節子(火垂るの墓)
ほたるのはかのせつこ
何でホタルすぐ死んでしまうん?
概要
CV:白石綾乃
おかっぱで青の頭巾ともんぺに叔母の娘に貰った下駄という姿で、普段から文化人形と母から譲り受けたがま口の財布を持ち歩いている。
兄である清太以外の人々には「せっちゃん」というあだ名で呼ばれている。
空襲で母を亡くし(当初はまだ知らなかったが後々叔母に聞かされる)、兄である清太と共に親戚の叔母の家に避難する。
当初(序盤)は特に問題は無かったが、2人の母の形見である着物を米に変える、「夜泣きがうるさい」などの些細な理由で自分達に不満をぶつけるという叔母の様々な仕打ちによって折り合いが悪化。業を煮やした清太と共にあまり使われていなかった横穴式の防空壕へと移り住むことになる。
しばらくは防空壕でままごとのような楽しい生活を送っていたが、配給で手に入る食料が激減した事で栄養失調に陥る。
終盤ではかなり痩せ細り、目が虚ろになり、髪の質も落ちて、おはじきをドロップと間違えて口に入れてしまう程に思考力が低下していた(また、この時点で父も戦死していた。)。
清太は医者の「栄養を付けさせるしかない」という診断を受けて、窃盗や親の全財産をおろしたりしてなんとか食料を確保しようとするが、節子は意識が薄れゆく中で終戦直後に清太にスイカを食べさせてもらったのを最後に息を引き取る。
節子が死んだ後、清太が火葬する為の炭を買いに行っている時に疎開から帰ってきたある家族がレコードで聴きはじめた埴生の宿をBGMに節子の防空壕での楽しい生活が走馬灯の如く映し出された。
BGMが終わった後、清太は形見として残したドロップ缶以外の私物と共に妹を火葬した。
その後、同じく栄養失調で非業の死を遂げた兄と幽霊になって再会し、大都会へと発展した神戸市の夜景が見渡せる丘のベンチで兄に寄り添っていた。