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この記事は劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー(BROLY)』のネタバレを含みます。


概要

CV:宝亀克寿


2018年12月公開の劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー(BROLY)』に登場したパラガス

同作への登場に伴い、原作者・鳥山明によって息子ブロリー共々設定やストーリーが再構築され、デザインなども大幅に一新させた。


『超』は、(一部例外はあるものの)原作漫画の続きとして描かれているため、アニメオリジナル作品『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』(以下「旧作」と呼ぶ)のパラガスとの繋がりはない。ブロリーを連れているという点は同じだが、設定や年齢、デザインは大きく異なり、お互い完全なパラレルワールドの別人である。


人物

性格

かつてベジータの父・ベジータ王に息子であるブロリーが惑星ベジータから追放されており、以降ブロリーを最強の戦士に育て上げ王族に復讐する機会を狙っている。

本作の彼は旧作以上にこの「復讐」という点に焦点が当てられている。


旧作同様、制御装置でブロリーの力をコントロールするが、本作の制御装置はパラガスの自作であり、旧作の様に気を収めるのではなく、電撃を流しその痛みで理性を取り戻させるという力業なものになっている。

その装置を使って、ブロリーを強くするべくスパルタ的な育て方を施しており、パラガス本人はこの装置が無かったらブロリーに殺されてしまうと危惧している。一方でブロリー本人は、制御装置の事は気にしているもののパラガスの事を恨んではおらず、むしろ、肉親として大事に思っていたがパラガス自身はその想いを知ることはなかった。


回想シーンでは惑星ベジータ在籍時のパラガスの様子も描かれている。

在籍時の階級は大佐で、小説版ではその時の彼は小心者とされており、人望や出世の為に外見や態度を取り繕い、その地位まで上り詰めたとされている。

同族だがサイヤ人は誰一人信用できない種族だと思い込んでいた。また当時はブロリーの事となると危険を顧みず助ける親思いの一面や、騒動に巻き込んでしまったビーツを送り届けようとするなど、旧作に比べ良識のありそうな姿を見せていたが……。


容姿

旧作では中年男性風の容姿だったが、本作では白髪の老人姿で登場する。

旧作の舞台はセル編と同時期のパラレル設定であったが、本作はその7年後の魔人ブウ編から約5、6年経っているため、話としてはつながりはないものの、旧作から約12、13歳老けた容姿となる。年齢に関しては、漫画版『超』によると80歳からサイヤ人は老けるとされ、その設定から80歳以上だと推測される。


失明した左目とその上下についた古傷は相変わらず。髪型はもみあげがなくなり、代わりに顎鬚が伸びて髪と繋がるまで長くなっている。肌の色は、褐色だった旧作と比べると少し薄くなっている。目つきが悪く、目の周りには黒い縁取りが入っている(所謂"隈"なのかもしれないが)。


フリーザ軍幹部のソルベキコノと似た服装をしている。

上には白と薄緑の戦闘ジャケットを着用し、腹部や背中のデザインは従来のものと少し異なる。

その下には紫色のインナーを着用している。


下はピンクのロングスカートの様なものを履き、その下から尻尾を覗かせている。

腕には白のグローブと、白と黄緑のブーツを履いている。

旧作で身につけていたブロリーの制御装置とセットになっていた腕輪は、本作では身につけていないが、その代わりに腰のベルトバッグの中に制御装置の起動スイッチが入っている。


回想シーンでは、若い頃の彼が登場。

旧作でも回想シーンで若い頃の姿は出てきているが、本作の容姿はどちらかというとは旧作本編に出てきたものに近い。左目を失明していないのは共通しているが、旧作では髭は生えていなかったのが、今作では既に蓄えている。

衣装はナッパが着ている戦闘服と似たカラーリングのものを着用し、肩には旧作を彷彿とさせる白いマントを身に着けている。


小説版の設定ではこの時点で既に左目を失明している。これは大佐に昇進するまでの戦いの中で失ったものとされている。

服装や外見は、いかにもな戦士像をイメージして繕ったもので、全ては人望を集めたり、出世の為の努力であった事が語られている。


経歴

惑星ベジータでは大佐として働いており、ある日、恐るべき潜在能力を持った息子ブロリーが誕生する。

小説版では、元々の身分があまり高くなく戦闘力もどんなに鍛えても4000程度にしかならなかった為、大佐以上の階級に出世出来ず、伸び悩んでおり、そんなところに恐るべき潜在能力を持ったブロリーが生まれた為、将来彼ならば軍の頂点に立てるのではないかと期待していた。


しかし、ある時ベジータ王がその存在を認知すると、ブロリーが将来その力を制御出来なくなり惑星ベジータはおろか宇宙そのものを破壊しかねないと予想し、独断で辺境の星「小惑星バンパ」への派遣という名の追放を決定する。パラガスはこれをベジータ王がブロリーの才能に嫉妬し亡き者にしようとしていると反対するが、それも虚しくブロリーはバンパへと飛ばされてしまう。


