概要
草野球日本縦断トーナメントで登場した、山奥山寺のエース。工事用ロボット。血気盛んでとにかく喧嘩っ早い性格だが、一方で野球を愛する心はチームで一番強い。
身体は頑丈でバットをへし折るほどの力を持つ。ポジションはピッチャー。
過去に審判の判定を不服とし暴力事件を起こしたためチームは5年間対外試合禁止処分を受け、事件を起こしたもん太は山奥山寺で反省させられていた。巻いているハチマキは和尚の呪文で締め付けられるようになっている。
トーナメント出場にあたって、復帰を打診するも、メンバーからも彼が復帰することを嫌がられる。結局、寺の和尚が監督になるという条件で復帰した。
持ち球はストレートのみ。剛速球が武器で、球速は162kmを出したこともあり、これだけでも凄いものの本人曰く「162kmなんて女の投げる球」。と言うのも、彼の球速は基本的に170kmを超える。最高は181km。非公式だったが、後に公式となる。
その速球は風圧だけでベルトを引き裂いたり、草野球日本縦断トーナメントオールスター戦で捕手の平井と審判を吹っ飛ばすほどで、クロえもん曰く「ひろしやシロとはケタが違う」。
トーナメント1回戦では21奪三振(63球全球ストレート)で完全試合を達成した。
変化球が嫌いで、エモルやドランプを「変化球ばかりにたよるので嫌い(つまらない野郎)」と評す他、エモルのトンボールを「ひねくれた変化球」と言い放つ。
しかし、昔チェンジアップを投げたこともあるので、やろうと思えば可能なようである。
シロえもんについては、WABC決勝戦での活躍を新聞で読み、「男だ」と評し、意識するようになる。
打撃面もかなりのものでバックスタンドを破壊するホームランを放ったほか、エモルの「シオカラトンボール」さえも打ち砕いた(しかもトンボールをわざと顔面に2回くらった後に)
シロえもんや江戸川ドラーズとの試合を楽しみにしていたが江戸川ドラーズとの試合を実現できなくて怒るも、それがグレートドラーズの卑劣な作戦であることを知り、その2チームの特別試合では、一時的にマウンドに立つ。
試合を勝ち進むにつれ徐々にチームに馴染んでいき、チームメイトとも打ち解けていった。
関連項目
ネタバレ注意
実は暴力事件を起こしたのは審判の判定の不服が原因ではなかった。
昔、彼の仕事場に「弁慶」と言うロボットがいた。チームこそ違うが、2人は親友だった。
ある日、もん太は「この鉄骨を全部運んでくれたら、次の試合は全部ストレートで勝負する」「打ち取ってやる」という約束をし、弁慶も受けた。しかし、勝ちを焦ったもん太は最後にチェンジアップを投げてしまう。謝るもん太に弁慶は「自分が打たなかったんだから気にするな」と声をかけるも、もん太は「あいつは勝ちではなく俺との勝負だけを考えていた」と理解する。
翌日から弁慶の姿がなかった。怒っているのだろうと感じたもん太は今度は負けないとしていたが、しばらくして弁慶のいたチームと再び対戦するも、弁慶の姿はなかった。実は弁慶は例の試合の後、歩道に突っ込んだトレーラーから子どもを守ろうとして、代わりにその犠牲になってしまっていたのであった…
「てめえじゃ弁慶の代わりにならねえ!」
弁慶と勝負できなくなった悔しさ、そして弁慶の悪口を言った相手チームのバッターに怒り、殴りかかった。
これが暴力事件の真相だった。
そして5年後、草野球日本縦断トーナメントオールスター戦でようやくクロえもんと勝負が実現し、弁慶との勝負はクロえもんで借りを返すことになった…