概要
《対未確認現象統制組織》通称“UNION(ユニオン)”。
主人公・アンディはかつて10年間もこの組織に幽閉され実験台となっていた。
構成員の共通の目印として赤ネクタイかその代用物を装着している。
さらにその中でも組織の核となる「円卓メンバー」にあたる者は大文字のアルファベット『U』と『N』を重ねたような形のエンブレムを身に着ける。
前述の通り主人公アンディとは因縁浅からぬ組織であり物語の初期から何度も迎撃戦を繰り広げていたが、「逆に組織に入ってしまう」という逆転の発想によって、ひとまず味方のポジションへと落ち着いた経緯を持つ。
活動内容
『アンデッドアンラック』世界の理(ルール)を否定する超能力者・否定者に優先順位を設けて処分•捕縛の対象としている。
活動目的は大きく異なり、その実情は
「世界の滅びを食い止め、その元凶である世界の創造主を殺す事」
にある。
前述したUMA、否定者、古代遺物の確保には、円卓メンバーがクリアした課題(クエスト)の報酬として含まれているものもあり、いずれ来る最終決戦に備え戦力増強を図っている側面がある。
一部の否定者に処分判定が下されるのも、「罪なき人々を守る」という正義に基づいてのものであり、戦力にならない上能力によっていたずらに被害を増やしかねない場合に限られる。
とはいえ円卓に欠員が出ない限りは処分or人体実験になると考えると、正義ではあってもやはり人道的な組織と呼ぶ事は出来ないと思われる。
技術力
戦闘機といった軍事兵器や、UFOなどの古代遺物(アーティファクト)と呼ばれる超兵器を有している。
また、円卓メンバーのニコをはじめとして多くの科学者が組織内に所属しており、独自の武装や捕獲器などを開発する高い技術力を保持している。
組織のアジトは正確な場所こそ不明だが地下深くに存在し、施設毎に分けられたブロックが何層もの円環を構成している。緊急時には一部のブロックのみエレベーターで上へ移動させるなど組織の構成員や保管物を守るための機能が備わっている。
風子の「最近ご飯が美味しい」という発言や寿司やケーキなどの描写を鑑みるに、構成員には料理人もいるようである。
UNIONの構成員
円卓の否定者
否定者11人(物語開始時は10人)で構成された組織の要となる特殊チーム。
任務へ尽力することを条件に組織の監視対象からは外され、ある程度自由に動く事が出来る。またⅠ席にあたる者は組織の指揮権を持つ。
円卓の否定者は死亡して欠員が出ない限り追加も変更もないが、逆に一人でも欠員が出た場合には一転。課題(クエスト)を受けることが出来なくなる為否定者のスカウトが最優先事項となる。
第8話にてシェン以外の生存メンバーが全員登場。アンディの挨拶代わりの部位弾8発をものともせずに迎撃しそれぞれの格を見せつけた。
円卓の否定者がつく席の机にはⅠ~Ⅹの数字が刻印されている。中央には組織のエンブレムがあり、その上には本のような物が置かれている。序列はポイント制で、組織への貢献度によって変動する。
Ⅰの席/ジュイス
軍服風の出で立ちに目元まで覆うヘルメットを被った女性。不■■の否定者。
腰辺りまである長髪で、白い騎士型のロボットに搭乗してそうな高潔感を思わせる雰囲気がある。
自らの正義に基づいて行動する傑物だが、それが甘さだと指摘される事も。
「やめなさい」の一言でタチアナとアンディの動きを縛りそれぞれに自分の相方を殺すよう仕向ける能力を持つ。
アンディの不意討ちには、抜刀して剣を目の前に構える不問の直立姿勢で応えた。
Ⅱの席/シェン
柔和な笑顔を湛える中華服を着た青年。不■■の否定者。
アンディと風子を組織(ユニオン)に推薦した人物であり、その際『メンバーの入れ替え=メンバーの死亡』の不都合はないとお喋りしていた模様。
「夢は天下無双」と言い放つバトルマニアで、本来厳しいはずの否定能力の制約も持ち前の性格でほぼ意味を成さなくなっている。
アンディの不意討ちには、座っていたイスから卓に飛び上がってからの回し蹴りで応えた。
Ⅲの席/ビリー
スーツ姿で上着を羽織りサングラスをかけた男。不■■の否定者。
ハードボイルドな見た目とは裏腹にボクっ子であり、タチアナのビーム砲で死にそうな状況でも「え ボク死ぬの?」と言い放つなど周囲がよく見えてないのか天然な印象を受ける。
能力は不明だが、アンディの銃撃をイスごと後ろ向きに回した体勢で、リボルバーから放った弾を隣のタチアナの外装へ当て、そこから跳弾で迎撃するというアクロバティックな技を披露している。
Ⅳの席/フィル
中性的な整った顔立ちの少年。不【機密事項】の否定者。
両手両足が古代遺物(アーティファクト)の義肢になっており、サスペンダー付きの半袖シャツを着て、無表情に親指をしゃぶっている。