パラガスはブロリーのポッドを追って発着場にあった宇宙船を強奪し、止めに入った整備員のビーツを乗せたままバンパへと向かった。バンパにつくとパラガスは悪天候の中、強行着陸を行い、船はボロボロの状態で着陸する。


バンパ到着後はビーツと共にブロリーの探索を行い、彼を発見すると一目散に駆け寄り、巨大ダニを倒しそれを食料として生き延びていた事を褒めた。その後、3人でバンパから脱出しようとするも強行着陸により宇宙船が壊れていることが発覚し帰れなくなってしまう。そしてパラガスは少しでも食料を温存して自分たち親子が生き延びる為に、ビーツの殺害を決意した。

宇宙船の故障に落胆していたビーツが顔を上げると、そこには光線銃を構えたパラガスの姿があった。パラガスは逃げる隙も与えず光線銃を発射、光線はビーツの胸の真ん中を貫き、彼の始末には成功した。だがそれも空しく、それから長い間パラガス達は誰にも発見されずバンパで暮らす事になる。


命懸けでブロリーを助けたり彼の功績を褒めていた到着当初とは異なり、バンパではいつか来るであろうベジータ王族への復讐の日に備え、ブロリーの戦闘力を上げるべく彼にスパルタ的な育て方を施していた。バンパにいる巨大怪獣を使った攻撃をかわす修行をつけていた際には、ブロリーがその怪物と仲良くなると、それでは修行にならない為、怪物の耳を切断し彼と怪物の仲を引き裂いた。


格闘面の修行は組手程度であまり行われておらず、ブロリーは潜在能力を持て余していた。一度パラガスがいる場で大猿化し、その力をコントロール出来なかった事があり、以降尻尾が生えてこない様にブロリーの尻尾を処理した。またブロリーの力を制御するため、パラガスは宇宙船の残骸から電流が流れる首輪を開発しブロリーに装着させていた。


このような環境でパラガスはブロリーと2人で41年間暮らしていた。その頃にはもう白髪の老人姿になっていたが、ある日、宇宙船の救難信号を受信したレモチライという2人のフリーザ軍兵士がバンパに降り立った事で、遂にパラガスの復讐劇が始まろうとしていた。

戦闘力

前述の通り小説版では、若い頃の戦闘力は4000程度で止まっており伸び悩んでいた様子。

この数値は関連書籍等で明かされている上級戦士のナッパの戦闘力と同じぐらいであり、本人は納得していないものの、サイヤ人でも中々の数値である。

旧作ではモアを殺害した時は緑色のエネルギー波を放っていたが、本作では大ダニやバアを攻撃した際には、エネルギー波ではなく光線銃を使って戦っている。


現在のパラガスの戦闘力は4200で当時とあまり変わっておらず、クリリンら地球人のZ戦士にも及ばないが、過酷な環境にありながら戦闘力に殆ど伸びがなかった理由は不明だが、小説版では老化によりここ数年めっきり力が衰えたとパラガスの心中が語られている。

バンパではブロリーを鍛えるべく彼と組手を行っていたが、後にそれを知ったフリーザは「あなた(パラガス)程度の戦闘力じゃ、ほとんど意味がありません」と皮肉られている。


活躍

ブロリーを追い小惑星バンパへとたどり着いて41年。若い期間が長いサイヤ人といえども、41年の歳月は余りにも長くすっかり老人の姿となっていたパラガスだったが、そんなある日、41年前から発信していたパラガスの宇宙船の救難信号を辿ってバンパにチライレモという名のフリーザ軍兵士が舞い降りる。


彼らはフリーザ軍の戦闘員となる人材を探しており、パラガスの戦闘力を調べると好反応を示す。その際、油断して大ダニに襲われそうなるが、パラガスが名前を呼ぶと即座にブロリーが現れ救われる。その後、スカウターで計測出来ないブロリーの戦闘力に驚いた2人は彼らをフリーザの下まで連れて帰る。フリーザの宇宙船につくとフリーザの元へ連れていかれ、そこでフリーザはブロリーの潜在能力の高さを見抜き彼らの正式加入を認め、更に彼らを地球へ連れていき悟空達と戦わせる計画を思いつく。


フリーザ軍の宇宙船の中では、粗暴な戦闘員がチライに絡み、止めに入ったレモが突き飛ばされてしまい、それを見たブロリーが怒りを見せる。そしてそのままその戦闘員を締め上げ、危うく殺してしまいそうになるがパラガスの制御装置の電撃によって正気を取り戻す。その際チライから批難を受けるが、止めなければブロリーはその戦闘員を殺していたと反論する。そして、恩人ではあるが考えが合わないとして、以後ブロリーに近づかない様に促すが、その隙にチライは制御装置のスイッチをパラガスの鞄から奪い破壊。パラガス本人はそれに気付かないまま、呼び出しを受けたフリーザの下まで出向く。


