カリフォルニア州ロサンゼルスを本拠地とするMLB球団。アメリカンリーグのニューヨーク・ヤンキースと並ぶMLBの名門チームであり、同チームとはリーグは違えどライバルであった。また、同じくニューヨークで創設され共にカリフォルニアへ本拠地を移したサンフランシスコ・ジャイアンツとも強いライバル関係にある。
1884年にニューヨークにブルックリン・アトランティックスとして創設された。新婚の選手が多かったことからブライドグルームズ、監督を務めていたウィルバート・ロビンソンの名前に因みロビンスなど、複数回の改名を経て1932年からドジャースを名乗る。チーム名は創設時の本拠地ブルックリンの住民がトローリードジャース(路面電車を避ける人達)と呼ばれていたことが由来とされる。
新球場建設を巡ってニューヨーク市ともめたことが発端となり1958年にロサンゼルスに移転した。現在の本拠地はドジャー・スタジアム。
初のアフリカ系アメリカ人選手であるジャッキー・ロビンソンがメジャーデビュー、日本人では野茂英雄、石井一久、木田優夫、中村紀洋、斎藤隆、黒田博樹が所属しており、2016年には広島東洋カープから前田健太、2017年にはテキサス・レンジャーズからダルビッシュ有が移籍したことと中日ドラゴンズがユニフォームのデザインを真似していた時代があったことで、日本でもヤンキースと同様、非常に人気と知名度が高い。
リーグ優勝21回はメジャー2位でワールドシリーズ制覇は6回。うちブルックリン時代の制覇は1955年の僅か1度。5回はロサンゼルスに移転してからである。初制覇までに出場7シリーズ連続で敗退している。6度の制覇のうち3度のワールドシリーズ(1955,1963,1981)の対戦相手がヤンキースである。
1992年から1996年まで5年連続で新人王を輩出(1992年エリック・キャロス、1993年マイク・ピアッツァ、1994年ラウル・モンデシー、1995年野茂英雄、1996年トッド・ホランズワース)。
同時にその頃は先発投手陣にアメリカ出身の選手がいないこと(ドミニカ共和国出身のラモン・マルティネスとペドロ・アスタシオ、日本出身の野茂英雄、メキシコ出身のイスマエル・バルデス、韓国出身の朴賛浩)が話題となっていたが、それと前後して左腕投手が先発登板しない試合を約5年に渡って続けていた(MLB最長記録)ことはなかなか気付かれない。
2009年にはMLB3球団目となる1万勝を達成。
1988年以降はプレーオフに進出しながらもリーグチャンピオンまであとわずかのところで涙を流すシーズンが多かったが、2017年にナショナル・リーグのチャンピオンに輝く。最後にリーグ優勝してから実に29年ぶりである。同年のワールドシリーズで初のワールドチャンピオンを目指すアメリカン・リーグチャンピオンチームのヒューストン・アストロズと激突するも3勝4敗とアストロズに敗れ、29年ぶりの世界一はお預けとなった・・・が、2年後の2019年にアストロズの不正行為が発覚、大騒動となった。これに関して2017年のワールドチャンピオンをドジャースに変更すべきとの声があがっている。