概要
集英社の少女小説を代表するレーベルであり、いわゆる「女性向けライトノベル」に該当する作品群のパイオニア。スニーカー文庫、富士見ファンタジア文庫、そしてかつてのソノラマ文庫等と並ぶ老舗として君臨している。
新井素子、久美沙織、氷室冴子らライトノベル創生期の先駆者を多く輩出。少女向けの恋愛ものをメインに扱っているが、それ以外に、ファンタジー、SF、推理、百合、BLなども多く、刊行される小説のジャンルは多岐にわたっている。
最近は紙書籍での出版を辞め、電子書籍とWebサイトでの発表を中心にしている。
規模が縮小したというより、姉妹レーベルのオレンジ文庫に新人賞や作家など移行したと言える。
沿革
中高生向け小説誌『小説ジュニア』(2016年まで刊行されていた雑誌『Cobalt』の前身)の作品を文庫化するレーベルとして1976年に創刊。当時はまだ「ライトノベル」という概念がなく、掲載誌にちなみ「ジュニア小説」と呼ばれていた。創生期には平岩弓枝、川上宗薫などの作家陣が執筆していたことでも知られている。
主催するコバルト・ノベル大賞の歴史は長く、直木賞作家の山本文緒、唯川恵、角田光代なども受賞者である。
メイン画像は『なんて素敵にジャパネスク』を題材に描かれたもの。
コバルト・ピンキー
1990年代に集英社系少女漫画雑誌(『りぼん』『マーガレット』など)とのタイアップブランドとして「コバルト・ピンキー」(Cobalt Pinky )のブランディングが行われ同じコバルト文庫内でも区別されたが、これに関しては2000年代に入る前に展開を終了させている。
基本的に、これらに類するブランド作品は「コバルト ピンキー(雑誌名)」として呼称された。元が『りぼん』連載作品であれば「コバルト ピンキー・りぼん」(Cobalt Pinky-RIBON )という形である。(というか、このシリーズ、一応建前としてマーガレットも範疇として入れられているものの、ほとんど「りぼん系」の作品しか無い)
内容はこれらの少女漫画雑誌に連載された漫画作品を原作に置くアニメ作品の小説化作品(ノベライズ)であるため、設定も原作漫画の設定ではなくアニメ版設定を前提として執筆されていた。
作品一覧
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
- 闇に歌えば(新装版)
- ユメミと銀のバラ騎士団
ら行
わ行
コバルト・ピンキー
関連タグ
Cobalt(雑誌)