概要
事実上の駅ビルである瓦町FLAG(ことでん瓦町ビル)の内部にある。2Fが改札口および待合コンコースとなっており、改札口からコンコース通路を経て階段やエレベーターなどで1Fのホームに降りる構造となっている。
当駅は事実上の琴電のターミナル駅機能としての役割を持っており、琴平線・長尾線・志度線の3線全てが唯一、乗り入れる駅でもある。それぞれの駅番号はK02/N02/S00。
特に志度線は当駅が起点になっている。ただし、それゆえに志度線は線路が他の乗り入れ路線とは物理的に切り離されており、離れの独立ホーム(志度線口)となっている。
又、ことでんバスのターミナル駅でもあり、多くのことでんバスが当駅から発着・経由する。
駅構造
琴平線・長尾線
琴平線は島式1面2線(1・2番乗り場)。
長尾線は単式1面1線(3番乗り場)で殆どの列車が高松築港駅まで乗り入れる。
乗り場 | 路線 | 方向 | 行き先 | 隣の駅 |
---|---|---|---|---|
1 | 琴平線 | 上り | 高松築港行き | ←片原町駅(K01) |
2 | 琴平線 | 下り | 栗林公園・仏生山・滝宮・琴電琴平方面 | 栗林公園駅(K03)→ |
3 | 長尾線 | 下り | 高田・平木・長尾方面 | 花園駅(N03)→ |
長尾線 | 上り | 高松築港行き | ←片原町駅(N01) |
志度線
ビル東側の道路に隔てた場所(ビル内部の中央改札から陸橋連絡通路で直通可)に頭端式ホーム1面2線(4・5番乗り場)があり、ラッシュ時以外は4番乗り場を使用する。
余談
実はことでん前身三社がそれぞれに設置した三つの駅が本土空襲によって壊滅した結果統合して成立した駅で、その直接の前身となったのは琴平電鉄(現在の琴平線)の琴電高松駅。1927年の開業時には高松駅と称していた(1940年ごろに「琴電高松駅」に、1954年に「瓦町駅」に改称)。
瓦町駅の前身になった駅は以下の三つ。
駅名 | 創業年 | 会社(現在の該当路線) | 備考 |
---|---|---|---|
瓦町駅(旧駅)※1 | 1915年(大正4年) | 東讃電気軌道(志度線) | 初代瓦町駅 |
高松駅(琴電高松駅) | 1927年(昭和2年) | 琴平電鉄(琴平線) | 現在の瓦町駅本体 |
出晴駅 ※2 | 1912年(明治45年) | 高松電気軌道(長尾線) | 現在の瓦町駅「志度線口」駅舎設備 |
※1 現在の瓦町駅に対して直接の歴史系譜が繋がる駅ではない(空襲壊滅による廃駅と「琴電高松駅」への統合を介しての間接的な繋がりとなる)。
※2 長尾線自体は1951年に南側から「琴電高松駅」に乗り入れるように線路を敷設して経路を変更させている。この時点で旧出晴駅を用いるのは志度線のみとなった
関連タグ
十三駅 阪急電鉄の駅で、瓦町駅とはターミナル駅から2駅目で3線の分岐駅という共通点があり、琴電は当初讃岐の阪急を目指していた。路線図をひっくり返すと阪急に似ていると、ネットでもネタにされている 参照。なお阪急には同音異字で河原町駅(2019年以降は「京都河原町」と改称)が存在する。