曖昧さ回避
- 英語で天気予報のこと。Weather Report。
- アメリカのジャズ・フュージョン・グループ。
- ジョジョの奇妙な冒険 第6部「ストーンオーシャン」に登場するキャラクター。
- 「ストーンオーシャン」のウェザー・リポートが持つスタンド能力。
ジャズ・フュージョン・グループ
1970年、ウェイン・ショーター(サックス)とジョー・ザヴィヌル(キーボード)を中心に結成され、ジャコ・パストリアス等を輩出した。
代表作は「ヘヴィ・ウェザー」(1977年)。
1986年に解散。
「ストーンオーシャン」のキャラクター
元ネタは上記のジャズ・フュージョン・グループ、「ウェザー・リポート」。
殺人未遂罪でG.D.st刑務所に収容されているが、記憶を奪われており、自分が何者かも分かっていない。名前すら覚えていないため、自身のスタンドと同じ名前で呼ばれている。
本名はウェス・ブルーマリン。記憶を失う前のこの名前だった時から「ウェザー」という愛称で呼ばれていた。
寡黙で無表情だが、冷酷なわけではない。つま先立ちで歩くのが癖。鼻息がかかるほど顔を近づけ、相手の耳元でしゃべる。TVガイドマニアだがTVは見ない。
記憶を取り戻すべく空条徐倫に協力し、空条承太郎のDISCを奪った犯人を追い詰める。
最終的に記憶を取り戻し、奪われる以前の荒っぽい性格と復讐のために能力の暴走をおこすが……。
スタンド「ウェザー・リポート」
詳しくはウェザー・リポート(スタンド)へ
担当声優
関連タグ
フー・ファイターズ エルメェス・コステロ ナルシソ・アナスイ エンポリオ・アルニーニョ
表記ゆれ
記憶と正体 ※ネタバレ注意
ここから先は重大なネタバレを含みます。ご注意の上でご覧ください。
かつてウェス・ブルーマリンという名で呼ばれていた頃、ウェザーにはペルラ・プッチという恋人がいた。エンリコ・プッチ神父の実の妹である。
当時は学生で神父の手伝いをしていたプッチ神父は偶然にとある懺悔を聞いてしまう。
内容は「死んだ自分の赤ん坊とプッチという家の赤ん坊をすり替えてしまった」というものであった。
生まれてすぐ死んだと聞いていた双子の弟がどこかで生きている。しかし、懺悔の内容は誰にも話してはならないという掟ゆえにプッチ神父はこのことを心に秘めていることしかできなかった。
ペルラはボーイフレンドができたことを嬉々として兄に話す。プッチ神父は好奇心からそのボーイフレンドの素性を調べてしまう。
そして、愕然とした。そのボーイフレンド・ウェザー(本名:ドメニコ・プッチ)こそが、彼の双子の弟だったからである。
兄妹が愛し合うことになってしまうこと、それだけは避けなくてはならない(彼は宗教上の理由もあってそれを認めるわけにはいかなかったであろう)と考えたプッチ神父は何でも屋に「何も聞かずに二人を分かれさせる」事を依頼する(ウェザーを分かれさせれば、ペルラは二人が兄妹であることを知らずに済む。そしてプッチ神父は前述の掟で二人が実の兄妹であることを誰に話すこともできない)。
しかし、プッチ神父は何でも屋とその仲間が白人至上主義の過激派とは知らず、ウェザーの親が黒人であることも知らなかった。過激派はウェザーの両親の家に放火し、ウェザーに瀕死の重傷を負わせ、この依頼がペルラの兄からのものであることを二人に告げる。瀕死の重傷を負い、木で首を吊られたウェザー。そして彼が死んだと思ったペルラは自殺するというプッチ神父の思惑とは正反対の結末となった。
双子の兄であるプッチ神父がスタンド能力に覚醒した影響で、ウェザーにもスタンド能力が覚醒する。
一命を取り留めたウェザーはペルラが死んだこと、そしてそれが(この結末を望んでいたわけではなかったものの)ペルラの兄の差し金であったことを知る。
絶望し、すべてを呪う彼は自分とペルラの二人を襲撃した過激派たちをスタンド能力で殺害。ペルラの後を追って自殺するも、その全てがスタンド能力によって阻まれる(拳銃自殺を試みれば火薬が湿って発砲できず、崖から飛び降りれば突風が、入水自殺すれば波が彼を救った)。そしてスタンド能力は暴走し、町全体を飲みこんでゆく。そこにプッチ神父が表れ、自分がウェザーの実の兄であることを告げた。ウェザーがそれを聞いた直後の一瞬の隙を突き、スタンド「ホワイトスネイク」で彼の記憶をDISCにして抜き取る。こうしてウェザーは記憶を失い、スタンド能力の暴走も収まったのである。
しかし、プッチ神父の下にいながら独自の思惑で行動し始めたドナテロ・ヴェルサスはこのウェザーの記憶DISCの存在を知る。プッチ神父を出し抜いて天国へ行き「幸せになる」(ヴェルサスの項を参照。彼は異常な程の不幸に見舞われている)事を目的とした彼はこのDISCを使ってウェザーのスタンド能力を再び暴走させるのだった…