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救国軍事会議(銀河英雄伝説)の編集履歴

2021-05-03 10:58:11 バージョン

救国軍事会議(銀河英雄伝説)

きゅうこくぐんじかいぎ

救国軍事会議とは、田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』に登場するクーデター組織。

概要

「救国軍事会議」とは、田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』に登場し、自由惑星同盟に軍事クーデターを起こした組織のことである。


宇宙暦797年、捕虜交換によりゴールデンバウム朝銀河帝国から帰国したアーサー・リンチ元少将は、ポピュリズムに走る最高評議会議長・ヨブ・トリューニヒト率いる政権に不満をもつ軍反主流派と接触、同盟にクーデターを起こす計画を打ち明けた。


リンチの計画によれば、クーデターの障害となりうる人物を排除すること、政権からトリューニヒト閥を追放することで全権を掌握、銀河帝国を打倒するまで政権を維持し、帝国打倒後、民政に移管する。


排除計画にある人物

※クブルスリー、ビュコック、ヤン・ウェンリーに関してはクーデターに参加させる計画もあったが、反対する可能性が高いことから、クーデター計画から排除された。

結果、クブルスリー大将は「救国軍事会議」メンバーのアンドリュー・フォーク予備役准将に狙撃され入院、ビュコック大将は身柄を拘束され、ヤン・ウェンリー大将にはバグダッシュ中佐が監視役兼刺客として派遣された。

ほか、統合作戦本部次長・ドーソン大将、第1艦隊司令・パエッタ中将、ライオネル・モートン少将、ラルフ・カールセン少将らもクーデター終結後も変わらず現職にとどまっていることから、「救国軍事会議」には参加していなかったと思われる。

「救国軍事会議」メンバー


クーデター発生

宇宙暦797年4月、クーデターはフォーク予備役准将のクブルスリー大将狙撃から始まる。

事件後、反乱軍はトリューニヒトは逃すものの要人を逮捕・勾留し、同盟の要衝を次々に攻略、クーデターは成功するかに思えた。

しかし、イゼルローン駐留艦隊司令・ヤン・ウェンリー大将はクーデターに反対する意思を見せ、惑星ハイネセン侵攻を開始、反乱軍は唯一の実働部隊・第11艦隊を派遣するが、結局は敗れる。


この間、軍事クーデターに反対する市民は、評議会議員・ジェシカ・エドワーズのもと反クーデター集会を開催、当初は反乱軍も集会を黙認していたが、激高したクリスチアン大佐がエドワーズを撲殺、これが契機となって反乱軍は市民を武力鎮圧する暴挙に出た。


この事件により一気に民心は離反、静観していた前統合作戦本部総長・シドニー・シトレ元帥はヤン・ウェンリー大将を支持するにいたった。


宇宙暦797年7月、ヤン艦隊を間近に見上げた反乱軍は「アルテミスの首飾り」で最後の抵抗を試みるが失敗、エバンス大佐は住民を人質にすることを主張したがグリーンヒルは敗北を受け入れることを決断、自殺するも軍法裁判を受けるも個人の自由であるとの意向を示した。


ここでリンチは作戦計画書を見せ、思いがけない事実をメンバーに告白した。

「クーデターは門閥貴族との戦いを念頭に置く銀河帝国宇宙艦隊司令長官・ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥が計画したこと」「クーデターが帝国の野心家の道具に成り下がっている」「おまえたちが恥をかくところを見たい」と言うことだった。


激高したグリーンヒルはリンチに銃を向けるが逆に射殺されてしまう。

その直後にリンチは他の救国軍事会議メンバーに射殺され、エバンス大佐の指示により作戦計画書は焼却されたという。


クーデター鎮圧後、地球教徒にかくまわれていたトリューヒトは無事な姿を見せ、彼らに感謝の意を示した。また後に、ベイ大佐はトリューニヒトが「救国軍事会議」に潜り込ませたスパイであることが発覚する。


関連タグ

銀河英雄伝説 自由惑星同盟 アーサー・リンチ ドワイト・グリーンヒル

ヤン・ウェンリー クブルスリー アレクサンドル・ビュコック

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