解釈
現代においては、「言論の力は武力よりも大きい」といった風に解釈されている。但しこれは現代風の解釈であり、原典である戯曲『リシュリュー』では「完全に偉大な人物の支配下では~」という一説の後に続いている。
発言者のリシュリューは枢機卿という立場にあり、この場合のペンとは令状や許可証(への署名)、つまり権力の暗喩ではないか、という解釈もある。
関連格言
「『ペンは剣よりも強し』といった人は自動小銃を見たことがなかったのだろう」ダグラス・マッカーサー
自動小銃は現代戦の暗喩。機関銃、大砲、爆弾、数多の兵器により数千の人命が一瞬で吹っ飛ぶ現代の戦場は、言葉では簡単に止まらない。
しかしこの発言を行ったマッカーサーは決してペンを軽視してはおらず、日本の占領政策においては徹底した報道管制と検閲が行われている。
「ペンの一撃は剣の一撃より重い。故にペンが剣より残酷であることは明白である」 ロバート・バートン
『憂鬱の解剖学』の著者で、うつ病について文芸、医学の両面から研究した人物。言論は時に下手な剣よりも人を傷つけ、被害を与える。
ブログ、掲示板、SNS等での誹謗中傷が当たり前のように行われて言葉のナイフ(筆舌の刃)が飛び交っている現代において、現代人が心に留め置かなければならない言葉だろう。
余談
漫画範馬刃牙の番外編においては、中国拳法の名手である烈海王が自分の命を狙った暴漢(ナイフを所持していた)に対して、傍にいた少年から万年筆を借りて撃退している。
まさに、ペンは剣よりも強しとしか言いようがない。
…銃は剣よりも強し? ペンは剣よりも強しという名セリフを知らないのかよ