バラバキューム
ばらばきゅーむ
CV:西尾徳
概要
マシン帝国バラノイアが開発したマシン獣。
赤いモノアイに紫色の身体をしており、頭部や両肩等が掃除機にそっくりな姿を持つ。
人語は喋らず、「ハーッ!」としか言葉を発さない。
掃除機らしく、口からの吸収光線で縮小した対象を体内に吸い込む能力を持ち、右腕の機関銃を武器としている他、体内には歯車を模した回転ノコギリが両側に設置されており、吸い込んだ相手を挟み込むように切り刻むと言う、恐ろしい機構が備わっている。更に口から白いガスを吐いての攻撃も出来る。
活躍
裏でバラノイアと結託していた父のジニアス黒田の真実に、ショックを隠し切れない息子の茂
を追う裕司と樹里の前に出現。黒田にパワーブレスを奪われ、変身出来ない裕司とイエローを迎え撃ち、裕司を体内に吸い込む。
茂からパワーブレスを奪うべく、右腕の機関銃で襲撃すると、咄嗟にオーレンジャーと黒田が茂を守ろうとするも、流れ弾が当たって茂の身体から機械部分が露出してしまう。
茂が実は人間では無くロボットだと言う衝撃の真実が明かされる間も無く、彼の体内から零れ落ちたパワーブレスを吸い込もうとするもグリーンに阻止され、両者のパワーブレス争奪戦は激化して行く。
やがて争奪戦を制したピンクからパワーブレスを受け取ったレッドを吸い込むが、既に捕えられた裕司にレッドがパワーブレスを渡した為に裕司はオーブルーに変身。
2人に体内を攻撃された事で両者を吐き出してしまう。
5人揃ったオーレンジャーとの交戦では、ブルーから激突ローリングボンバーと稲妻超力トンファの連続攻撃を喰らい、5人のキックに怯んだ所へジャイアントローラーを受け敗北した。
その直後、アチャとコチャから巨大化エネルギーを注入されて巨大化。
オーレンジャーロボに右腕からの射撃で応戦するも、グラビトンヘッドの超力レオンビームに怯み、白いガスを吐く際に開いた口に投げ付けられたクラウンソードで大ダメージを負い、最期はクラウンファイナルクラッシュを受け爆散した。
余談
モチーフは掃除機。
デザインを担当した大畑晃一氏は『百花繚乱【下之巻】』にて、「デザイン時は『バラクリーナー』となっており、ガスマスクをモチーフにした頭部だったが、オウム事件直後故に没案化した為、無表情なデザインの顔に変更し、そこから更に修正された為に今のデザインになった」とコメントしている。
バラバキュームが登場した第17話を最後に、グラビトンヘッドチェンジは本編に登場しなくなる。
声を演じた小関氏は『五星戦隊ダイレンジャー』の鏡化粧師以来、2年振りのスーパー戦隊シリーズ出演である。『秘密戦隊ゴレンジャー』以来、多くの戦隊怪人の声を当てて来た氏だが、2005年7月に亡くなった為に今作が最後の特撮出演となった。