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国道11号の編集履歴

2021-08-11 02:10:50 バージョン

国道11号

こくどうじゅういちごう

一般国道のひとつ。四国で最も若い(少ない)番号を持つ国道。徳島県徳島市から愛媛県松山市までを結ぶ。

徳島県徳島市から徳島県鳴門市を経由し、ほぼ瀬戸内海の海岸線に沿って香川県を通過して愛媛県松山市へと結ぶ一般国道


概要

おおむね、かつての五畿七道であった南海道の流れを汲む国道とされている。ただし起点からして古代・中世のそれとはルートは大きく異なっている。特に徳島と香川。


四国地方でもっとも若い(低い)番号を持つ国道で、四国瀬戸内海地域の交通大動脈のひとつ。


高松自動車道全区間と松山自動車道川之江JCT-松山IC区間と徳島自動車道徳島JCT-鳴門JCT区間による連結3区間(路線ナンバリングE11)は、本国道の有料バイパス道路である。


ルート

起点は徳島県徳島市のかちどき橋南詰交差点

市内を流れる新町川にかかる橋梁「かちどき橋」の南側であり徳島県庁の至近。

この交差点からは四国のもうひとつの交通大動脈である国道55号が南へ向けて接続している。本路は同交差点より国道55号から背を向け鳴門市へと北上していく。

起点から鳴門市北灘町の櫛木交差点(県道42号との合流)までは吉野川バイパス区間。


鳴門市の櫛木漁港から香川県東かがわ市までは瀬戸内海沿いとなる海岸線の道を走るが、讃岐相生駅を過ぎて東かがわ市引田からは海岸線から離れ、田園地帯と高徳線の各駅前街との連続となる。

なお讃岐相生駅手前の大坂峠入口交差点から東かがわ市町田(丹生駅手前)の丹生交差点までは辛うじて旧南海道と同一のルートを通る。


丹生交差点を超えると馬篠峠に入る。馬篠峠を越えれば、さぬき市となり津田の松原に至る。津田を越えると羽立峠と天野峠という2つの峠を越えて平賀源内の出身地である志度に至る。志度からは南側に高徳線、北側に志度線に挟まれながら牟礼の郊外・街中を走り、牟礼交差点から高松北バイパスに突入し高松市の街中をひた走る。


高松北バイパスは市街地のド真ん中である番町交差点で南下する(番町交差点を北上したら国道30号、直進したら高松市役所前市道を経由連絡で香川県道33号)。栗林公園前交差点で高松南バイパスに接続。高松南バイパスはそのまま市街地を南下して上天神町交差点(高松自動車道高架)で西折。檀紙まで高松自動車道高架下を走り、高架下から離脱後も御厩・国分寺といった高松市の郊外地をそのまま西行し坂出市府中(府中高架橋・前谷東交差点)で坂出丸亀バイパスに接続する。


坂出丸亀バイパスは府中での接続後、ゆるやかにカーブし針路を北にとるため、上氏部交差点で再び西折。坂出市・丸亀市の街地に近い郊外高架を走り続け、善通寺市中村町交差点で終了。なお、ここから先は愛媛県西条市まで旧南海道とルートを同じくする。中村町交差点からは高松自動車道とほぼ並走。鳥坂峠を越えて三豊市・善通寺市の内陸郊外地をひた走る。善通寺市豊浜の姫浜交差点のあたりから予讃線および瀬戸内海海岸線と並走し道の駅とよはまを越えれば愛媛県四国中央市川之江に突入する。


川之江に入っても瀬戸内海沿いを進むが、川之江港から渚沿いを離れて郊外地を進む。予讃線との並走は(時々は離れる事もあるが)この区間でもほぼ変わらない。また、このあたりから松山自動車道との並走となる。しかし、西条市(旧・小松町)を越えると予讃線は今治市へと北上。旧南海道も同様のルートをとる。


西条市を越えると桜三里と呼ばれる約10kmの峠道となり、ここで東温市に入る。桜三里を越えた則之内交差点から重信道路に入る。重信道路は愛媛県道334号との交差点で終了し、以降は松山市の小坂交差点まで松山東道路となる。


小坂交差点から先は松山市街地を走る。石手川を越えて勝山交差点を西折し、伊予鉄道の市街環状線に並走。愛媛県庁・松山市役所前で国道56号に接続して終了となる。終点名はその名もズバリ松山市役所前交差点


旧南海道との違い

南海道とは以下の部分で異なっている。もっとも南海道そのものが京都を起点とし和歌山県伊都郡かつらぎ町から兵庫県洲本市(要は淡路島)を経由して四国に至る道なのだが、その部分は割愛する。


