概要
『真・三國無双シリーズ』に実装されている「エディットモード」で作成可能な武将(プレイアブルキャラクター)の事。平たく言えばプレイヤーが作成するオリジナルキャラクターである。
名前、容姿、使用武器等を自分好みに選択し、プレイアブルキャラクターとしてゲーム内で操作することが出来る。後年のタイトルではさらに音声、顔立ち、衣装、モーションの細部や無双乱舞(以前は選択した元武将依存だったが、後発タイトルでは元武将と関係ない無双乱舞も使えるようになった)まで編集可能になるなど、シリーズを重ねるごとにその自由度は強化され、またオンラインによるエディットデータのシェアや他プレイヤーとの共闘など、自身の制作した武将を公開する交流の場も設けられた。
ちなみに同社の『戦国無双シリーズ』も同様に各タイトルにエディットモードが登場するが、こちらでは「新武将」という呼称が用いられている。ただし、その呼称故「新規参入の無双武将」と混同しやすいためか、ファンの間では特に区別されず「エディット武将」の呼称が用いられることが多い。
真・三國無双シリーズ
『3』以降のタイトルから実装され、『4』からは本編での作成は出来なくなり主に『Empires』シリーズで作成可能。
史実・無双武将とは別物の仮想キャラクターとして制作するのはもちろんだが、登場武将に設定登録することでゲーム中に登場する武将を自身制作のエディット武将に差し替えてプレイすることも可能。
また、エディット武将だけで構成された大陸統一シナリオなども公式DLCとして配信されている。
『5』からはエディット衣装の続投が始まり、古い作品の頃はDLC用だった衣装も以後の作品では最初から製品内のゲームデータに含まれているものが多い。
登場作品
特徴
真・三國無双3猛将伝
初めてエディットキャラを作成することが可能になった。顔は固定で髪や防具を数種類の中から選ぶ程度のバリエーションで武器も男性は大剣、女性は短剣で固定。全体的に真・三國無双2で登場した伏犠と女媧がベースとなっている。
真・三國無双3Empires
猛将伝からやや衣装などのバリエーションが増え、モーションも無双武将のものを取り入れることが可能になった。また、猛将伝では台詞などの顔がシルエットだったが、今作からきちんと顔が映し出されるようになる。
真・三國無双5Empires
4Empiresから大きく進化し、顔の輪郭、眉毛、目、鼻、口を個別に設定できるようになり、体型などもより細かく設定できる。髪型や色、衣装なども大幅に追加され、作れる武将も100人とかなり多い。
真・三國無双6Empires
基本的なシステムは真・三國無双5Empiresをベースにしているが、それぞれのパーツの大きさや角度を自由自在に設定できるようになり、さらに幅が広がった。衣装は真・三國無双5Empiresから続行で一部は新規。また、女性の音声に高飛車が追加され、女性の楽天家は姑娘という名称になった。
モーションは今まで同様無双武将のを取り入れることが出来るが、今回はEx攻撃(得意武器)、無双乱舞1、無双乱舞2をそれぞれ選択することができる。
200人作成可能。
真・三國無双7Empires
真・三國無双6Empiresで出来た細かな設定はそのままにさらに皺を増やして加齢することが可能になった。また、男性でも女性のパーツを使えるようになる(逆も可)。
衣装は真・三國無双6Empiresで使えたものはDLCだったものも含めて最初から収録されており、1部は新規パーツ。色に白が追加された。
モーションは前作同様Ex攻撃(得意武器)、無双乱舞1、空中乱舞、無双乱舞2、覚醒乱舞をそれぞれ固有に選ぶことが出来るが、今回は地上の2種乱舞については1と2の枠に囚われず自由に設定することが可能になった。また、7自体モーションの種類もかなり多く、6猛将伝以降で使われなくなったモーションも使えるのでかなり幅が広い。
音声は同じ性格につき2種類のボイスがあるので同じ性格=同じ台詞と声というのをやや払拭できた。DLCで追加されたボイスは性格と台詞をシャッフルさせたもの。今までのエディット武将は無双武将を担当している声優が担当していたが、今作では完全に新規キャストを使っている。
800人ほど作成可能で、今作はグループ分け式になった。
戦国無双シリーズ
『1』から実装される。
三國シリーズに比べナンバリングが少ない分登場作品も少ないが、第一作や『Chronicle』シリーズのように新武将が主役のストーリーが組まれ登場武将たちとの交流が描かれるなど、一個のキャラクターとして扱われていることが多い(→歴戦の勇士)。
1作目の新武将モードは、育成ゲームとしての面も強くイベントをこなすことで使用できるグラフィックが増えることもある。(これも一作目のみで無双奥義のモーションも性別で異なる)
専用武器は、当初は一般武将と同じ刀・槍・薙刀のいずれかしか選択できなかったが、後年には無双武将の武器も選択可能となっている。
一作目のみ、男女で固有のグラフィックが用意されている。
2empiresでは、一般武将と護衛武将のグラフィックからの流用(HDバージョンでは、3以降のグラフィックも流用、追加されている)
自由に組めるようになったのは、3以降となる。
また『Chronicle』シリーズ以降は新武将にしか装備できない専用武器(大太刀+長銃・双剣)も登場した。
決まった名前こそ有していないが、『Chronicle』シリーズでは主役としての位置付けを与えられ、専用のキャラクターデザインもついてきた。寧ろ、新武将としてのデフォルトのキャラデザにもなっている。
その後のシリーズにも姿を見せ、すっかりシリーズの常連になっている。
Pixivでの扱い
容姿を好みに設定出来る為、夢主・オリジナルキャラクターと同等に扱われる場合が多いが、公式より設定画・容姿や衣装、性格があらかじめ用意されているので厳密には前者とはまた違った性質を持つといえる。
Pixivでは、主に投稿者がゲーム内で制作したエディット武将をイラスト化したものがほとんどで、その中でも原作の無双武将とのカップリング(とくに女性エディットと男性無双武将の組み合わせ)イラストが大半を占めている。たまにイラストではなく、エディット武将の出た画面のスクショも交じっていたりするが、こまけぇこたぁいいんだよ!!
なお、実際に『5Empires』以降のタイトルで無双武将とエディット武将が結婚出来るシステムが実装されている(婚姻は無双武将同士・エディット武将同士も可能)。
また、『7Empires』からは婚姻した武将同士の間で子供が生まれ、それぞれの能力や特徴を引き継いだ武将として使用できるようになった。
…誕生から3年で自軍入りしたり、男児はいきなりヒゲが生えてたりするのは突っ込んではいけない。精神と時の部屋みたいな訓練場でもあるのだろう。たぶん。
余談
2015年に発売された『真・三國無双7Empires』において、「輪郭3」と「高飛車2」の声を選択した女性武将が、一部のイベントで女性武将の顔グラフィックが台詞中に崩壊するという(ビジュアル的に)深刻な不具合(バグ)が発生した。
しかも、このバグが発生するのがよりにもよって「告白」や「婚礼」などの恋愛絡みのイベントであることもありプレイヤーに色んな意味で衝撃を与え、ネットのニュースで取り上げられるまでに至った。記事ではミギーが嫁に来ると皮肉られる有様である。
現在はアップデートにより修正されているので、安心して婚礼イベントを見ていられるようになった。
関連イラスト
エディット武将
無双武将×エディット武将
別名・表記ゆれ