基礎データ
進化
概要
『ソード・シールド』に登場する、ガラル地方の環境に適応し、独自の変化を遂げたヤドンのリージョンフォーム。正式名称は「ヤドン(ガラルのすがた)」。
2020年1月9日、『ポケットモンスター』シリーズとしては初の有料追加DLC「エキスパンションパス」の発表とともに公開されたポケモンで、一世代の中で後から追加されたリージョンフォームはヤドンが初。
また、初登場以降の世代で、追加された進化形及びメガシンカを持っている種のリージョンフォームも初である。
外見上の相違点として、頭頂部や尻尾の先端部が黄色く変色しているのが特徴。
ガラル地方の離島群「ヨロイ島」に生息しており、そこに群生する植物の種「ガラナツ」を好んで食べている。料理に欠かせないスパイスの1つであるその成分を、世代を超えて体内に蓄積していった結果、ガラル独自の姿や能力を持つようになった。
一部では頭からカレーをかぶったみたいだとも言われており、奇しくもガラル地方では現在カレーが流行中。実は登場の伏線自体はこのカレー作りに仕込まれており、素材の一つに「しっぽのくんせい」が登場している。
恐らく原種では無く、こちらのヤドンがちぎれ落としたものだったのだろう。
その尻尾の風味も、仄かな甘みを持つ通常種とは違いスパイシーなものになっているらしい。
従来のヤドンと同じように普段はぼーっと何も考えずに海辺や川べりに寝そべって生活している。ごくまれに鋭い目つきをする時があるが、これは蓄積された「ガラナツ」成分が脳を刺激することでとんでもない閃きが思い浮かんだためらしい。しかし一瞬にしてそれを忘れ、元通り呆けてしまう。
環境が合わないのかガラル本土には全く生息していないが、たまに何匹かが旅行気分で交通に紛れ込みやってくる事もあるようだ。
色違いはなんと身体全てが黄色く染まり、元から黄色かった部分は暗めの色調に変わる。
作中のイベントではマスタードに育て上げられた3体のガラルヤドンが素早い身のこなしでクララ(セイボリー)の道着セットを奪取しており、このヤドンを倒して道着の奪還を命じられるのだが、このヤドン、フィールド上でもヤドンとは思えない超スピードで駆け回るので、往年のヤドンの呑気な生活スタイルを知るファンからは驚きの声が上がったとか。
ゲーム上における特徴
2020年1月10日以降、ソフト本体のアップデートにより、エキスパンションパスの購入に関係なく、ゲーム内の追加イベントにて捕獲できる。野生個体はヨロイ島の「一礼野原」にある海岸地帯に生息。
進化方法が原種と異なっており、まずエキスパンションパスの購入で行けるエリアの各所に落ちている「ガラナツのえだ」を集める必要がある。次にヨロイ島のNPCかカンムリ雪原のNPCに話しかけ、「ガラナツのえだ」を一定数消費することで、進化用のアイテムを入手できる。
「ガラナツブレス」でガラルヤドランに、「ガラナツリース」でガラルヤドキングに、それぞれ進化が可能。この仕様上、エキスパンションパスを購入しないと、自力での進化は困難となっている。
原種のヤドンと比べると鳴き声に差異があるのも特徴で、リージョンフォームが従来のポケモンと鳴き声が異なるのは初の事例となる。また、タイプの特徴としてタイプ構成から水タイプが抜けている。
原種とタイプが異なるのは他のリージョンフォーム共通の要素だが、いずれもタイプが「変化している」「追加されている」ものばかりで、原種からタイプが「差し引かれる」ケースはヤドンが初となる。
「みずでっぽう」ではなく「ようかいえき」を習得するなど、覚える技にも原種には見られなかった特色がある。一方でレベルアップや技レコードなどで覚えられる技は原種とあまり変わらず、相変わらず技範囲が広いため使いやすい。
ちなみに、種族値自体は原種と全く同じ。運用が変わるのは、主に進化後の姿となる。
余談
公開・実装後早々に、彼らのしっぽを使った「あぶりテールカレー」を一緒に美味しく召し上がった鬼畜なトレーナーが多数出現した。
また黄色い影のある目元、カレー(スパイス)好きという点から、他作品のクルル曹長を連想した者も多く(奇しくもカレー関係で人相が変わった裏設定がある)、色違いはよりそっくりとなる。
関連タグ
カレーうどん:ヤドンが香川県に縁のあるキャラクターなので早速ネタにされている。