  1. そもそも徳島側の起点が、現在の国道11号とは異なっている。徳島側の起点は国道11号は徳島県庁の至近だが、旧南海道の徳島起点は鳴門市の撫養港であり、そこから撫養街道(徳島県道12号の前身)を通り板野町大寺で讃岐街道(徳島県道・香川県道1号の前身)へとルートを変えて大坂峠を越え、引田の大阪峠入口交差点で初めて現在の国道11号と同じルートに合流する。
  2. 南海道は東かがわ市町田(丹生駅前)から国道11号から離れて長尾街道(香川県道10号の前身)へとそれる。長尾街道(旧南海道)は香川県道10号の豊田交差点から北側を並走する旧道に入り、さぬき市寒川町および長尾町を通過し、木田郡三木町池戸(三木郵便局付近)から川島街道(香川県道12号の前身)に乗るルートをとって、高松市川島・仏生山・一宮・円座を越えて国分寺に至る。国分寺からも国道11号には合流せず、そのまま市道を西に突き進み、坂出市府中からは丸亀街道(香川県道33号の前身)を用いて讃岐国府の前を通過し多度津高架橋西交差点でようやく現在の国道11号に合流する。
  3. 旧南海道は西条市(小松)から今治へ向かう(当時の伊予国府が今治にあった)と目されているが、現在の11号は桜三里を越えて東温市(重信・川内)から松山市へと向かっている。

関連する道路

香川県道10号(さぬき東街道・長尾街道)

東かがわ市町田から、さぬき市の富田・寒川・長尾を通り、木田郡三木町を抜けて高松市十河(十河一存の根拠地)東山崎・春日を抜けて国道11号に合流する道路。瀬戸内海と山に挟まれて道路拡張改修が困難な国道11号(津田~志度~牟礼区間。特定時刻における渋滞の名所)の事実上の高規格バイパス道路として機能している。また、この道路の旧道である長尾街道は上述のように旧南海道であり、これもまた事実上、前身のひとつといえる。(現在の国道11号ルートの直接の前身は志度街道と呼ばれる道路)


高松東バイパス

高松自動車道さぬき三木インターチェンジから国道11号本線上天神町交差点までをつなぐ道路で、高松西バイパス上天神町交差点から東側へと接続している道路。高松自動車道の高架下道路である。

実はこのバイパスの路線登録も同じ国道11号(いわゆる「別線」「支線」扱い)であるため非常にややこしいが、この路線の起点となるさぬき三木インターチェンジ前交差点は国道11号(の無料通行区間)には直接続していないので要注意。なおさぬき三木ICと高松東ICに接続し、高松中央ICから導入案内されている「国道11号」とは、上述した高松市街地を走る本線ではなく、この支線道路の事である。

なお、東山崎町交差点(ことでん長尾線水田駅付近)で上述した香川県道10号に接続しており、これを経由する事で高松市中心街地や牟礼・志度・津田を通ることなく国道11号をショートカットできる。


川之江三島バイパス

国道11号本線中之庄町交差点(書類上では具定町)から県道5号上分町交差点までを結ぶバイパスで、現状では高松東バイパスと同じく「支線」扱いの道路。事業としては県道5号交点から延伸し川之江駅の近辺の国道11号につく予定となっている。

松山自動車道三島川之江ICに接続される「国道11号」は本線ではなく、この支線の事


新居浜バイパス

国道11号本線新居浜IC入口交差点から愛媛県道11号西喜光地交差点(予定では大生院の国道11号線上)を結ぶバイパス。

国道11号側の交差点こそ「新居浜IC入口」だが、ここから新居浜ICに行くには愛媛県道47号の別線(新居浜IC別線)を経由する必要がある。


旧道(旧11号)

国道28号(鳴門徳島区間)

本路と同じく南海道を前身とする道路。路線全体は神戸市から徳島市までを結ぶ道路だが、国道11号の旧道は撫養から松茂広島交差点までの区間。(松茂広島からかちどき橋南詰までは本路と重複)

吉野川バイパスの全面開通により国道28号の単独区間として旧道となった。


徳島県道42号

国道28号と同じく吉野川バイパスの開通により旧道となった区間。国道28号との接続点である撫養を起点とし吉野川バイパスの終点である櫛木で国道11号本線と接続する。


徳島県道1号

現在における国道11号本線の引田~鳴門~徳島区間(現在の大坂峠入口以降の国道11号~県道42号~国道28号ルート)が整備されるまでは、こちらが国道11号だった。


香川県道155号

高松北バイパスの全面開通により旧道となったルート。国道11号牟礼交差点から中新町交差点にかけて高松市内を一直線に縦貫している。


香川県道33号(通称:丸亀街道)

中新町を起点に香川県道155号から直続するルート。高松南バイパス・坂出丸亀バイパスの全面開通によって旧道となったルート。ほぼ予讃線と並行に走る。


愛媛県道334号国道317号(此花町~勝山町区間)

東温市則之内から松山市此花町(書類上では御宝町)を結ぶルート。松山東道路の開通によって旧道となった。福音寺駅まで伊予鉄道横河原線と並走している。


関連項目

国道 南海道 高松自動車道 松山自動車道 徳島自動車道

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