「こんな面白いモン、やめられるかってんだい!」
概要
ガロアがシュバリエへの対抗心から、ゴリラギンとワシギンの2体の銀河闘士をフランケンカプセルに入れて生み出した合身銀河闘士。
これら2体はガロアをしてそれぞれ「空の勇者」、「地上最強」と評される程の逸材であり、本人はこの2体で最強の合身銀河闘士を造ろうとした心算が、前は銀の鎧で身を包んだゴリラ型の獣人と言うべき姿のゴリラギン、後ろは赤い鷲型の鳥人を思わせる姿のワシギンと言う裏表にくっ付いた姿の失敗作となってしまった。
個々の自我が残っている為、大暴れしようにも互いに俺が俺がと主張するばかりで意思疎通もまるで出来ず、裏表にくっ付いた姿である事も手伝って両者の能力も満足に活かし切れない。
それでもワシギン特有が翼で起こす回転とそれによる突風に、ゴリラギンの剛腕のパンチが合わさる事で絶大な破壊力を生み出しているが、一計を案じた学のメンコ作戦であっさり倒された。
そして渾身の作戦の心算が、とんだ失敗作を造ってチャンスを棒に振った事で、ガロアは便所掃除係にまで降格されてしまう。
活躍
シュバリエからの最後通告を受け、艦長の椅子にしがみ付くガロアは空の勇者ワシギンと地上最強のゴリラギンの2体をフランケンカプセルに入れて最強の合身銀河闘士を造ろうとしていた。
だが、実際に出て来たゴリワシギンは、両者が裏表でくっ付いた見るに堪えない姿であった。
それでもガロアは「これこそガロア艦長の誇る最強合身銀河闘士」と押し通し、ドンゴロスからも「ゴリ押し」と揶揄されながらも出撃する。
街へ繰り出し、早速暴れさせようとするガロアだったが、ゴリワシギンは元の2体の人格が言い争うばかりで意思の疎通が全く出来ず、醜態を晒してシュバリエからの哄笑を買うだけ。
そのままガロアの元を離れたゴリワシギンは、三輪車に乗った少年の近くに突風を起こして出現し、居合わせたファイブマンと交戦すると、回転しながらゴリラギンが繰り出すパンチで攻撃し、突風で吹っ飛ばす。予想外の戦いぶりに、最初は侮っていたシュバリエも警戒せざるを得なかった。
その後も相変わらず意思疎通が儘ならない物の、ゴリワシギンはワシギンの能力で突風を起こして街に被害を広げて行く。その様子をモニターで見ていた学は、偶然見つけたメンコから策を閃く。
「やめろ、ゴリワシギン!いくら何でも引っ繰り返せるからと言って、これは引っ繰り返せまい!」
ゴリワシギンの元へ駆け付けた学は、そう言ってメンコによる勝負を持ち掛ける。「馬鹿にするな!」と返して回転するゴリワシギンだが、メンコは引っ繰り返らず学に負け続ける泥仕合に陥り、何時しか任務を忘れてすっかりメンコに嵌まり込んでしまった。
ガロアに発破を掛けられて街の破壊に赴くも、街でメンコの名人と勝負を繰り広げる始末。彼から殴られても上記の台詞と共に突風を起こし、逃走する等、完全にガロアの制御から離れてメンコ一筋となっていた。
「あれじゃあ、艦長の椅子、俺の物になったも同然だな」と嘲笑い、カードを投げ付けて去って行くシュバリエを見て、ガロアは悔しさからカードをメンコでひっくり返そうとするが失敗する。だが、これを見てガロアは策を思い付く。
そして街でメンコの対戦相手を求めるゴリワシギンの元に現れたガロアは、メンコを持ったゴルリン28号を召喚し、ゴリワシギンを巨大化させる。
巨大化したゴリワシギンは、メンコで思う存分遊んでは駆け付けたファイブマンを押し潰そうとする。対するファイブマンがスターファイブで応戦すると、メンコ勝負で大敗を喫し、怒って突風と共にメンコで攻撃するも、パンチを受けて怯んだ所へスーパーベクトルパンチを叩き込まれて爆散した。
ゴリワシギンの敗北後、失敗の責任を問われたガロアは便所掃除係に降格する羽目になる……。
余談
最初から合成などせずにワシギンとゴリラギン単体でタッグを組んで戦わせれば、元が最強クラスの逸材である手前、まだファイブマンの打倒も有り得たかも知れない。それか他の銀河闘士との組み合わせなら失敗作にならなくて済んだだろうが、何れにせよ今回の失敗はシュバリエへの対抗心に囚われたガロアの痛恨の人選及び采配ミスである事は火を見るよりも明らかである。
ゴリラギンの声を担当した飯塚氏は第16話のゴキラーギンや第18話のブタルギン、第26話のコガネギン、第31話のタヌキツネギンの声も演じており、続く第36話のサソリナマズギンの声も兼任。
ワシギンの声を演じた大山氏は第14話のコウモルギンと第27話のカマキラーギンの声を兼任しており、2年後の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』ではプリプリカンの声を演じている。
関連タグ
地球戦隊ファイブマン 銀帝軍ゾーン 合身銀河闘士 ゴリラ 鷲
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