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回線速度の編集履歴2020/07/10 16:18:39 版
編集内容:誤字を修正など

コンピュータネットワークデータ転送速度。bps(ビット)で測られる。

回線速度には上り(端末からサーバーへのアップロード速度)と、下り(サーバから端末へのダウンロード速度)があり、普通は下り速度の方が速いが、特記しない場合は下りの速度を指す。

回線速度とインターネット

インターネットのインフラの歴史は、回線速度の向上の歴史でもあった。

初期のパソコン通信1980年代初期)では音響カプラを用いた300bps(0.3kbps)程度であった。1990年代のインターネット普及期には9.6kbps→14.4kbps→28.8kbps→33.6Kbpsと順次高速化が進んだものの、ダイヤルアップ接続時代のネットユーザーは常に回線の遅さに悩まされていた。

しかし、2001年から一挙にADSLによるブロードバンドインターネット接続が一般化、2006年ごろからは光回線が一般化し、2010年代にはLTE/WiMAXの浸透で無線回線もブロードバンドが当たり前になった。2020年現在では無線、有線とも1Gbps超の回線速度が実現している。

もちろん実効速度は理論値よりかなり低く、特に無線通信では著しく乖離することが多いのだが、Webサイトの閲覧やSNS、SD画質の動画再生などは1~2Mbps程度の帯域が安定して確保できていれば事足りる。1Gbpsともなると、もはや多くのユーザーにとってはオーバースペックといえる。そもそも、回線の速度がいくら早くても接続先のサーバーが重ければ意味がないのだ。

もっとも、高画質なHD動画や大人数でのビデオ会議には少なくとも10~20Mbps程度の帯域が必要だし、ネット配信などでは上り帯域の確保も気にする必要がある。さらにオンラインゲームでは帯域だけでなく遅延も重要になってくるので、このような用途には光回線の方が快適である。

回線速度の比較

※下記はすべて理論値、下り速度。

※ここでは1Mbps以上をブロードバンドとしている。

ナローバンド

1.4kbps - ボイジャーの通信速度。

9.6kbps-第2世代移動通信システムであるPDCの回線交換速度。

28.8kbps - PDCのパケット通信速度。

56kbps - 2000年ごろまで主流であった、電話回線によるダイヤルアップ接続の最大速度。

128kbps- 大手キャリアにおいてLTEで速度制限がかかった時の速度。ウィルコムPHSサービスであるAir-EDGEによるパケット通信の最大速度でもある。

384kbps - 初期の第3世代移動通信システムの通信速度。

ブロードバンド

1Mbps - WiMAXの速度制限がかかった場合の通信速度。

8Mbps - Yahoo!BBがADSL2001年にサービス開始した時の最大速度。

14.4Mbps - 第3世代移動通信システムの最大速度。

37.5Mbps - 初期のLTEの最大速度。

100Mbps - 初期の光回線の一般的な回線速度。

110Mbps - 初期のWiMAX2+(UQ WiMAX)の最大速度(後に最大440Mbpsまで拡張)。

1Gbps(1000Mbps) - 2020年現在における一般的な光回線(フレッツ光auひかりなど)の速度。

1.7Gbps- 2020年現在におけるLTE-Advancedの最大速度。

3.4Gbps - 第5世代移動通信システムのサービス開始時の最大速度。

20Gbps - 2020年現在における最高速の光回線サービスの速度(NURO 光20Gs)。

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