能力も不明だが、とある人物の見立てでは、古代遺物を使用するリスクを回避できる否定能力らしい。
アンディの不意討ちには、隣席の一心に守ってもらっていた。一見可愛らしい子どものようだが、銃撃を受けてる最中でも表情・態度を変えない様は不気味さも感じられる。
Ⅴの席/タチアナ
丸いレンズ付きの巨大なメカメカしい球体。不■■の否定者。
見た目こそ年齢性別不詳だが、ぬいぐるみなどの可愛いものやケーキを好むなど、年相応の趣味をもつ少女。
ジーナを慕っていたようで、ジーナを殺したアンディに対し息荒く激昂し攻撃を仕掛けている。
球体型の外装の両側面からは鉄拳、盾、ビーム砲など何でも飛び出てくる上、刀で斬られてもすぐに修復すると非常に高性能。一方で能力を使う様子はほとんど見られない。
ビリーとは親しいらしく彼を「ビリー様」と呼ぶ他、食事も彼の手を借りて外装の中に運んでもらっている。その光景は必見。
円卓で対面したアンディの不意討ちの銃撃は、恐らくそのまま装甲で受けたと思われる。
Ⅵの席/一心
日本の戦国甲冑と兜を身につけた大男。不■の否定者。
仮面を付けているため人相・表情が読み取れず、Ⅳ席の少年と同様に全く喋らない。
アンディの銃撃には、イスに座った不動の姿勢のまま兜で応えており、とある人物からも硬化系能力者と予想されていた。
アンディの刀を製作した人物。戦闘経験はあまり無いらしく、ニコと共に組織のバックアップが主な役割と予想される。
Ⅶの席/トップ
髪を逆立てた褐色肌の少年。不■■の否定者。
両頬と鼻に絆創膏のようなものを付け、長袖ジャージのような服を着ている。靴裏には自分の名前「TOP」があしらわれている。
せっかちな性格のようでUMA捕獲で出遅れた際には相方の一心に遅いと不満を漏らしていた。
圧倒的な速さで非常に長い時間息も切らさず走り続ける事が出来るようだが、正確な能力情報はやはり明らかにはなっていない。
アンディの不意討ちには、意に介していない風に応えた。その後は、なにやら不満げな表情をしていた。
Ⅷの席/ニコ
不吉な笑み・雰囲気が漂う男。不【機密事項】の否定者。
素肌から直接上着を着用し、ヘアバンドを付けて妖怪の御大将みたいな風貌。手の甲と胸の部分にエンブレムが埋め込まれている。
50年前捕獲されたアンディの調査(拷問)を担当した技術者で10年間不死のデータを取り続けていた。現在も組織内では技術者や参謀としての役割がメインの様子。組織の必須アイテムの一つであるネクタイも彼の発明品である。
ボール型の浮遊する球体を常に3つ引き連れており、2つはビームなどを放って攻撃に、残り一つは自分が乗って移動に用いている。他にも球体から伸びたコードを額に差すことでデータベースを閲覧できるような描写がある。
アンディの不意討ちに対しても3つの球体から放つビームで迎撃し応えた。
Ⅸの席/アンディ
ジーナとボイドの席を開け、不死の否定者•アンディが着席した。
該当記事参照。
円卓加入直後、「服のUMA」再捕獲によりアンディはⅨ席に昇格。風子と席位置を入れ替わっている。
Ⅹの席/風子
8話にて不運の否定者・風子が着席した。
該当記事参照。
Ⅺの席/???
UMAバーン捕獲の報酬として追加された新たな席。
元円卓の否定者
ロボットスーツを着た元プロボクサー。不■■の否定者。
永遠の16才を自称する日本のJK服を着た少女。不■の否定者。
その他
否定者以外の職員や、組織に協力するUMAなどが存在する。
シェンの直属の部下。否定者ではない為課題にこそ参加出来ないが、戦闘員としてシェンを支えている。
ニコの娘であり彼に次ぐ科学者。「ニコラボメンバーズ」のNo.2(ニコ自身が主席として)。
UMAムーブ
移動のUMA。
理由は不明だが組織に協力しており、ワープ能力で円卓メンバーを好きな場所に移動させる力を持つ。
組織の否定者の主な移動手段だが、移動の代価を求められるなどいつでも使えるというわけでは無いらしい。
UMAクローゼス
服のUMA。組織の保管施設から脱走したところをアンディに再捕獲される。
取り憑いた者の最も望む服に変化し魅了する力を持つが、アンディが不服な態度を貫いた為魅了に失敗。そのままアンディの「再生する服」として協力させられる羽目に。
余談
第2話のカラー扉画は主人公2人がスーツ姿に赤いネクタイを付けて歩く構図になっている。この二人が後に組織(ユニオン)へ入るのでは?とも取れる示唆であり、実際に第8話にて実現する流れとなった。
関連タグ
ユニオン•••ピクシブ百科事典では機動戦士ガンダム00に登場する三大国家群の一つとして解説されている。
Union•••英語で連盟、団結、連合を意味する単語。
SCP財団•••おそらく元ネタ。