フリーザとの間では悟空へのトドメはフリーザに譲る事を約束される。宇宙船が地球につくと、そこには悟空とベジータの姿があった。ベジータ王そっくりなベジータの姿を見たパラガスは彼に積年の復讐心を露わにし、自らの怒りに触発され暴走しようとしていたブロリーをベジータにけしかける。


戦闘中には、ベジータが想像以上にパワーアップしていたことに驚き、彼が超サイヤ人超サイヤ人ゴッドと力を解放していくと、ブロリーとの戦闘力の差に落胆し、フリーザの命令もありブロリーを連れて帰ろうとする。だがブロリーはパラガスの呼びかけには反応せず、制御装置で正気を取り戻そうとするも、既にスイッチが鞄から無くなっていることに気づき、絶望(スイッチは上記の一件から気づかぬうちにチライに奪われていた)。


これにより、暴れまわるブロリーを止める手段を失い、もはや傍観する事しか出来なかった。

そしてブロリーが大猿の力を解放し完全に理性のコントロールが出来なくなると、自分の子供に殺されてしまうと怯え初め、遂にはかつてベジータ王が言っていた言葉を受け入れるまでの精神状態になっていた。そんな彼やブロリーの姿を見たフリーザは、かつてナメック星クリリンを殺した事で悟空が超サイヤ人に覚醒した事を思い出し、パラガスを殺害し、その怒りでブロリーを超サイヤ人化させ更なる力を引き出そうと思いつく。


落胆していたパラガスが顔を上げると、そこには閃光を纏ったフリーザの指先があり、意図に気づいたパラガスは驚愕する。しかし、フリーザのそれは一瞬でパラガスの心臓を貫通し、パラガスは碌な抵抗もできずその命を絶たれた。


奇しくもその最期は、かつてパラガスが殺したビーツの最期と似た状況となり、因果応報と言える最期を迎えた。その後、ブロリーは父親を喪った怒りと悲しみで超サイヤ人に覚醒し、パラガスの遺体はその際ブロリーが放ったエネルギー弾の波に飲み込まれていったのだった。


余談

旧作でパラガスの声優を務めた家弓家正氏は2014年に死去した為、声優は宝亀克寿氏に代わっている。宝亀氏は以前より『ドラゴンボールヒーローズ』シリーズでパラガスの声を演じていたが、ゲームからアニメと声が引き継がれるのはシリーズでは稀な例である。


本作の監督である長峯達也氏はパラガスとブロリーの親子関係に関して、「ブロリーはお父さんのことが大好きだけど、お父さんはブロリーが暴走したら自分は殺されるかもしれないとおびえて、最低限しか接してこなかったと思うんですね。しかも、ブロリーをベジータ王への復讐の道具くらいにしか思っていない。」と解釈している他、プロデューサーの林田は「ブロリーを必死に探していたときは親子愛に溢れていたが、ブロリーの力に気づいた瞬間にこれを利用して復讐をしようと思い立ち、むごたらしい父親になった」と語っている。


旧作のパラガスは、(ベジータへの復讐も画策しつつも)地球を拠点にした親子による帝国建設を目論む野心家として描かれていたが、本作のパラガスは野心家ではなく純粋な復讐者として描かれており、対照的に描写されている。また、息子に優しく接したり気を遣う場面が多く、彼の制御も穏便だった『Z』のパラガスと違い、『超』のパラガスは上記の通り息子とは最低限しか接さず、電流による力業で制御しているなど厳しい父親としての側面が強調されており、この面でも対照的であると言える。


ちなみに旧作の親父ィ迫り来るムスコ♂がネタにされていたが、こちらのパラガスは尻が強調される場面があるせいで同様にネタにされている。

なお、これは意図的な演出であるらしく、若い頃はパンツを履いていたことから、観客から「おしりもいいな」と思ってもらえるようにしてほしい、と長峯氏からオーダーされたという。また、救出時は「なるべく臭そうに」という注文もあったらしく、何日も着替えていないパンツをイメージしたとのこと。


関連イラスト

ドラゴンボール超 パラガスパラガス&ブロリー


関連リンク

【ウィークリー☆キャラクター紹介!第32回目は映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の「パラガス」!】(外部リンク)


関連タグ

ドラゴンボール ドラゴンボールZ ドラゴンボール超 パラガス

ブロリー(映画のタイトル) ブロリー(ドラゴンボール超)

サイヤ人 ブロリー 孫悟空 ベジータ

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