志度線
しどせん
香川県高松市にある瓦町駅から同県さぬき市にある琴電志度駅を結ぶ高松琴平電気鉄道の路線。
高松と志度を初めて結ぶ鉄道として東讃電気鉄道として開業し、沿線には屋島・八栗山・志度寺などの名所がある。
全線にわたり、国道11号や高徳線と並行しているが、これは志度線が、高松潘の藩街道である「高松五街道」のひとつ「志度街道」(国道11号高松~白鳥区間の前身)を前身として敷設されたため(高徳線も同じ)。
ラインカラーはローズピンクであるが、かつては青色で、車体前面にある行先表示板も青色を使用していた。
全ての電車が普通電車として運行される。 2022年4月16日からは朝の1往復を除きワンマン運転を行なっている。
元・名古屋市営地下鉄の車両が主力
かつては琴平線や長尾線とレールが繋がり、高松築港駅にはこちらが乗り入れていたが、瓦町駅改良工事に際して両線と分断され、志度線に代わって長尾線が高松築港駅に乗り入れるようになった。
車両もかつては長尾線と共通で、強度の低い橋梁があるがゆえに、自重や主電動機の出力を抑えた車両を走らせる必要があった。一例として、元・京浜急行電鉄230形だったモハ25形+クハ26形は、種車の主電動機を撤去、2両中1両は阪神電気鉄道の小型車が使っていた主電動機に付け替え、他方は制御車としていた。また宮城電気鉄道(現・JR東日本仙石線)などから来た車両など、端から制御車として購入した車両すらあった。
このため平均車齢は高くなる傾向にあり、冷房化も琴平線に比べて遅れを取っていたが、1998年に購入した元・名古屋市営地下鉄の車両であるモハ600・700形、クハ800形により一気に近代化され、冷房化も急速に進められ現在にいたる。
ことでん随一の閑散路線から、ワンマン運転へ。
実は志度線は閑散かつ赤字路線で、日中は屋島や八栗を境に、車内が急変する。そのため、現在の「ことでん」になってからはかなりの赤字であったところにコロナショックが拍車をかけることになる。そこで、四国運輸局承認のもと、600形、700形にワンマン機器の取り付け、各駅に乗降確認用のミラーの設置、瓦町駅への非常ボタン設置などの準備を経て、2022年4月16日からことでん初のワンマン運転を開始した。なお、朝の800形込みの3両での1往復と、何故か回送列車はこれまで通りツーマン運転となる。そのため800形はワンマン関連の改造は行われなかった。余談だが、同年からは並行するJR高徳線においても同様の都市型ワンマン運転を行う列車が登場した。(朝夕の一部。日中は完全なワンマン)