冥王計画ゼオライマーは1983年より「レモンピープル」で連載されたアダルト漫画及びこの作品を原作として1988年に製作されたOVA作品。
概要
原作漫画は連載誌がアダルト雑誌であることもあり、性描写のあるエロ漫画としての側面も持っている。
しかしそれ以上に壮大な物語設定とストーリー構想が本作にはあった。
作品自体は打ち切りになってしまったが、18禁要素を削除し大幅に設定を変更したOVA版がAIC製作により発売。
更に2004~2007年にかけて漫画版の真の最終回が『comic新現実』『月刊COMICリュウ』に掲載され、物語は完結した。
現在は『月刊COMICリュウ』にて漫画版の続編となる『冥王計画ゼオライマーΩ』が掲載中である。
物語
漫画版
『重鉄神』と呼ばれるGクラス(60m以上の巨大ロボット)を操り世界制覇を企む鉄神帝国ネマトーダ。
その誘いに応じ馳せ参じた氷室遼三と妻・美久、そして同僚の若槻魔沙樹には野望があった。
自分たちにしか操れない最強のGクラス『ゼオライマー』を作り上げ、この世界を統べる『冥王』となる壮大な野望が――
だが、魔沙樹と美久が氷室を裏切ったことから全ては始まった。
ゼオライマーが魔沙樹と美久にしか操れないように改造されていることを知った氷室は二人を殺害。
二人を胎芽の状態にまで還元してネマトーダを脱出し、
無垢な子供と化した彼らを育ててゼオライマーを我が物にしようと企んだ。
しかしゼオライマーの覚醒を恐れた氷室の助手・秋津によって魔沙樹は強奪され、そのまま14年の歳月が流れた…
そして現在。成長した『秋津マサキ』は、父の死をきっかけに自身の生い立ちと向かい合うこととなる。
ゼオライマーのパイロットとしてネマトーダと戦うマサキの中で『魔沙樹』の記憶が目覚めていく。
そして、封印されていた冥王計画が再び動き出す。
OVA版
鉄甲龍。
『ハウドラゴン』の異名を持つその組織は、世界70%のシェアを持つ多国籍企業・国際電脳を隠れ蓑に活動を続けていた。
15年の時を経て、今まさに八卦ロボを手駒に世界征服を企む彼らの前に立ちふさがる謎のロボット。
それは15年前、鉄甲龍から強奪された最強の八卦ロボ『天のゼオライマー』であった。
科学者・木原マサキによって奪われていたそのロボの操縦席に今座るのは、秋津マサトと氷室美久の二人。
だが二人には秘密があった。マサトには彼がマサキのクローンであるという秘密、そして美久には…?
キャラクター
漫画版
鉄神帝国ネマトーダ
メカニック
黒いゼオライマー
OVA版
ラスト・ガーディアン
鉄甲龍
メカニック