概要
主人公藤原拓海と後半の準主人公高橋啓介になりすまし、埼玉県東秩父村の定峰峠に現れた2人組の男。
本人と同色のハチロクトレノとFD3Sに「PROJECT D」と書かれたステッカーを貼り、同様に「PROJECT D」とプリントされたお揃いのTシャツを着ている。
プロジェクトDの人気を利用し女の子達をナンパしていたが、2人の見た目は武内樹に「デブでぶさいく」と言われるなど、本人とは髪型以外は大きく違う。
ちなみに二人は本人らを見たことも無く、最初に会ったときは拓海本人を堂々と偽物呼ばわりしていた。
実はプロジェクトDの熱狂的なファンであり、この様な事を始めたのもたまたま出向いた峠で勝手に拓海達と間違えられて舞い上がった事がきっかけである。
「プロジェクトD」のロゴを身につけてはいたものの、二人ははっきりと本人達だと答えない事で問題にはならないと考えていた模様。
また走り屋らしい人物でもないので、ドラテクは当然本物には到底及ばないどころかそもそもドリフトをしようとした事すらない。
ニセ拓海が上原美佳の友人トモコをナンパした事がきっかけでプロジェクトDの捜査網に引っかかる。
秋山渉や埼玉北西エリア連合の協力もあり大勢のギャラリーの前で正体がばれ、住所まで特定されてしまう。
本物のプロジェクトDを目の当たりにして冷や汗たらたらで土下座までして詫び、リーダー高橋涼介の指示で話し合いに赴いた史浩との交渉の結果ロゴ入りステッカーとTシャツを差し出す事で示談が成立した。
一連の騒動はプロジェクトD自体には損も得も無い一つの事件として収束したが、美佳が拓海と知り合い彼に惚れ込んでいくきっかけとなったという点で大きな役割を果たしたと言える。
ニセ拓海
CV:勝杏里
拓海のニセ者。
拓海のハチロクが前期型なのに対しこちらは後期型で、外見はホイールと「PROJECT D」ステッカー以外はほぼノーマル。
本物の拓海が年長者である涼介と啓介を「さん」付けで呼ぶのに対し、ニセ者は呼び捨てにしている。
また本物の拓海は当時19歳なのでタバコは吸わないが、こちらは吸っている。
素性がばれて拓海の約束通りトモコに謝罪をしたものの、その上でまたナンパをしてフラれた模様。
ニセ啓介
CV:三浦博和
搭乗車種 | マツダ・RX-7(FD3S前期) |
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ボディカラー | コンペティションイエロー |
主な外装パーツ | 偽物のプロジェクトDステッカー、ノーマルのボンネット以外岩瀬恭子と同仕様 |
ナンバー | 熊谷300 せ 81-431 |
啓介のニセ者。
啓介と同じ黄色の前期型のFDに乗っているが、外観はボンネット以外岩瀬恭子の愛車仕様に近い。
拓海からは「背が低すぎる」、啓介からは「あまりにもブサイク」、「世の中の何人かの人間に高橋啓介の顔が"これ"だと認識されたと思うとハラワタが煮えくり返る」と言われており、アゴ髭を生やしているなど髪形以外は似ても似つかない。
また、原作とアーケードゲーム版のARCADE STAGEシリーズでは黒髪であるなど髪色も本物と異なっている(TVアニメ版では本物と同様の金髪)。
その似てなさから啓介に半ばヤケクソで「あばら骨2、3本は覚悟しろよ」と言われた際は、恐怖のあまり涙ながらさらに詫びていた。
余談
・両者の担当声優は「ARCADE STAGE5」でアニメ版に先行してキャスティングされており、ゲーム初登場から約3年後に製作されたアニメ版第五期「Fifth Stageにもそのまま登板している。
・ニセ拓海役の勝氏はOVAの「Extra Stage2」で「アルテッツァの二人組」の内の金髪男を演じており、後の新劇場版三部作では健二を演じた。
・走り屋ではない者で主人公達と敵対していた人物に御木がいるが、彼と違ってバトルどころかまともに走る描写が無いのにも関わらず、ARCADE STAGEシリーズでは東京のオタク達と同様にやられ役としての出演が多い。
なお登場車種はニセ拓海のハチロクのみでニセ啓介は同乗という形で出演する。