了した。
デビルマンオロチ
2018年9月6日、漫画家の永井豪氏の現役50周年を記念し、彼の執筆した作品の一つである「デビルマン」に出てくるキャラクターを模したデザインのオロチを制作、限定1台で販売した。なおこの際にベースとなった車はこのためだけに作った新車ではなく、光岡自動車保有の2007(平成19)年モデルである。
公式PV:
関連イラスト
別名・表記ゆれ
○○ に関する別名や、表記ゆれがありましたら、紹介してください。
関連タグ
NSX:この車のベースとなった車両。
トーマ時貞:アニメ「超速変形ジャイロゼッター」にて、彼がこの自動車に搭乗している。
Devilman Crybaby:先述の「デビルマン オロチ」のコラボ先。