概要
キハ22形とキハ56系の置き換え用として1993年~1995年に両運転台車が27両製造された。キハ110系をベースとした車体構造や汎用部品を多用したことで製造コストの低減もはかられている。
急勾配対策のためキハ40系よりも高出力なディーゼルエンジンを搭載。0番台と100番台の2種類がある。
20m2ドア車両で、座席はセミクロスシート、車内設備もワンマン運転対応とした。0番台の17両は、冷房装置を搭載して窓も大形固定窓となった一方、100番台の10両は冷房装置を搭載せずに、窓も小窓で開閉可能とした。
座席は一見柔らかく一般受けするタイプだが、実は母体になったキハ110系同様人体へのホールドは劣悪で、長時間の乗車では腰痛・筋肉痛を誘発するなど、正直あまり好ましくない代物である。
近年では、元が内地向けの設計の車両ということから冬季環境に耐え切れず、同時期製造のキハ110系と比較して車体の劣化が目立つ車両が多くみられる。
運用
旭川運転所所属車
0番台が富良野線、根室本線、留萌本線で運用されている。11~17号車は苗穂運転所所属・函館本線で運用されていたが、2020年のダイヤ改正に合わせて旭川運転所へ転属。
苫小牧運転所所属車
非冷房車の100番台が室蘭本線、石勝線、函館本線(岩見沢~滝川)で運用されている。そのほか冬季限定で函館本線の山線(小樽~長万部)区間でも運用されていた。