概要
主人公クロえもんの永遠のライバルで、草野球チーム「荒川ホワイターズ」のキャプテンにしてエースピッチャー。愛称は「シロ」。
初期のいかにも藤子・F・不二夫然とした画風から大きくスポーツ漫画として変化した本作において、恐らく最も外見が変化したであろうキャラクター。ロボットのくせに。
(左:3巻モデル→右:13巻モデル)
性格
クロえもんという脳筋馬鹿(褒め言葉)が比較対象となるので、初期は三振したチームメイトに冷たく当たったり、「野球は俺一人で十分」と言い放つなど冷血なキャラであったが、江戸川ドラーズとの戦いを経て、チームを信頼するようになり、徐々に熱血漢へとなっていく。実際はかなりの努力家。
来歴
ロボット養成学校時代(付録のカードによると、ドラえもんズらと同期に生産された)にはクロえもんとドッコイドッコイのレベルのポンコツとして名が知られ、「ダメロボット」として学園中に名が知られていた。
しかし、当時から野球が大好きだったシロえもんは、自分の大好きなことでなら頑張れるかもしれない、と考えひたすらたった一人で野球の腕を磨く。
ところが、体育の時間での野球の試合で打たれまくるシロを見て、クロが「いーじゃねえか、オレたちゃダメロボットなんだからよ。野球ぐらい気楽にやろうぜ」と発言したことによりシロは大激怒。「二度と口を聞くな」とクロを突き離し、絶交する。
その後も特訓を続け、徐々に投球の腕を上げていき、遂に念願の初勝利になるかと思いきや、チームメイトがエラーを起こし、またもや敗北してしまう。
この出来事から「チームメイトはあてにできない存在、自分自身の力のみが全て」という歪んだ考えを抱くようになる。
卒業後、独自の特訓によりWボールを生み出したシロは荒川ホワイターズの投手として、(たまたま立ち寄っていた)クロえもんをあっという間に三振にとり、完全試合を達成するのだった。
能力
右投右打、荒川ホワイターズでの打順は3番で、何度もホームランをかっ飛ばしている。
ストレート
初期の時点で160㎞、WABC編では180kmを弾きだした剛速球。後にもん太に181kmを出されて抜かれるが、その後シロえもんも同じく181kmを叩き出した。
カーブ
巨大な円弧を描くカーブ。
フォーク
WABC編で怪我で出場できなくなったひろしの為に投げた。
Wボール(ほわいとぼーる)
シロえもんの代名詞とでも言うべき魔球。縦に凄まじい勢いでジグザグに揺れる。家一軒完全に破壊するほどの威力のエーモンドの「炎ノ打球」を素手で掴み取って鎮火できる覚醒状態のポコえもんですら1球しか投げられず、「こんなのを連投できるなんて、よほどすごい投手に違いありません」と言わしめるほどの技巧を誇る。
WWボール(わいどほわいとぼーる)
下からソフトボールのように投げることで、変化を横向きにしたWボール。
地面にぶつかることが無いので、最大地点で6mはあろうかと思われるほどの振れ幅を持つが、投げすぎると肩を壊してしまう(…手首は?)。しかし、肩が治ってからはその心配はなくなったもよう。
WWWボール(わんだーわいどほわいとぼーる)
WWボールの大変化を、自らがジャンプして投げることで縦方向に持ってくる大魔球。普通に考えればボークである。
Worldボール(わーるどぼーる)
分身するWボール。もう何でもありである。
W燕返し(ほわいとすわろーりばーさる)
2018プレミアム特別編に登場。
前半はホワイトボール(2回ジグザグ、Nの字を右側から一筆書きするような動き想像してもらうといい)。後半はドランプのQ(クイーン)ボールと同じように1ループする。もうめちゃくちゃである。
新ドラベース時代
クロえもんと同じく多くの球団にドラフト1位指名され、札幌ファイターズに入団。
余談だが、シロえもんはこれ以前(前シリーズ)にもドラフト指名はされていたのだが、その際はWWWボールをクロえもんに打たれたことでプロ入りを辞退している。