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浅間山の編集履歴

2021-04-11 12:41:41 バージョン

浅間山

あさまやま

群馬県と長野県の県境に位置する火山。

概要

群馬県嬬恋村長野県軽井沢町、長野県御代田町に跨がる標高2568mの火山

現在も活発な火山活動を続ける活火山として知られている。


歴史

約13万年前から噴火と休止期を繰り返し、関東ローム層の形成にも関わっている。

大規模噴火の周期は700年〜800年と考えられており、特に有名なのが下記の天明の大噴火である。


天明の大噴火

1783年8月5日(現在の暦)に発生した大噴火。それまで3ヶ月間は小規模噴火を繰り返していたため、山腹には大量の噴出物が溜まっていた。これが爆発によって一気に崩壊し、群馬県に甚大な被害をもたらした。

まず土石流が現:嬬恋村と長野原町を壊滅させ、さらに吾妻川に流れ込んで川を塞いでしまった。この天然ダムはすぐに決壊し、泥流となって付近の村を飲み込みながら利根川へ到達。被害は群馬県の南端である玉村町まで及んだほか、利根川下流域や当時接続していた江戸川に多数の遺体が打ち上げられるという凄惨な事態となった。死者は1600人以上、特に上野国(群馬県)だけでも1400人と言われている。


同年には既に東北地方岩木山アイスランドラキ火山グリムスヴォトン火山で大規模噴火が発生しており、火山ガスや火山灰によって北半球飢饉を引き起こした。教科書にも出てくる「天明の大飢饉」もそのうちのひとつで、浅間山の噴火はこれらに追い打ちをかけてしまった。


現代

1950年に大爆発し、火山灰が東京都まで到達。登山客1名が噴石を頭に受けて死亡した。

それ以降は行政による噴火対策が進んだこともあって死者は出ておらず、噴火も小規模なものばかりとなっている。しかし火山活動が続いているのは事実であり、今後も警戒が必要。


観光

周辺は高原地帯で、軽井沢といった避暑地が集まっている。

また、北東部では天明の大噴火によって形成された鬼押し出しとよばれる奇岩を楽しむ事ができる。溶岩が様々な形で堆積しているほか、コケ高山植物などが自生し植生が回復していく真っ只中を見られる。


登山は長野県側に2つの登山口があるが、噴火の危険性から火口周辺規制がかかっている。

周辺に鉄道は走っておらず、電車で登山に向かいたい場合は佐久平駅小諸駅からバスを使う必要がある。1日2本ずつしか走っていないのでダイヤはちゃんと確認すること。

車を使う場合は、周辺に無料駐車場がいくつか用意されている。ただし高速道路から結構遠く、下道をしばらく走らなければならない。


群馬県側には有料道路「鬼押ハイウェー」が整備されている。鬼押し出しを見にいく場合は基本この道路を経由することになる。


関連タグ

火山 群馬県 長野県

あさま

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