何でホタルすぐ死んでしまうん?
概要
CV:白石綾乃
おかっぱで青の頭巾ともんぺに叔母の娘に貰った下駄という姿で、普段から文化人形と母から譲り受けたがま口財布を持ち歩いている。
兄である清太以外の人々には「節っちゃん」というあだ名で呼ばれている。
共同生活の最初は特に問題は無かったが、2人の母の形見である着物を米に変えたり、「夜泣きがうるさい」など些細な理由で自分達に不満をぶつける叔母の言動に清太が業を煮やし、あまり使われていなかった郊外の横穴式の防空壕へ兄と共に移り住むことになる。
なお清太は母の死を節子には伏せていたが、移住後に節子が叔母から聞かされていた事実を知った。
しばらくは防空壕でままごとのような楽しい生活を送っていたが、配給等で手に入る食料が激減した事で栄養失調に陥る。
終盤ではかなり痩せ細って目が虚ろになり、おはじきをドロップと間違えて誤飲しかけるなど思考力が低下していた。
清太は医者の「栄養を付けさせるしかない」という診断を受けて死んだ両親の全財産をおろすなどしてなんとか食料を確保しようとするが、終戦直後に節子は兄にスイカを食べさせてもらったのを最後に息を引き取った。
その死の直後、防空壕の近くの家に帰宅した家族がかけた『埴生の宿』のレコードの音色と共に生前の彼女の姿が走馬灯のような幻として現れるという演出がされた。
清太は形見として残したドロップ缶以外の私物と共に節子を火葬してあてもなく旅立つが、それからほどなく妹と同じ栄養失調で非業の死を遂げた。
その後清太と亡霊同士となって再会し、戦後から半世紀も経たずに復興と更なる発展を遂げた神戸市の夜景が見渡せる丘のベンチで兄に寄り添っていた。
モデル元は原作者の妹(正確には原作者の養子先に共に養子になっていた義理の妹)、実際亡くなった妹をモチーフにしようとしたが幼すぎた(2歳に満たずに餓死してしまった)ため少し年を足している。
関連イラスト
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中根かよ子…初代林家三平の妻、海老名香葉子による半自伝的児童文学『うしろの正面だあれ』の主人公。戦時下の東京に両親と祖母と三人の兄と弟との8人家族で暮らしていたが、東京大空襲で三兄を除く全員が死亡。彼女は沼津市に縁故疎開していたため難を逃れ、兄と共に中野区の伯母の元へ身を寄せた。彼女の場合は節子と違い12歳前後で分別のある歳だったことや、伯母宅で家事手伝いをこなすなど居候の立場を弁えていたお陰で路頭に迷わずに済んでいる。
↑同じくジブリ作品の各主人公の妹。