崩壊3rd×エヴァンゲリオンとは、miHoYoのスマートフォンアプリゲーム『崩壊3rd』とGAINAXのアニメシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』との公式コラボ企画である。
概説
『崩壊3rd』初のコラボ企画。
しかも日本アニメ界でも大看板といえるEVAシリーズとの一大企画である。
中国本土では2020年末から既に開始され、日本でも年を越えて2021年1月21日より次回データ更新の3月4日までの期間限定開催となった。
崩壊シリーズにとってエヴァンゲリオンは、『崩壊学園』時代から多分にリスペクトしてきた同ジャンルの大先輩であり、今回のコラボはmiHoYoにとっても夢のコラボと言い得る念願成就となった。
本来はエヴァンゲリオン25周年記念キャンペーン&劇場版最終作公開記念も兼ねていたが、新型コロナウイルスによるコロナ禍の影響で1月20日に封切り予定だった劇場版の公開延期により、後者の方は残念ながら実現とはならなかった。
作品としては『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』をベースに、コラボ用ストーリーの脚本を構成。
期間限定アイテムとして配布聖痕【葛城ミサト(T)】、武器補給に「突撃槍・ロンギヌスの槍」「適格者セット」(【式波・アスカ・ラングレー(T)】【綾波レイ(C)】【真希波・マリ・イラストリアス(B)】)を期間限定排出。衣装補給で「理の律者」用コスチューム「稲妻の覚醒(EVA初号機モデル)」「紅蓮の獣EVA2号機モデル)」を排出、また限定武器補給40回で「キアナ・カスラナ(戦乙女・遊侠)」用コスチューム「鮮やかなシンクロ率(アスカ用プラグスーツモデル)」が限定補給される。
そして一番の目玉として、戦乙女「アスカ(明日への祈り)」(生物属性/突撃槍)をSP戦乙女として期間限定実装。コラボ期間のみコラボ補給から排出、またイベント限定のストーリー・クエスト・ミッションをクリアすることで戦乙女の欠片を合計100獲得して解禁できる。
ストーリー
2015年、人類は第2次「崩壊」による甚大な被害に遭い、瀬戸際に立たされていた。
崩壊獣の跋扈と共に海水面が上昇し、人々は住み慣れた土地を離れて逃げるように指定都市へと避難した。
ある対崩壊組織から独立した秘密機関「ネゲントロピー」は、盟主ヴェルトの下で崩壊の危機に立ち向かうも、ヴェルトはある時を境に組織から姿を消した。
その後継に、かつて経済スキャンダルで世間を追われたME社社長だった雷電龍馬に白羽の矢が立つ。
同時期、崩壊獣とは違う謎の巨大生命体が出現し始め、龍馬は故郷である極東の長空市を要塞都市に改造し、ネゲントロピーの秘密兵器である巨大人型決戦兵器「デウス」を対巨大生命体用に改造し、その適格者を探し始めた。
そして2017年、親戚に預けられて疎遠だった龍馬の一人娘雷電芽衣は、突然の父からの呼び出しにより長空市へと帰省させられる。
そこで待っていたのは、巨大な影と父からの「デウスに乗れ」という唐突な洗礼だった。
一方、長空市に赤いボディースーツと真っ赤な槍を携えた少女が迷い込む。
自分がなぜこの「世界」に呼ばれたのか――
その理由と元の世界へ戻り手掛かりを探しながら、少女は宛てどなく長空市の荒廃した区画を彷徨う……。
登場キャラクター
イベントストーリーにおける主人公。EVAにおける碇シンジ役。
かつては長空市に住んでいたが、父の経済スキャンダルによって親戚に預けられていた。
その父から呼び出されて長空市に帰ってるが、直後に謎の巨大生命体の襲撃と赤いバイクを乗り回す美女、そして父からのデウス適格者としてデウスへの搭乗要請が待っていた。
3rd本編に比べてかなり後ろ向きな性格で、キャラクター全体をシンジに寄せている。そのため本来は父として敬愛している龍馬とは、本イベントストーリーでは接し方が分からず距離を取っている。
- 雷電龍馬
ME社元社長で、現ネゲントロピーの総司令。
何気に3rd本作でデフォルメされない状態では本コラボが初登場。
キャラクターはぶっちゃけ碇ゲンドウそのもので、サングラスに黒い制服、顎髭に逆光、我が子にすら容赦のない冷徹な結果主義と、龍馬本来の厳格ながら親バカな性格がほぼ出てこない。
デウス適格者の第1号。EVAにおける綾波レイ役。
カカリアの娘で、EVA本編同様、重症の状態で芽衣と衝撃の出会いを果たす。
律者コアとの適合者でもあり、同時にそれが「適格者」の資格に関わっている。しかし適合実験の影響で感情の大半を喪失してしまい、情動が希薄で思考が読みづらい。
第5の使徒戦では、律者の力で芽衣とデウスを守り抜き、芽衣に「戦う理由」を示している。
デウス適格者の第2号。EVAにおけるアスカ役。
適格者として強い矜持を抱いており、唐突にデウス適格者となって活躍した芽衣をライバル視している。
性格はほとんどキアラそのものだが、出会った経緯が違うため芽衣に厳しい態度を取っている。
律者コアの適合者だが、デウスとの同調率が不安定なうえに一度暴走させかけたため、実戦に出れないことに苛立ち募らせている。