メガネ(ワンパンマン)
めがね
「盾にされるくらいなら正面から戦ってやるッ!」
CV:坂泰斗
外見
ヒーローネームの通りメガネをかけているが、それ以外の特徴は特にない。かつてはフブキ組に所属していたこともあり黒スーツ姿だったが、脱退した後は緑色のジャージ姿で活動している。後の番外編では、努力と戦闘による多数の傷跡が腕に刻まれていた。
ジャージを着用して地道に努力を続けるその姿は、どことなくかつての誰かを彷彿とさせる。
人物
フブキ組に所属していた頃はあまり自分の意見を主張するような性格ではなく、他のメンバーに「足手まとい」呼ばわりされても言い返そうとしなかった。フブキ組に加入したのも彼らの圧力に負けてのことであり、サラリーマン時代と大して変わらないフブキ組の在り方に内心では疑問を抱いていた。
自らに特別な力がないこと・自らの努力が報われないことを嘆き、他のメンバーが倒されるほどの強敵を前にして戦意を喪失するなど、良くも悪くも「凡人」といった印象だった。
しかし突如目の前に現れ、難なく怪人を倒したある人物の言葉をきっかけに奮起。以降はフブキ組を脱退し、一人で着実に努力を重ねるようになる。
後に本編にて再登場した際には、かつてのように自らを嘆く彼の姿はなかった。他のヒーローたちの援護に回りながらも自分の考えを述べ、自らの持てる力で最大限の役割を担う。そして強敵を前にしても逃げずに果敢に立ち向かうなど、ヒーローとしての確かな成長ぶりを見せた。
戦闘能力
特別な能力や特殊な武器などは一切用いず、素手による格闘を行う。地道な努力を続けたことにより、スタミナと執念深さにはある程度の自信を持つに至っている。
複数のヒーローによる対ガロウ戦では、A級ヒーロー・デスガトリングに実力を買われ、声をかけられる。戦闘では主に援護・サポートを担当。一定の距離を保ちながらマークし続け、パンチや投石による追撃も行った。
負傷・疲労・油断が重なっていたとはいえ、ガロウの一撃を躱し、逆に彼に一撃を喰らわせるなどの活躍を見せる。ガロウには「動ける」・「ただの雑魚じゃない」と評された。
動向
サラリーマンとしての日々を過ごしていた彼は、通勤中の電車内の広告を見て、ヒーローになることを決意する。努力してC級からB級に昇格するも、フブキ組の圧力に負けて派閥に加入。仲間内で「足手まとい」と呼ばれ、ポイントの配分も行ってもらえなかった。
ある災害レベル鬼との戦闘で、リーダーを含む自分以外のメンバー全員が倒されてしまう。絶望する彼の前に現れたS級ヒーローの手で怪人は倒されたものの、「ヒーローになるのを諦めろ」という言葉に愕然とする。
その後とあるヒーローが到着した瞬間、倒されたはずの怪人が復活してしまう。自分よりも弱いはずのC級ヒーローが怪人に向かおうとするのを見て、これまでの自身の思いの丈を涙ながらにぶつけ、必死に彼を止めようとする。
しかし怪人は一撃の下で倒され、そのヒーローは語る。
「単純に強くなるまで努力してないだけなんじゃねーの?」
「今日のお前に明日以降のお前は一生勝てないのか?」
「挫折してる暇に進んだ方がいいぜ」
そしてスーパーのセールを気にしながら立ち去るC級ヒーロー。その言葉に心を動かされた彼はフブキ組を脱退。スーツを脱ぎ捨て努力を重ねるようになる。
その後本編121話にて再登場。他のヒーローと共にガロウの包囲作戦を決行した。仲間の援護やガロウのマーク・追撃を行い、目立たないながらもガロウを追い詰めるのに貢献した。しかし一瞬のスキを突かれ陣形が崩壊。自らも銃撃の盾に利用され、更に連打によっていたぶられる。
最後の力を振り絞って反撃に転じようとするも、他のヒーローと同様に倒されてしまう。
しかし意識を失う直前、端末を使用し応援要請の信号を送っていたことが判明。その行動はS級ヒーローをその場に呼び寄せ、ヒーローとしての責務を全うした。
その後はもう一人のS級ヒーローによって救出された模様。
更に16巻の番外編にも登場。かつてのフブキ組の仲間のマツゲと共にコンビニ強盗を撃退。
「自分の限界を決めない」と語っている。