「バカめ、このカイメングリーンは不死身だ!」
概要
人間態:潮健児
声優:大宮悌二
『人造人間キカイダー』第27話「バイオレットサザエ悪魔の恋」、第28話「赤子を泣かすアカオニオコゼ!」、第29話「カイメングリーンは三度甦る」に登場したダーク破壊部隊のアンドロイド。身長2m、体重91㎏。
海綿という全く戦闘に向かない生物をモチーフにしているだけあって、まんまるいデカ頭とアイスクリームみたいな手足が特徴の非常に描きやすいデザインのロボットである。そのシルエットは某国民的ロボットを連想させる。
頭の部分はただのダミーで、千切って投げつけることで人間や岩石をドロドロに溶かすほどの毒液を放つほか、転がして相手を跳ね飛ばす『カイメン必殺玉転がし』としても使われる。両腕からは焼夷弾『カイメン炎』を放つ。
また何気ないサボテンに擬態することもできるほか、突然サボテンを発生させ動きを封じ、蔦で相手を拘束する『幻カイメン』という技も持つ(逃走と同時に消失するため幻覚と思われる)。
また顔色の悪い中年男性という人間態も持つ。
最大の特徴は再生能力であり、キカイダーの攻撃であっさりバラバラになるほど脆いが、何度でも合体して復活することが可能。バラバラ状態で攻撃することもできる。
バイオレットサザエ、アカオニオコゼと共に荒木博士の作った完全な良心回路の設計図を奪取するのが目的。
第27話、28話ではバイオレットサザエ、アカオニオコゼのサポートとしてキカイダーと戦うが、コンビネーションがとれていないのかぶつかってダメージを負うシーンも。また戦闘のたびにバラバラにされているが、すぐに復活している。またサボテンに成りすまし潜入し、第27話ではピンチのバイオレットサザエを救出し、第28話では情報を聞き出すという活躍もしている。
第28話終盤にて人間態となり、誤解から家出した光明寺マサルを追跡する。なお追跡に使用したタクシーの運転手がダークの宿敵である光明寺博士だったのだが、気付くことは無かった。
第29話では設計図を持っていた服部半平を『カイメン炎』で攻撃するが、その際に設計図が消失。なおプロフェッサー・ギルの目的は良心回路の設計図をキカイダーに渡さないことだったのでこの時点で目的は果たしているのだが、なぜか激昂し光明寺姉弟に襲い掛かったところでジローと戦闘に突入。
悪魔の笛に苦しむジローに追い打ちとばかりに『カイメン炎』を撃ち込むのだが、その炎のせいで笛の音が聞こえなくなるといういつもの失敗をやらかしてしまう。
変身したキカイダーの大車輪投げでバラバラにされるも、今度はバラバラにされたまま『お前の体もバラバラにしてやる』と襲い掛かる。
もはやキカイダーに打つ手無し―――――と思われたが
直後に放たれた電磁エンドにより破片の全てが爆発してあっさり破壊されてしまった。
不死身とはなんだったのか。
なお電磁エンドは単なる打撃技ではなく磁力、高熱、高圧電流を組み合わせた複合技であるため、どれかが劇的に効いたのかもしれない。
派生作品
デザインが簡単だからか『スーパー特撮大戦2001』や『スーパーヒーロー作戦』にも登場しており、後者では原作のアカ地雷ガマの役も担う(つまりキカイダーを完全破壊すると言う大金星を挙げる)が、やはり逆上したハカイダーに完膚なきまでに粉砕されてしまう。
イギリスのテクノバンド The Chemical BrothersのPVにもアンドロイドマンと一緒に登場している。